LOVE SWEETS

GAKUEN ALICE

11月27日
今日は棗の誕生日
クラスのみんなは、パーマをはじめとして我先にと棗にプレゼントを渡していく。
中等部の女子生徒まで、ひっきりなしに来るのであっという間に机の上はプレゼントの山になっていた。
しかし、棗がプレゼントを貰いたい相手は、只一人。が、当の本人は机の上の山のプレゼントを見てビックリしていた。

「…ふぁぁぁ〜すっごいなぁ〜これ全部プレゼントなん?」

「………てめぇは寄越さねぇのかよ?」

「こんなに貰っといてまだ欲しいんかい、欲張りやな。棗」

そっけなく言う蜜柑に棗の眉間は皺を寄せていく。

(…こいつ…俺と付き合ってる事忘れてるのか?)

そう、棗と蜜柑は公認?というべき恋人同士である。
今だに認めない女子(パーマを筆頭に)がいるが付き合っているのは事実であるのだが…

「棗ぇ〜朝から人がいっぱい来て気になるんやけど…」

「………てめぇ…」

「な、何怒ってるん?プレゼントそんな、欲しいん?」

「…………はぁ…もういい。」

ガタンっと椅子から立ち上がると、棗はそのまま教室から出ていった。
心配しているのか、流架が

「……さ、佐倉…本当にあげないの?」

「いややな、流架ぴょんまで。あげないとは言うてへんで…」

「じゃあ…」

「秘密やでvV」

可愛くウィンクする蜜柑に、惚れていた流架は顔を少し赤くした。




放課後
授業が終わり、みんなが帰っていく中で蜜柑はひとり家庭科室にいた。

「じゃ、佐倉さん。僕は隣の部屋にいますから何かありましたら、言って下さいね。」

「はい。すんません、ありがとうございます♪」

副担に礼をいい、カチャカチャと音を立てて蜜柑は、棗の為にケーキを作り始めた。
二時間後、なんとか出来たケーキを持ち寮に帰る頃には暗くなりすぎていた。

「…すっかり遅くなってしもうた…。棗、喜んでくれるやろか…?」

少しどきどきして
なんだかくすぐったかった
喜ぶのを想像しては胸がときめいた。

寮の玄関に入り、一先ず自分の部屋に向かい、私服に着替えた。
どきどきするのを抑え、いざ棗の部屋を目指す。

―トントン

軽くノックをすると、すぐにドアが開いた。

「………蜜柑…」
「棗、ハッピーバースディや!!これ、プレゼントvV」
「……お前、くれないんじゃ…とにかく入れ。」

棗は呆然とするも蜜柑を招き入れる。
振り向いた棗は、

「くれないんじゃなかったのか?」

その言葉は、少し怒っているような、淋しかったような、嬉しいような…色々な感情が混じっていた声だった。
蜜柑は笑いながら

「あげないなんて言うてへんやん!それより、はい。出来たてや!!」

ケーキの箱を差し出され、つい今までイラついてたので意地悪風に

「お前…俺が甘いモン苦手って分かっててこれかよ…」
「い、一応、甘さ控えめにしたんやけど…ダメ?」

下から覗き込まれる顔に、棗はため息混じりに

「ダメじゃねぇよ…お前が作ったんだし…」
「じゃ、開けてみてvV」
「……………!?…おい…」

箱を開けたケーキを見ながら棗は硬直した。

「……なんだよ、この【H.N】って…」
「へっ?棗のイニシャル。」
「……センスあったもんじゃねぇな…ι間違ってるし…」
「う、煩いっ!!本当は【HAPPY BIRTHDAY】にしようかと思ったんやっ!!」
「…失敗した訳か」

呆れながら棗がいうと、蜜柑は小さくなるかのように身を縮こまらせて

「…………はぃ…」

と返事をした。
やけにしょんぼりしているので、棗は頭を優しく撫で

「別に怒ってるわけじゃねぇから、気にすんなよ?」
「…うん……」
「……嬉しいから」
「ほんまっ!?」
「あぁ…食ってやるよ」

その言葉に蜜柑は、笑う。棗は、その笑顔が眩しく見えた。

カチャカチャとナイフとフォーク、皿を準備し、ケーキを切る。

「はいvV棗vV」

蜜柑からケーキを受け取ると

「…本当に甘さ控えめだろうなι」
「うん、大丈夫なはずや!!」

口にケーキを運び、棗は蜜柑を睨むと

「甘い!!」
「…へっ?あ………えーっと…愛情の入れすぎかなぁぁ…」

たはは…と笑う蜜柑に棗は

「…食ってみろよ」

呟くと、蜜柑の口唇を塞いだ。
甘い香りが鼻を擽り、口中に広がる。

「………うん…甘い…」

一言、話すとまた見つめあい今までにないくらい、幸せで甘いキスを重ねた。



〜HAPPY BIRTHDAY DEAR NATSUME〜



END

あとがき

逃げてもいいですか?
なんか、甘いのかバカなのか分からない話を書いてしまいました!!
せっかくの棗誕生日話なのに…なんですかっ!?
この訳わからん話はっ!!

読んで下さりありがとうございました!!
感想頂けますと嬉しいです♪


'04/11/10


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