シンシュ ドンキホーテ・ドフラミンゴ





サラサラの実の能力者 イトイトの実の能力者

03

設定/関係性:ドンキホーテ海賊団の傘下の海賊団を一つ捕えたことから船に軟禁され続けている。シンシュの過去を調べられ、その育った環境の不幸さに関心を持たれて何れはファミリーの一員にと考えている様子。シンシュの孤独に弱く、他者に好かれようと行動してしまうという他者依存の本質を見抜かれており、幾度切り裂かれようとも立ち向かってくる反抗心の奥で、被虐体質が燻っていることも気付かれている、という設定でお願いいたします。ドフラミンゴさんからのお気持ちとしては、不幸な環境や体質をそれなりに気に入って頂いており、肉体的には手痛く扱って頂きながら、本気ではないにせよ、現段階では愛玩動物程度に可愛がって下さると嬉しいです…!

ドフラミンゴ、アンタの欲望って尽きることねェの?


(兄弟で此処まで“性質”に違いが出るものだろうか。眼前で舞った紅玉の飛沫は既に風景と化していて、血の巡りの悪くなった脳髄がぼんやりとそんなことを考えていた。何度目かも分からない奇襲、この刃を恨めしい褐色に添わせることは唯の一度も叶っていない。学習しない奴だ。嘲りの声を浴びる度、俺だってそう思うさと笑った。それでも、倒れ伏した体に降り注ぐ声が癇に障って仕方がないから、)……アンタも、飽きずによくやるなァ…糞野郎……、(打ち伏せられた身から見上げた遥か天上のかんばせに毒を吐いた。そうして意識が途切れればまた、同じように寝台に逆戻りの日々――――だった筈なのに。)!……ッ、 なん、 (息を呑む。喉が鳴って、心臓が跳ねた。運が良ければ“彼”と話ができる機会だった。一度柔らかなあの黒に縋り付いてから幾度か重ねた密会は、戦場と変わらないこの場において唯一つの安らぎだった。目を開けば黒の多かった近頃、起抜けにしては暴力的な桃色に本能が急かす。意識の覚醒。警戒。双眸を見開くと同時に慌てて体を起こした。滑稽な小動物みたい。自己嫌悪だ。掻き消すように吐き捨てる、)……ハ、寝覚めに見るにはキツすぎ、(驚愕と動揺と、恐怖を隠すように目を細めては嘲笑う。「己の立場も弁えず」なんて言葉、この船の幹部たちによく眉を顰められるものだ。其れが許されているのは目の前の男の“気分”に他ならない。そして、殴られても踏みつけられても切り裂かれても、懲りずに牙を剥く馬鹿な獣がいるから。寝台の上で精一杯引き摺った体は未だ重く、横目に見た時計は“一方的な虐げ”がつい先刻であることを伝えている。誰がこの部屋に自分を?―――脳裏に過ぎった可能性には気付かない、ふり。)………あんたがここに来るなんてどういう風の吹き回し?…添い寝でもしてくれようってか、(片口角だけ釣り上げた唇は挑発的な言葉を吐き出し乍ら、眉根を寄せて不愉快な冗句も付け足した。荒んだ淡翠は手負いの獣のように獰猛でいて、 異なる色をも秘めている。ふと見下ろした己の衣類の千切れや汚れを認めれば、静かに息を吐き出した。)…ところであんたらの服の趣味、俺と全然合わねェんだけど…嫌がらせか?(当初自らが纏っていた衣類は疾うに切り裂かれた。自室のクローゼットに収められているそれらが補充され続けている疑問をとある日、子供たちに問うたことがある。――曰く、ファミリーの気紛れであると。ジャンルの異なる衣類は、比較的まともなものから着ることを戸惑うものまで。どうせ最後は血塗れの布切れになるとしても、唇を尖らせるくらいはしたくなった。生意気に、少し、年相応に。)…着せ替え人形にするんなら、せめてもっと可愛がって貰わねェと……、――…つっても、アンタにゃそんなこと出来ねェんだろうけど、(捕虜、或いは暴力の捌け口。そんな扱いだと感じる中で、 誰かが言った。――おまえは“愛玩動物”だ――。じわじわと白肌が傷を治す心地を感じながら、見詰めた男の色硝子の奥。その瞳の色も窺うことはできなくて、“気に入られている”という評価を信じ切ることも、真意を知ることもできない。どれだけ見つめても。 手を伸ばす気にはなれないから――。廊下で幾つかの騒音が彼を呼んでいる。「若!」)……お仕事かァ?…俺よりもイイのが見つかりゃいいな、(低く喉を鳴らした。嘲りを浮かべ合い、屈しない獰猛さで睨みつける。胸の内で燻る本能を抑え込み乍ら、出て行くであろう彼を見送ることになるのだろうか。 己よりも“お気に入り”が見つかったら殺されるのだろうか?――そんなことは、怖くなどない。傷口をなぞる。熱を持った儘の肌は、ぞくりと心を震わせた。それだけ。 もっと違う執着なら――なんて、思わない。ように。)

尽きる?ンな事ある訳がねェな、わかってるだろう?

