再会

「で?いつ会えるか分からない帝丹高校のその女子生徒のハンカチを持ち歩いてるって訳ね」

「いいから探して、何がなんでも返さなきゃ。···お礼も言いたしい」

あの出来後から数日が経ち、全快した灰原哀は江戸川コナンを引き連れて、自身がうずくまっていた所に来ていた。

「蘭達に特徴を言って返してもらえばいいじゃねーか」

「それじゃあ意味がないのよ」

と、ぶつくさ言いながらも、結局は手伝ってくれるコナンと会話をしつつ、数日前に助けてくれた帝丹高校の生徒を探していた。

「だいたいそいつ部活···」

「あ!あの人だわ!!」

かれこれ探し始めて、日は傾きかけていた時だった。

灰原哀は、目的の人物を見つけると一目散に走って行った。

「あっ、おい!灰原!···ったく、しょーがねーな···」






6時限目も終わり、重たい鞄を持ちながら歩いていると、前方から駆け寄って来る女の子の姿が視界に入った。

「おねーさーん!!」

「あ、あの時の子!」

鈴を転がしたような可愛らしい声と、茶髪のボブカット姿に、一瞬にして記憶が蘇った。

元気に駆け寄って来る姿に、全快したものだと安堵の笑みが浮かんだ。

「お姉さん!やっと見つけた」

「え、何。ずっと待ってたの?」

息を切らしているものの、私を見てパッと笑った。

(···可愛い)

私は膝を折、彼女と視線を合わせる。

「えぇ。コレ、···あの時は助かったわ。本当にありがとう」

ハンカチだ。
あの時渡した。
小さな手から、私のハンカチが渡される。

やけに大人びた話し方をするな、と言う印象の女の子だ。

「どういたしまして。もう、大丈夫そうだね。良かった」

「あなたのおかげだわ」

「···、しっかりしてるのね。偉い偉い」

「おい!灰原、いきなり走るなよ」

と、後ろからはこの子の友達であろう男の子が、後ろから追いかけて来た。

「···!」

のだけれど、···私はその男の子に酷く似た人物を知っていた。

「···、工藤···新一···?」

そう、幼稚園時代の、工藤新一に。



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