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「名前! 今日から新しい家を用意した!」
いつも玲王が言い出すことは突飛だ。だけどまさか、住む家を用意されるなど思わないだろう。私達は付き合っているけれど、高校生で同棲を始めるにはまだ早い。それに、同棲をするならうちに来い、と玲王なら言いそうだ。玲王の家なら空き部屋などたくさんあるだろう。
「どうして?」
私が尋ねると、玲王は腕組みをして言った。
「胸が育たない原因は成長期の長時間通学らしい」
段々と話が見えてきた。玲王は私のバストサイズに満足していない。かつ、これから育てる気なのだ。玲王は私の貧乳の原因を長距離通学による睡眠不足だと考え、恐らく学校の近くに家を用意した。
「お金は……」
「勿論俺持ちだ!」
堂々と言うが、果たして玲王にあやかって暮らしてしまっていいのだろうか。私は玲王と結婚しているわけではない。これから別れることだってあるかもしれないし、後からお金を返してくれと言われたら難しい。
私が素直に頷かないのを見て、玲王は上から目線で言った。
「揉んで育てるのとどっちがいい」
その都市伝説は本当なのか。揉まれて育つよりは、まだ睡眠時間を増やして育つ方が信ぴょう性がある。玲王のことだから、揉んで育てるとなれば毎日決まった時間にタイマーをかけてじっくり揉んできそうだ。
「まぁ同棲の予行練習だと思って暮らせよ」
玲王は私の肩を叩いてどこかへ行ってしまった。テーブルの上には鍵がある。同棲の予行練習と言うからには、玲王も訪れる気でいるのだろう。嬉しいような、貧乳と言われてふがいないような。とりあえず親に一人暮らしをすることを何と説明するか考えなくてはならない。
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