浅葱視点。
自分の過去。昔は殺し屋をしていたけど、人を殺すのが嫌になって自分で刀の刃を折った。それからは殺し屋もやめて本当の流れ者としていろんなところを彷徨っていた。
そんなとき。自分が昔お世話になったおじいちゃんを人質に取られちゃって仕方なく依頼を受ける。でもおじいちゃんは殺されちゃっておじいちゃん死んだ時点で依頼を断ろうとしたらぶん殴られて捨てられる。
本当は日輪を殺すつもりはなかった。ただ、ここが好きでここにいたくていつまでもとどまってしまった。そのせいで悪いやつらがしびれを切らしてみんなを殺そうとしていることを知り、浅葱は突然消えた。という話をする。
「わっちに近づいたのは…日輪を…」
「ちがうよ。俺は本当にきれいだと思った。だから近づいた」
「……」
「だめだってわかってたけどね」
――一緒にいたいなって思ってしまったんだ。
「きみがあまりにもきれいで、かわいくて、強くて……弱かったから…」
「そばにいたい、支えたい、守りたいって、思ってしまったんだ」
「そしたら離れられなくなっちゃってね。いや〜悩んだよ。どうしようって」
「でもさ、きみを殺されたくなかった。だから」
「いなくなったのか。何も言わずに」月詠怒ってる。
「あぁ、そうだよ」
「あれだけ好きだのかわいいだのほざいておいて」
「……ごめん」
「わっちはどうすればいいか、分からなかった……」
「この、気持ちをどうすればいいのか……」
「ごめん」抱きしめる
「自分勝手だってわかってた。でも」
「……また、いなくなるのか…?」
「えっ」
「主はまた、いなくなるのか…」ぎゅっとしがみついてくる
衝動的に抱きしめる
「ごめん、本当にごめん」
「謝罪などどうでもいい…!」
「……」
「浅葱、主は……また…」
「……そばにいる」
「っ」
「って言ってあげたいんだけど…もしかしたらまだ命を狙われてるかもしれない」
「っ、そんな…」
「だからいずれはここを出ていく」
「……っ」泣き始める
「でも、帰ってくるよ」
「ここに、きみのいる場所に」
「大丈夫、死なない。もう死ぬなんて言わないから」
「生きて、また会いに来るよ」
「月詠ちゃん…」
「…」
浅葱の目の先に月が出ていて「月が、きれいですね」言う。
すると「……死んでも、いいわ」月詠がぎゅっと抱きしめて来る。
「いいわ、なんて月詠ちゃんらしくないね」
「ぬ、主こそ、ですねは似合っとらん」
「じゃあ、月がきれいだね、かな。どう?しっくりきた?」
「ま、まぁ…」
「じゃあ、月詠ちゃんはなんだろ…」
月詠は体を離して浅葱を見て頬に手を添える。で、傷をなぞって
「お前様となら、死んでもいいでありんす」
で、顔真っ赤になる浅葱。
「っ」
「??」
「……今のは、ずるい…」
でどっちも顔を赤くして終わる。
帰る場所