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GAKUEN ALICE

「そうやね!流架ぴょん優しいし、付き合う事にするわっ!!」


そう言って出ていく少女の後ろ姿を見てるしか出来なかった。


なんで、いつも…彼女には、ひどい事しか言えないのだろう。

自分だって、恋焦がれているのに…誰にも渡したくはないのに…突き放す言葉しか言えない。


ベッドに仰向けになり、クシャリと前髪を押さえ付けた。


自分自身に腹がたって…水玉にも腹がたって…。

なんで、告白された事を俺に相談するんだよ?

他の男の相談なんて、ギリリと口唇を噛んで天井を眺めた。

自分だってモノズキなくせに…。
あのまま、本当に流架と付き合うんだろうか……?

流架はいいヤツだ。いつもアイツには優しい。
幸せになって欲しいと願っている。なのに…水玉とはくっついて欲しくない。
なんて願う俺は最低だ。でも、俺が言ったんだ。


『付き合って貰えばいいだろ!!』


その事を相談しに来たんだ。万更ではなかったんだろう。
単純な頭で、親友の俺のトコロに相談に来たくらいなんだから…。

―コンコンっ

気が付けば、ドアがノックされ、出てみると流架が立っていた。


「……流架っ」

「棗……入っていい?」

「あ、あぁ……」


部屋招き入れると、流架は意を決したのか真っすぐ見つめてきた。


「俺……佐倉と付き合う事になった」

「…………!!」

「…さっき……返事もらったんだ…」

「……そぅ…か……」

「………ごめん、棗…ごめん……」


謝りはじめる流架を見て、血が逆流しそうになる。


ナゼ、アヤマル?


ナンデ、アヤマル?


オマエハ、アイツヲ


テニイレタノ二…



モヤシテヤリタイ。




そんな心が生まれてくる。



「…………棗…」


気付けば、流架が心配そうに見てくる。


「…あっ……よかったな…流架…」


いつもの様にポーカーフェイスで流架を見る。なにか言いたげそうな流架だったが


「……ありがとう…」


とはにかむ笑みを見せた。


いいんだ。

流架なら…

他の野郎なら、どんな手を使っても奪っていたかもしれないけど…


大事な流架なら…


本当に いいんだ……。


幸せになって欲しいから……




To be Continued



'04/10/20


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