赤星紫亜 服部平次
ドジっ子ワトソン 『西の名探偵、ふくべ へいじ』
03
設定/関係性:映画を観る約束の前。小腹が空き、入ったファストフード店にて、ばったりと服部くんと鉢合わせ。驚きのあまり、手にしていたジュースを零してしまい。/初対面。彼の活躍は、紙面などで赤星は認識しているものの、間違った名前で憶えている模様。(服部くんの方も初対面でも、新一くんなどを通して知っているなど、笹月様にお任せいたします。)
名前を正確に覚えるのも探偵には必要なスキルだったりしますか『ふくべ』くん。
(前回のような失態は犯さない。学習机の右奥にある卓上カレンダーにも『AM 11:00 新くんと映画』と今日の日づけの欄に予定が記されていて。現在 9:30。少し早い気もするが、待ち合わせ場所である 映画館より少し手前にある銅像前へと向かおうか。5分前行動ならぬ、30分前行動だ!女神を模した銅像前へと辿りつき、腕時計を見れば、約束の時間までまだまだ余裕。ホッと息を吐き、乱れた前髪を手で直す姿は、デートの待ち合わせにドキマギしているような、そんな仕草で――ぎゅるるる。空腹を報せる腹時計に、思わず両手でおなかを擦りながら、近くをキョロキョロ。丁度、反対側の道なりに構えるファストフード店。お腹が空いては何とやら。映画を観るという一戦の前に腹ごしらえとハンバーガーショップに立ち寄り、ホクホクした顔で出ようとした途中)うわああっ!(急いでいるらしい少年とぶつかりそうになった。不注意の己が悪いのだが、洒落こんできた花柄のワンピースは、オレンジジュース色に染まり。大好きなフライドポテトは、半分以上が床へと散乱している有り様で。)…せ、せっかくのポテトが…!わ、わたしのポテトぉお。(ちいさく滲んだ瞳に映したのは、キャップを被った色黒の――)あっ!『西の名探偵、ふくべ へいじ くん!』(新聞で見たことのある有名人に、興奮のあまり指をさしてしまうという無礼を働きつつ。)え、あ、ごめんなさい…!ジュース、引っ掛かりませんでした?ちょっと、空の様子が気になってて。上ばかり見てたせいか、足元 ちゃんと見てなくって。えっと…ハンカチ。ハンカチ、ハンカチは……右のポッケの中だ。はい、どうぞ。(そう言って差し出したハンカチタオル。それから、メモ帳から一枚ペリッと紙をはがすとペンを走らせて。)あの、何か不都合があったら、連絡ください。わたしにできる範囲でしたら、お詫びしますので…!わわっ、遅くなったら新くんが心配しちゃう…!(床を片付け、一件落着の兆しが見えたなら)それじゃあ、ほんとにごめんなさい。失礼します。(頭を下げて謝罪ののち、待ち合わせ場所へと急ぐのだった。)
そら、人の顔と名前は正確に覚えた方が…って誰がふくべじゃ!
(幼馴染と東京へと観光へ来たのはいいけれど、ひょんなことに事件に巻き込まれてしまい、西の名探偵がここで黙っているわけにはいかん!と幼馴染の彼女には近くにあったハンバーガーショップで待っててくれと伝え事件の捜査を始めた。―それから少しして事件が解決を迎え警察と話を終えたなら、携帯を耳に当て通話。もちろんお相手は幼馴染で、どうやらだいぶ待たせてしまったらしく「東京なんやから工藤くんに任せたらよかったやん」やら小言が続くのだから勝手に決めて捜査に行ってしまったことをお怒りの様子。慌てて先ほど見たハンバーガーショップへと速足で向かうのか。目的地が見えたのなら、また足を忙しく動かすのだけれど、ショップへと入ればふと出ようとしていた少女とぶつかりそうになってしまい「うお!」と情けなくも声が出てしまいながら慌ててよけた、のだけれど、目の前で広がる悲惨たる状況に思わず目が点になってしまう。が、それも一瞬。はっとなり、頭を下げた後に床に散乱したポテトを拾うべく屈んで、)いや、姉ちゃんほんまにスマン!急いで入ったんでアンタの事気付かんくて咄嗟によけたんやけど間に合わんかった。……お?オレの事知ってるんか、そうオレが西の名探偵ふくべへいじや!って誰がふくべじゃ!は・っ・と・り!服部平次や!(関西のノリか何かか思わずバーンとツッコんでみせたなら、また床の掃除に精を出すのだけれど。)いや、オレは平気やねんけど何も掛かっとらん。それにぶつかりに行ったのオレの方みたいなモンやし…って、足元とかよりまず自分の服よう見ぃ。ほんま平気やからハンカチもいらんわ!(床を片付けながら慌てたようにハンカチを断ったのなら、きょとんとしながら渡されたメモ紙は受け取ってその紙の内容を把握したのなら、目を開いてぎょっとし、)だからー!これはオレの責任や言うとるやろが!人がええのんか知らんけど…、こっちのセリフや。スマン、…あ、約束あるんやったら後でここに連絡するわ。オレが詫びせな…っちゅーか、今金出す…って、おい!おま、待てって!おーい!(床の片づけを終え、財布を取り出そうとした矢先。謝罪と共に出て行ってしまうのだから、追いかけようとしたのだけれど急ぐように行ってしまった彼女は見失ってしまって。あちゃーとキャップを取り頭をガシガシと掻けば、ふと思い出されたのは自分と同じく高校生探偵の彼の「ドジで人の話を聞かないけど信頼している助手」の話。それと、彼女の口から出た「新くん」という人物は、自分の中での考えが一つにまとまって、人知れずまたため息をつくのだ。――幼馴染と東京を堪能したのち、メモ紙に書かれた連絡先を確認し彼女へと、「はっとりやけど、今度いつあいとる?朝の、服とポテトとか色々詫びしたい。」それから、「お前、工藤の助手の赤星やろ?」なんて確信を持った質問もしてみたりして。さて、彼女はいつ空いているのだろう。また東京に来たのなら、詫びをした後今度は工藤と一緒に彼女のドジっぷりをからかってやろうとたくさんの計画を立てながら―)
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