太陽の裏切り
月は目覚めることを
忘れた
冷たい
路地裏は畏怖にまみれた
灯らない空
色を奪われた
虹
偽りの太陽じゃ世界は
満たされない
明日を失った花たちは裏切りの
光を待ち続ける
小さな世界の全部
鳥籠に青空ごと閉じ込めた
オルゴールが絡めた赤い糸
空を欺いた仮面の奥
古い紙に描いた筈の未来
エラーだらけの楽しい人生
知ったような口振りで世界が動く
絆を切るお話
星屑が泣いていた本棚の奥
月影に輝く四季
春告げ鳥を待つ
目を覚ます別れ
桜色コーラス
知らない君の隣
ひらひら舞う桜と雪
大空に還る回遊魚
曖昧な腕の中
綺麗な波間
虹が架かる空の向こうへ
露草はあの
夏を尊ぶ
ひまわりの子守唄
同じ夢を見た真
夏日
残り香に酔いしれる
彼岸花が吐いた嘘
色づく楓は願う
秋色サーカス
もう届かない青
始まりの唄をうたいましょ
虹色の雪が降る
終わる慰めはいらない
凍える秒針
七色の約束
冬の匂いが遠ざかる
あの空に手を伸ばす
手招く白い化石
ひどく優しい拒絶
影を従える光は歌う
食べ尽くされた記憶
眠るあの子の名残り
何も知らない暁の音色
指先に触れた光の渦
空が見えない世界で月を想う
永久を夢見た
本当は笑う振りが疲れただけ
小さな口から紡がれた未来
愛してるからその手を取って
時計の針が進まない真夜中の思考
極彩色を羨む心に蓋をした
過去の自分が嘲笑う
指先の赤い花
届かない旗を奪いたい
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