念願と言えば上手く伝わるのやら…どうだろうか、数日の旅へ出てみた。ほんの数日、されど数日、あの時間は短く感じたもんだ。
賑やかな場所へ足を運んだり、この時期一度は見てみたいと思っていた紅葉も見る事が出来た。紅葉と呼ぶにはちと時期が早かったかもしれんが……ま、葉が色付いて見上げる者の瞳を奪った事には変わりないだろう。
鮮やかな緑色、黄色、朱色。それらの枯葉が降る中、君の手を取ってのんびりと歩くのも悪くない。紅葉の美しさによる影響と言うよりも、俺にとっては君と共に在る事の方が倍は嬉しいんでな。
庭園には割と人々が多かったが、その分そこを住処とする鳥達も多く見かけたな。人も動物も、各々が元気な姿を見せていたような気がするぜ。
数日の内一晩、花火を見た夜がある。夜空へ打ち上げられるそれを見る事に夢中で居たんだが…あの時君の目を見れば、そこに花火が浮かび上がるようで綺麗だったんだろうな。
君の隣に居させて貰える事は俺だって嬉しいのさ。また君の手を握りたいねえ…何れ重なる刻があれば、共に。
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