エリオ ビシュナル





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よう!今日はどこまで飛ばしてく?(ルーンファクトリー4/ランダム指名)


(今日もセルフィアの町はのどかで穏やかだ。ゼークス帝国との国境付近を通るときなどはいつだってひやひやするけれど、こうしてセルフィアまで船をつけることができた時にはより一層穏やかな気持ちになる。姫代理の彼女が願えばもちろん帝国領まで連れていくし、それが危険なものではないことは承知なのだけれど、いかんせん数年でこれまでの習慣がすべて変わるわけでもなく。朝一番で発着場につけた船だが、さて、今日一番のお客は誰だろうか。貿易商の王子様、出荷箱から荷を持ってきた執事見習いのどちらか、はたまた観光や冒険に出かける街の住人。個性豊かなこの町の住人をエリオは部外者なりに好きなままだ。見習いだったころから、この町を通るルートが楽しみで、この町で客を呼び込むこともまた楽しみで。定時便の時間を過ぎたが、今日はまだ誰も顔を出していない。時計を見て一つ考え、次回の発便の予定を書いたプレートを立てかけると。そのままセルフィアの町へと繰り出した。)おう、おはよう!(元気そうな町の住人に、エリオも快活な笑顔を浮かべる。)今日はカルディアの町でカブ仕入れてきたんだ。あそこのカブやべーな。量も味もまじぱねーぞ。(なんて軽いセールストークを挟みつつ、セルフィアの町の近況も尋ねてみようか。噂好きの少年やドジっ子旅館娘、ほんの少し離れていただけだろうと、きっと話題には事欠かないだろうから。エリオはやっぱり、この町を特別に大好きだ。)

うーん…じゃあ、エリオくんのオススメのうんと幸せになれる場所なんてどうでしょう!

 

(穏やかな気候になんて気持ちのいい朝か。伸びをして穏やかな風にふわりと笑みを浮かべてしまうのも仕方のない事。執事見習いの朝は早いものである、けれどそれは辛いものでもなくて。朝から姫が起きるまで業務をこなしつつ、共に執事見習いをしている女の子とそれぞれ分担を行う。いつもながら寝ながらでも業務をこなす彼女には感嘆の声を上げつつ今日ものんびりとしたきらきらとしている一日が始まるのだ。姫が身支度をし目を覚ましたのなら朝の挨拶を行い、もしも今日の予定で用事でダンジョンへと足を踏む入れると話されたのなら了承の意を込めて笑みを浮かべ頷き、けれど心配そうに「気を付けて行ってきてくださいね。」と伝えるはずで。――業務はひと段落、といってもすること自体あまり多くはないのだけれど。今日の担当は彼女であったな、と確認したのなら町へと足を運ぼうか。)今日は何をしようかな…キールくんも時間があるって言っていたしまた楽しい話を聞かせてもらおうか、それとも…、あ!(楽しげに今日の予定を計画していたのなら見知った人物を見かけて其方へと足を向ける。快活な笑顔に元気が出るなーと思いながらへらりと笑みを浮かべ片手を上げたのなら、)おはようございます、エリオくん。今日も明るい君の笑顔が見られてとっても嬉しいし心が温かくなります!(なんて本心をぶつけたのならばまた笑みを深くした。―その直後のセールストークに、その笑みはすぐ固く引き攣ったものとなってしまうのだけれど。ひやりとした汗をじっとりと感じつつ、)え、エリオくん…!カブの話はちょっと…はい、あ、でも話だけなら…いやでも…う、……あ!そ、そうだ!(つい思い浮かべてしまうカブの存在に引き攣り顔を俯かせる自分に彼が何を感じたのか。それでも、彼の明るい笑顔が曇らないようにと慌てて話題を変えるようにとパッと顔を上げ彼を見ては再び笑顔を浮かべて、)キールくんから楽しい話を聞いたんです!エリオくんにぜひ話をしたいなって思ってて…、後姫の事とか…(楽しい事がたくさん、尽きないこの町だから。いっぱいこの町の良いところを伝えたい。大好きなこの場所を好きな人がたくさん増えますように、そんな願いを込めた談笑は、次回の発便時間の少し前まで笑顔で続くことを望みながら―。)