 

(拾い物をした。否拾い人か。正直傘下にあった少数の海賊団が海軍に引き渡されたこと等どうでもよかったのだ。どうせあいつらがヘマをしたのだろう、元よりしくじる事の多かった海賊団は制裁を加えた後切り捨てる予定だったのだから。ただ、その時は機嫌が良くなくそれだけの理由で、報復にと彼を捕らえたのだ、タイミングが悪かった、運がなかった、それだけの事。しかし、彼の事を調べたなら出てくる過去は闇のように暗い。また能力者であり、その変わった青白い肌の異質さにひどく興味を抱いてしまったのは事実。拾ってからというものの、血気盛んに戦いを挑んでくる彼に容赦なく攻撃をしかけるのだけれど、その能力の力で治癒されたのならまた変わらず向かってくる彼の傷を上書きするように笑いながら、記憶を、痛みを重ねてやるのだ。自分たちと同じようなひどい過去を持つ彼の心が透けて見えるようで「フ、フフフフッ」いつもの独特な笑いが思わず零れてしまうのもお構いなしに本日も伏せられた彼の姿を上から眺めた。今日もいつも通りこのまま放置していっても良かったのだ、が、―気分だ。引きずってもよかったが、乱雑に持ち上げた体はなんとも軽くて。途中、すれ違った血の繋がった弟がやけに驚いた顔をしていたのが印象的だった。彼の部屋へとたどり着いたなら寝台へと置いて近くに置いてあるソファーへと腰を掛ける。しばらくの間何をするでもなく腕を組んだりして過ごしていたなら聞こえた声に、またあの笑い声で答えて見せた。なんていう顔だろう、いつも突っかかってくる姿とは違いなんとも情けない彼に、)フフフ!フフ…!なんだ、そんな顔もできるんじゃねェか。それとも、おれじゃない誰かを期待してたのか、シンシュちゃんよォ(フフフ、厭味ったらしく挑発的に告げたのなら立ち上がり、体を起こした彼の近くへと移動したのならぐっと顔を近づけて、)…あぁ、強がりもほどほどにしねェと可愛げがないモンだな。(余裕そうな笑みで、彼を観察する。彼の考えすべてが分かるわけではないが何んとなしにでも伝わる恐怖に満足げにしてみせた。どんな形であれ、彼が執着している本質に自分も必要とされているはずだと。確信に近づいていくそれに間違いはないはずだ。彼の過去を知ってからは、このドンキホーテ海賊団の幹部の一員に彼をと考えているのだけれど、実現する日も早いかもしれないなんて、自信満々に。―それでいて、まだ挑発的な言葉を投げつけて噛みついてくる彼に、可愛いものだとまた嫌に笑うのか。)フフ、いや、どうやら最近おれの弟と仲良くしてくれてるみたいだから、一つ礼を、と思ってね。(先ほどすれ違った弟の姿を思い出しながら本音か、どうか悟られないような口調で告げるのだ。「御所望であらばお答えするが」冗句を返したのなら、ふと年相応な彼の姿には、また興味深そうにしてみせて、)それは悪かったなァ、お前が服の事でそう思ってたなんて微塵も知らなかったんでね。――使用人に作らせるか。てめェの趣味はてめェで言え。(後で使用人を向かわせる。そうさらっと告げたのなら、「どうせまだ傷治らねェだろう」と付け足して彼を見る。そこには優しさの感情はあるだろうか、ほんの、少しでも。目を細めたと同時に聞こえてきた騒音は、重く何とも言えない空気を消してくれた。)行ってくるが、…お前以上のモンがあってもいいのかねェ。(最後に、また特有の笑いを発したなら彼に背を向けようか。―きっと今は彼以上のモノが見つかるとは思わない、思えない。きっと家族が想像している以上に自分は彼を気に入っているらしい。それを伝えるのは、きっと彼が海賊団の一員になったその時に違いない。それまでは彼の満足がいくおもてなしを。フフフ、可愛がってやるよ。たっぷりと。)