門名乃蒼 篠木敬二





ミステリアス?冷静な大学生 胡散臭いおまわりさん?

01

やれやれ、さっさと家に帰してもらいたいね。


(自己紹介を終えた後、少しばかり進展があった。発言力のある数人がまとめて引っ張ってくれるものだから口をはさむこともない。――数名でまとまり探索しようという流れになれば人知れず小さな溜息を零す。初対面の人間しかいないこの空間で、いったい誰を信用しろというのか。この場に残るメンバーに混ざるのが一番安全かもしれないし、監視のため怪しい人間と行動を共にするのも一つの手だが、さて。)あ〜……そこの貴方。(結局、すぐ近くに居たという理由だけでその人物に声をかけた。)私も共に行動していいだろうか?どうやら単独行動は好ましくないみたいだからね。(口元には緩い弧を描いたまま肩をすくめよう。真っ直ぐに目の前の人物を見つめて、どうだろうかと首を傾げた。長く伸ばされた前髪が僅かに揺れればその隙間から右目が覗く。相手の反応がどうであれ、口元に浮かんだ笑みはそのままに。)……ここを出るために協力しようじゃないか。まあ、信用してくれとは言わないさ。(笑みを浮かべて友好的な態度を心掛ける女自身、まだ誰に対しても心を開くことなく、見定めている途中なのだから。この状況下、冷静さを保つべく心を落ち着かせる。内心、動揺していることが誰にも悟られてないことを祈るばかりだ。)

本当にね、皆同じ気持ちならいいんだけど。

 

(それは突然の事で、事件の捜査中に拉致されこのような場所に連れてこられたのだから、大人であってもなかなかに堪える。ぱっと、ここに連れてこられた子たちを見たなら年齢の若いと思える子たちが多いのだから、余裕ぶっていなければ、なんて。そんな若い子の中にもしっかりとまとめあげている子がいるのだから、この場はその子に任せよう。しっかりとした女の子―サラちゃんは信用できるかもしれない、まだ、過程でわからないけれど。そんな事を考えながら終えたこの場は、数名がまとまって散り散りに複数ある部屋を見ていくようだ。さて、じゃあおまわりさんも…、一歩、踏み出そうとした時掛けられた声。―彼女は…、自己紹介の映像を思い浮かべながら自分の記憶と照らし合わせる。まとめる人が居たからか、口をはさむことなく静かにそこに佇んでいた彼女はどこか印象的だった。)ん?乃蒼ちゃん、だよね。おまわりさんとでよければ、だけど。そうだねー、今は一人でいない方がいいかも。変に疑われるのは嫌だし、皆、この状況に納得したわけじゃないしね。(ふっと笑みを浮かべたなら、緩く「よろしく〜」なんて告げようか。)…うん、とりあえず今は何が起こるかもわからないし、協力しよう。それは、オレのセリフでもあるかな、…初対面で信用しろなんて、難しいでしょお互い気持ち的に。まあ、おまわりさんの事は探索しながら、追々信用してくれればいいよ。(おまわりさんもそうするからね〜、なんて告げたなら、それじゃあ行こうかと声を掛けよう。さて、彼女はどんな反応をしただろう。―怒っただろうか、悲しんだだろうか、どうなったとしても、きっと自分は変わらず飄々とした態度でいるのは変わらずであろう。彼女の様子を伺いながら、数ある部屋の探索をしに一緒に向かうはずで、)