日生あい 葦原千尋
忠誠心篤い女官 中つ国の二ノ姫様
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指名キャラ名(ジャンル名):葦原千尋(遙かなる時空の中で4)
設定/関係性:篤い忠誠心と、現代生活で培った姉妹に向けるような愛情でもって仕える最愛の相手。中つ国にいる時期はすべてひめさまと呼んでいる。
ひめさま、ちいちゃん、………ち、千尋ちゃん、……ひめさまは、どれが好き?
(彼女の長い髪をくしけずり、彼女の短い髪をくしけずり、着飾り、世話をして。そうして過ごしてきた日常が、今日もまた続いていくのだ。戦火の中にあってさえ、そうであると信じている。)ひめさま、クッキー、持ってきたの。お茶、いれます。(彼女が常世の国に輿入れして数日、飛び回る彼女の夫に二人そろってため息をついたに違いない。彼女は自身を律する人だけれど、それでもこういう時のため息くらい、女二人で共有することはあったはずだ。お皿に盛ったいつかのクッキーと、常世の皇子の従者から譲り受けた茶葉で入れたお茶を彼女の机の上において、穏やかな顔でそれをふるまう。大事にしてほしいといった。約束もしてくれたから、きっと彼なりに姫君を大切にしようと思って居ての行動なのだろうと、口にはするけれど。)――でも、近くにいられないのは、さみしいね。(困った風に笑って、そうっと頷いた。相手には相手の考え方がある。やるべきこともある。聡明で優しい姫はそれをきっと理解していて、それでも、さみしいときはさみしいに決まっているのだ。それを口にすることが、きっとあの世界にいたころより、ずっとずっと難しくなっているのが現実で。だけど、だからってあの世界にすべてを投げ出して帰ることだなんて、――姫が、決断するはずもない。もっともそれを決断したところで、二ノ姫ただひとりに忠誠をささげる女官がついていかないだなんて可能性は皆無なのだけど。)帰ってきたら、ちゃんと言おう。アシュヴィンさまは……ひめさまを、大事にしてくださるって言ってたから。(だから大丈夫、心配ないよ、そう笑いかけた。もしかしたら絆を結んできた彼女にとっては言うまでもないことかもしれないけれど、ここにあなたの、あなただけの味方がいるんだってことを、どうか覚えていてほしくって。)ひめさま、だいすき。
ふふっ、千尋ちゃんも新鮮で嬉しいなぁ。でも、やっぱり…ちいちゃんが好き!
(この世界に戻ってきてさて幾月が過ぎ去ったのだろうか。最初は慣れない地名や地理をなかなか覚えられずに従者と女官である彼女と共に勉強会をしたこともあったっけか。己の事で率先して動いてくれる彼女。大切で、大好きで本当の姉妹のようで、いつも一緒に居た共に日常を歩んでいたそんな彼女がまさか女官だったなんて、私が二ノ姫だったなんて。―泣き出したくなった時もあったけれどそんな時も必ず彼女が居てくれた、私の力となってくれた、心の支えである事、それだけはきっとどう世界が変わったとしてもこれからも変わらない。寝癖を直してくれるのも彼女だけがいいのだから。)あい、ありがとう。クッキー好きだから嬉しい!(――そうこうしてこの地での生活に慣れてきて、まさか常世の国に輿入れしてとあっという間に過ぎ去っていく時間。飛び回りあまり共にする時間が取れない夫である皇子に彼女とそろってため息をついた時は、きょとりと目を丸くしたけれど眉を下げて「秘密にしといてね、」なんて情けなくも楽しげに笑みを浮かべて告げてみたりして。お皿に盛られたクッキーに、以前にクッキーを作って持ってきてくれたな、鬼道使いと共に「美味しいね」なんて食べたこともあったななんてひっそり思い出して笑みを浮かべては、「いただきます!」と一つクッキーに手を伸ばした。)…うん、大切にしようとしてくれて、は居ると思う。話をしっかりする時間はあまりないけど……、…言って、いいのかなぁ。(まるで、自分の気持ちを代弁してくれたように聞こえた言葉。涙を流すことも、本音を口に出すことも、難しくなったこの立場。まるで一人ぼっちの世界に迷い込んでしまったのではと思えてしまう感覚に沈んでしまう気持ち。そっと俯いた顔に、視線の先には先ほど手に取ったクッキーひとつ見えて、それだけでも、沈んだ気持ちが浮き上がるような、そんな、そんな )―、うん、うん。ちゃんと、話ししてみる。それで、もしかしたら…もしかしたらね、泣いちゃうかもしれないけれど…その時は、私の話を聞いてくれる?(そういえば、皇子から女官と約束をしたのだ、とそういわれたことがある。内容を詳しく聞くことは許されなかったけれど、きっと、大切な話をしてくれたのだと。だって、こんなにも心が温かい。 うん、きっと大丈夫だね。また話を聞いてね。たくさん、たくさん。泣いてしまっても、それはきっと悪い涙ではないはずだから、優しく笑って拭ってね。あと、またクッキーを作ってね。それから、 ああ、それから、)だいすき、だいすき、―あーちゃん。(どうか、これからも一緒に居てね。ぎゅうっと己よりも少し小さな彼女を愛情たっぷりに優しく抱きしめた―)
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