八神優理 赤井秀一





10

設定/関係性:合同調査のチームに入れと言われて参加し仲良くなったのがジョディである。基本的にFBIでまとめられていたメンバーであり、最初は敵対心の視線でこちらを見られていたのだが、彼女の人懐っこさからなのか気づいたら一緒に話す様になっていた。彼女を呼ぶときは「ジョディー」と伸ばして呼んでしまうのは許してほしいと何度も伝えている。そして、いつからだろうか、彼と知り合ったのは…。初めは名前も知らなかったためか、普通に接すことができていたのだが、名前を聞いた瞬間戸惑った。自分の大好きな上司が嫌いな人間だ。この人と仲良くなったら裏切る事になるのではないか?なんて、悩んだのも何か月か―。彼を知るたびに不審に思うことはたくさんあるわけで。ただの女の感なのか、騙されているのか…彼女にはわかるわけもなく、今でも普通に話している。基本的な愚痴のはけ口は彼になっているとかいないとか?

どうしてこうなったと思います?赤井さん。


(ジョディから突然の飲み会の誘い。断る理由もなく、付いて行った先は工藤家という表札がある家。不審に思い隣を見て困惑した表情を見せるも「大丈夫」と笑顔であるため付いて行く。家の中に入り、リビングに行けば、もう一人見知った顔を見ると、困惑した表情から笑顔へと変わっていくのだ、)赤井さん!え、なんで?え?赤井さんって工藤でしたっけ?あれ?も、もしかして結婚して苗字が変わったとか?奥さんのお披露目パーティー?!…な、わけないですよねー。わかってますから、冷たい視線とかいりませんよ?冗談だって理解してくださいね?(きっと冷たい視線を投げかけられるであろうと想像してか、先手を打つように彼に言葉を投げかけて見て。そんなやり取りを見ていた、ジョィーに席に座るように言葉を投げかけられれば素直に従い腰を掛ける。目の前には何缶かお酒が並んでおり、どれにしようかなと、選んでは、)これ、飲んでいいからここに置いてるんですよね?ってことで、もらっていいんですよね?甘いお酒飲むのってあたしとジョディーくらいですもんね!久々のお酒ですっごい幸せ!(ふふんと嬉しそうにお酒を握りしめ、開始することを今か今かと待っていると隣から聞こえる着信音。その電話の内容とは仕事の内容のようで…。ジョディーから先に初めて置いて欲しいとの言葉をかけられれば、一度退室していくのだ)あ、赤井さん…お花がどっか行っちゃった…お酒片手に美人さんが見れなくなった…。なので、あたしを慰めてください。そして、私のぼやきに付き合ってください!(さぁさぁ!と、向かいの席へと彼を促すのだ。彼が素直に従ってくれるのであれば、口を開きだして、)私っていつ元の場所に戻れるんですかねー?帰還命令ないからダメって酷いと思いません?何か月会ってないと思います?もうそろそろ欠乏症で倒れちゃいそうなんですからね。(お酒の缶を開けて一口。ちらりと相手の方を見れば、頬杖を突きながら、)赤井さんは降谷さん?というより安室さんの顔見てます?これ、見てるって言われたら言われたで腹が立つんですけど…元気そうな顔してるんですかね?あの人結構自分の事後回しだから…心配でって…こんな部下に心配に思われたくないかもだけど…心配なんですよね…(ふーっと一息ついて、人差し指で缶を回す様に遊びだす。こんなことを離されてもきっと困ってしまうだろうと思うのであるが、彼女の口は閉じることを知らず、)顔とーぶん見れなくなるって時に寂しくなるかって聞いたけどちゃんと返事返してもらえなかったし…。やっぱり降谷さんにはそういうことも考える時間がないのかな?仕事忙しさのあまりいろんな感情が置いてけぼりな気がするの!全然、言葉だって伝わらない…って言ってもあたしが言うと冗談に聞こえるんだろーけど!(むすっと不機嫌な顔をして机に突っ伏して数秒―、ゆっくりとその姿勢のまま彼の方を見ては、)赤井さんって案外聞いてくれますよね。最初はこういった話聞いてる振りで終わるのかなって思ってたけど…。ちゃんと返事が返ってくるから聞いてくれてるんだってわかるから…案外優しいなって思うんですよね。そういう大人ーって思える対応したら降谷さんもちょっと見る目変わってくれ…いや、絶対に変な物食べたか?って言われそう…。というか、そういう対応してる自分が全く想像できない…(一度想像してみたのだろうか、顔を振りながら否定してみては、身体を起こして真剣な表情で伝えるのだ、)赤井さんにこういう事言うの間違ってるとは思うけど、言わせてください。私から…降谷さんとっちゃダメ…ですからね?降谷さん居なくなっちゃったら…ダメな子になっちゃうから(最後は冗談めかしに笑いながら告げるのだ。そろそろ、彼女が返ってくるのであろう。聞こえる足音に「ジョディーには内緒ね?」なんて、人差し指を口元に当て首を傾げるのだ。なぜあの言葉が出たか―、その意味とは―、彼女も理解していないのであろう。)

