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GAKUEN ALICE

佐倉と付き合う事になった。

嬉しくて、嬉しくて、浮かれていた。

彼女を部屋まで送った後、自室に戻ろうと思ってた。

だけど…足は重く、棗の部屋を目指していた。


「俺……佐倉と付き合う事になった。」


そう報告すると、いつものポーカーフェイスが崩れた。


「…さっき……返事もらったんだ…」

「……そぅ…か……」


寂しげな応えを聞くと、切なくなった。
そして


「………ごめん、棗…ごめん……」


謝りらずにはいられなくなって…。きっと、こんな事言われたらイヤだろうに。
その証拠に、棗のキレイな紅い瞳が燃えている。きっと、炎を出しかねない気持ちだろう。


本当にごめん。

優しい棗をこんな風にさせるなんて…

本当に……

俺はいつだって……



「…………棗…」



名前を呼ぶと、ハッとしたのか、いつもの様にポーカーフェイスを作り


「…あっ……よかったな…流架…」


と言ってくれた。

本当に、よかったと思ってる?

でも、やはり嬉しくて…


「……ありがとう…」


としか、言えなかった。



ごめん…

本当に、ごめん。

俺も佐倉の事、好きだから…

諦められないんだ。


本当にごめん。

俺はいつだって

棗の幸せを願っているのに…

いつだって、

君の幸せを奪ってしまっているんだ……

ごめん…棗。




To be Continued


'04/10/20


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