何時の日か、本丸から離れた地へ遠出でもしてみたいもんだ。
この時期に外へ出るならば何処が良いかねえ…どうやら日中は暖かいらしいんだが、朝晩は冷え込むな。
君等も、風邪なんて引いてくれるなよ。
ATTENTION
・流血描写
・人間殺害
・刀剣破壊
・拳銃使用
・長文(字数1500程)
(中傷状態から一通りの手入れを済ませるや否や先に出た部隊との合流を即断すると直ぐ様刀を腰へ下げ準備を整えてから足早に目的地への移動を始め、脚を向ける先の合戦場を思い無意識の内期待に胸を高鳴らせていたものの自らその感情に気付いては進めていた歩を緩めてから止め、白い着物の袷を片手で握り締め拳を作りながら大した灯りも無く薄暗い道をただ独り、静かに再度脚を踏み出し空を仰げばそのまま浅く息を吐き出し、近くの樹まで歩み寄るとそれに背を預けて座り込み目を伏せるも、不意に背後から迫る軍団の気配と放たれる殺気に直ぐ目を開けば体勢を整えて刀の柄に触れつつ木陰から後方を覗き込み)…ほう、こんな所で作戦会議とは…頂けないねえ(再確認するような策を耳を済ませて聞けば暫し考え込むように目を細め幾度か瞬き、刀に触れた手を下ろし再び樹に凭れ掛かって溜め息を吐いた後陰から一歩踏み出し敵軍の通る道中央へと立ち塞がり、退く事を指示する怒号も黙ったまま聞き入れず取り出された黒い筒状の物へ視線を向けるも見た事の無いそれに僅かに首を傾げた直後、ぱんと響く音と共にその銃口から発砲される弾丸すら避ける事無く肩や脚へ撃ち込まれ一度蹌踉めくとその場で地面に膝を付き、軍の後方から刀を抜いた数人が近寄ってくる気配を身で感じ、緩やかな風がふわりと髪を揺らすと同時に刀を素早く鞘から抜き放てば目前に迫った数人の刀を同じ刃を以て弾き飛ばし横一線に軌道を描き、瞬時に絶命させた後上がる血飛沫と自らの身体から溢れるそれによって着物を赤く染めつつ、ゆっくり立ち上がると刀を振って刀身に付着した血液を払い普段と変わらぬ瞳のまま視線先の敵軍に緩く笑みを向け)…悪いが、君等のような輩に此処は通せなくてな。このまま黙って帰って貰えるってんなら、俺も無駄な事はしない。ただ殺すのが好きって訳じゃないんでな(言い終えるが早いか土を踏む小さな音を立てて一歩ずつその軍へ歩み寄り、声と銃口をどこか震わせながらも次々に発砲される弾丸を刀身で防ぐよう金属音と共に確実に弾き一人一人と斬り伏せていき、不意に銃を構えたまま瞳を丸める兵の背後へ一瞬にして回り込めば背から胸元へと深く刃を突き立て無遠慮に引き抜き、その者の手から地に落ちた銃を片手で拾い上げあらゆる角度から眺め、軍へ指示を出していた一人を漸く視界に収めればその元へと一気に間合いを詰めた後兵の額に銃口を触れさせ)んー…これ、確かこうやって使う物で良いんだよな?…それじゃあ、また何処かで俺を殺しに来い(琥珀色の瞳で見下ろし笑みの形に口許歪めつつ引き金にかけた人差し指でそれを手前に引けば乾いた発砲音が響き渡り、目前の者が倒れるまで待たず銃を地面に投げ捨てると漸く鎮まったその場所で、握っていた刀は力を無くした掌から滑り落ちて地へ突き刺さり、ふらふらと弱った足取りで一歩ずつ踏み出し再度樹の下で座り込んでは背を預けながら膝を立てて撃ち抜かれた脚の傷口にそっと指先を這わせた後視線を上向け、見上げた夜空に唯一明るく浮かぶ月を捉えると狙われていた一人の顔をそこに思い描きゆっくりと目を細めて静かに笑み、徐々に呆けていく視界の中その明かりすらも確と映せなくなれば力を保てず顔を俯かせ)さて、と…いい加減に向かわないとな、はは…(立ち上がる為地に付いた片手は力が入らぬまま、意に反して閉じようとする瞼に抗うよう細かにそれを震わせていたものの乾いた笑いが洩れた事を最後に堪え切れず目を伏せれば意識を落として全身の力を無くし)
1107