さぁな、皆目見当がつかないが…どういうことか…。

 

(同僚である彼女から突如飲み会をしようなんて提案を持ち掛けられた。何やらたくらんでいそうではあるけれど、警戒することも無いだろうと承諾したのならば会場は何処のバーかと思っていたのならまさかのお世話になっている工藤家だと言うではないか。呆れながらため息を吐いたのなら非難の声をよそに準備を整えようと片付けやら、酒の用意もしたりして。彼女も酒を持ってくると言っていたためそんなに多くはいらないだろうし家にある分でなんとか事足りそうだ。今日はもう出かける予定もなければ、同僚との飲み会だ。後は厳重に気を付けてれば良いだけなのだからと、変装を解いて赤井秀一へ完全に戻ることとしよう。―暇つぶしに本を読んだりとしてそれから暫く時間が経った頃、静かな室内に響いた呼び鈴。同僚が来たのだろうと、酒を取り出し机に並べ、本を片付けに向かおうと席を立ったのなら騒がしくなった玄関、そのすぐ後にリビングへと姿を現した同僚とは別に見知った人物がそこに居て。一度瞬きをしたのなら、ああ、と口から言葉が零れ出た。)…君は相変わらず口が良く動くみたいだな。残念ながら私は結婚もしてなければ奥さんもいない。……冗談を言う性格なのは十分に理解しているつもりだ。(先手を打たれた言葉に目を細めるも、呆れるように深いため息をつくことで留めておくとしよう。彼女が今回の飲み会に居る理由は分からないけれど、人懐こい同僚に巻き込まれた彼女も所謂自分と同じ状況なのだろうとなんとなしには察することが出来て。同僚と話をし素直にしている彼女を横目に改めて本を片付けに向かうのか。本を戻しリビングへと戻ったのなら、どうやら仕事の電話がきたらしい同僚を見送り、)ふ、すぐに戻ってくるだろう。…酒片手にこんな男になってしまったが少しの間我慢できるというのなら付き合おう。(目許を細めつつ彼女の言うとおりに向かいの席へと腰を下ろしたのなら目の前にある酒の缶から一つを選び彼女の話を聞きながら開けてしまうつもりで、)帰還命令が出ないのなら仕方がない、元に戻るのなら調査を終えねばならない、だろう?このまま上手くいけばもうそろそろ…か。(一口、アルコールを喉に通したのなら、やはりバーボンの方がおいしいななんてぽつり。質問には酒の缶に向けていた顔を彼女の方へ向け見遣り、)安室くんか。彼の店に尋ねることもあまりないからな…対面しては見ていないが遠目からなら幾度か確認はしている。……君は面倒な性格をしているな……彼は隠すことが得意のようだから俺に聞いても君の疑問には答えてあげられそうにない。(冗談のような言葉が多い彼女。けれど心配しているのは本心からなのだと付き合いの浅い自分でもわかりきってしまう程で。その彼女の真っ直ぐさはとても武器になる事だろうと人知れず考えながら。)ほう、八神はなかなかに積極的だな。彼がどんな風に思っているかなんて分からないが……君が降谷零君のことを大切に思って、心配している事は俺にも十分に伝わっている。―八神の言葉は真っ直ぐすぎるくらいに真っ直ぐだよ。たまの冗談が傷だが。(浅い付き合いだけれど感じることを伝えたのなら酒をもう一口二口と運んで、)最初は確かにそうだったが、君の話は案外面白い。(聞いていれば勝手に止まるであろうと思っていた言葉は止まることを知らず、けれど聞いてみれば面白がってはいけないと思うがつい楽しくなってしまうこともあるもので。実際今も彼女の勝手な想像を一人否定している姿を見ては、ふっと小さく笑ってしまう。―すると真剣な表情をした彼女に、自身も合わせるように。)―俺は恨まれている立場だからな、取るなんてことはしない……彼が見誤らない事を祈っているよ。…。八神がこれ以上にダメな子になったら、大変だ。(釣られるように目元を緩めひっそりと笑ったのなら、内緒を肯定するように自身も人差し指を口元に当てて見せた。―ジョディが帰ってきたのなら改めて乾杯をして正真正銘三人の飲み会が始まるはずで。)