功労者とはなんたるか
頑張れって言葉が、私は好きではない。
いつだってみんな、無責任に頑張れって言うから。
みんなは私に見向きもしないのに、そっぽ向いたままあちこちから「頑張れ」を投げつけてくる。
私はそれを必死に抱え込もうと両手を伸ばすけれど、無鉄砲に放物線を描くそれを取りこぼしてしまうことも少なくない。
仕方がないことだとは分かっていた。
誰が悪いとかじゃないことも私は分かっていた。
分かっていながら、私は誰に向いているのかすら分からない「頑張れ」に応えようともがいては一人のたうち回っている。
無駄な足掻きだと思う。
頑張れっていうくせに、誰も褒めてくれやしないのに、無駄で、愚かで、なんて偽善的な自己犠牲だろう。
どれだけ頑張ろうとも、伸ばした両手がボロボロになろうとも、みんな「頑張れ」に応えられないという結果だけを見ては私を責めるのに。
どうして私は頑張るのだろう?
どうして責められることを恐れているのだろう?
おかしいよ。責められる謂れはないはずなのに。
このボロボロの手は、いつ、「頑張れ」以外のものを抱きしめられるのだろう?
無鉄砲な「頑張れ」が私の伸ばした両手を壊してしまう前に――
ああ――ああ、痛いなあ。
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