桔梗 平野藤四郎





03

関係性:初期鍛刀、出陣回数は初期刀と並んで最多。少年のような見た目もあり君付けしているが、子供扱いはしていない。

平野くんも、慌てたりする事ってあるんでしょうか?


(——修行へと旅立つ初期刀を、近侍を任せていた平野藤四郎と共に見送った。とは言え、ただ帰りを待っていることなど許されない。変わりなく出陣や政府から課される任務をこなしていかなければならないからだ。刀剣男士たちの前では出来うる限りいつも通りを心掛けていたけれども、桔梗の様子に違和感を感じていた者も居たことだろう。今後の計画を練るため、近侍を連れて審神者の部屋へと戻った時のことだ。)……平野くん。わ、私はいつも通りやれていたでしょうか?変じゃありませんでした?(腰を下ろすことなく、そわそわとした様子で彼へと問いかけた。どうしても修行へ向かった初期刀のことが気にかかり、気を引き締めていなければ、不甲斐ない姿を見せてしまいそうなのだ。しかし、少年の姿でありながら、己よりしっかりしている彼には甘えてしまう。こういう姿を見せてもいいか、と。共に過ごした時間の長さも要因の一つか。)加州さんは今頃どうしているでしょう。どーしても気になってしまいます……!(その場で軽く足踏み。落ち着かない様子のまま、それでも仕事をしようという意思はあるのか、机の前に腰を下ろし。)今後の方針を決めて政府に報告しないと。……あ、加州さんが帰ってきたら、次は平野くんに修行に行ってもらおうと思ってるんです。(どうでしょう?と、首を傾げつつ。何よりも大事なのは彼らの意思だ。彼の顔を真っ直ぐ見つめたまま、答えを聞けばそれがどんな言葉であれ、微笑んで頷こう。)……いつもありがとう。(ぽつりと零した感謝の言葉。こんな私を支えてくれて、とは流石に言わず飲み込んで。——この後、伝書鳩が加州清光からの手紙を運んできたと知り、すぐさま受け取りに行ったのは言うまでもない。)

もちろん、僕にもありますよ。慌てたり、心配したり主と一緒です。

 

(主さまが刀剣を修行へと旅立たせることを決めたらしい。初期刀である彼が真剣な顔で主さまに会いに行っていたのは記憶に新しい。その後に長く共に居た事もあってか自分にも「修行へ行ってくる」と緊張した面持ちで挨拶に来てくれたものだから自分は出来得る限り不安を感じさせないように笑顔で「行ってらっしゃい、主の警護は任せてください」とだからどうかご無事でと告げたのだ。―それから修行へ旅立つ当日、こんな大切な日に近侍を任せてくれていたのはたまたまかもしれないけれど彼を主さまの隣で見送ることが出来た事がなんだかとても大切で幸せに思えた。見送った後も審神者の任務は政府から課されるもので変わりなく出陣命を出したりと忙しくしている主さまを支えているのだけれど、だ、いつも通りでいようとする彼女に苦い笑みを浮かべてしまう。きっと敏い刀剣は気付いているのだろうが、いつも通りがいつも通りでなくなっている事に果たして本人は気付いているだろうか。今後の計画を立てるということで、静かに頷いて見せたのなら彼女と共に審神者の部屋へと、)―主、お疲れ様でした。…ええと…すみません、敏い刀剣は少し気になっていたようです。けれど、殆どの刀剣は気にしていないようでした。(彼女の気持ちは全部とは言わずとも理解することはできるから。優しく笑みを浮かべては言葉を伝えよう。長い時間を共にしてきたからこそ、たまに見られるこんな彼女の姿が嬉しい。心配で仕方がないのが伝わる、どれほど彼が大切なのかわかるから。)主はずっと気にされてましたからね。どんなに隠そうとしてもその優しさは隠しきれません。…今後の方針を決めて政府への報告が終わったら少し体を休めましょう、動いていたいというなら少し僕と話をしましょう。主の気が少しでも休まるように。(そう優しく声を掛けたのならば、耳に入ったのは修行の話。きょとりと一度目を丸めては、グッと顔を引き締め彼女の前へと腰を下ろしたのなら、)主、修行行かせてください。その御心に、僕は応えたい。(その温かな信頼に必ずや応えたいと、強い決意と言葉と共にそっと頭を下げて。ふ、と緩んだ顔で彼女の感謝の言葉を受け止めた。――その後、伝書鳩から受け取った初期刀からの手紙を読む彼女を傍らで見守っている平野が変わらずそこにいた。)