その意味が漸く理解出来た気がするぜ。甘味を口にするとその味に癒され、それを見ている側も食べている反応に癒され幸せと感じる事が出来るようだ。
彼奴に甘味を延々と与え続けたらどこまで食べ続けてくれるのか、いつか試してみたいもんだな…何れ叱られるだろうか、それに間違い無いな、っははは。
今度の非番には何処へ出掛けようか、君となら何処へでも。例え何度か立ち寄った事がある場だったとして、今までと違う、また新たな景色を見せてくれるんだろう。気張る事も無いぜ。
何者かに限らずとも、今じゃ俺の心は嬉しさや楽しさだとか、感情を動かし易い。本当に人間臭くなったもんだが、これもまた友や大事な存在に貰ってきた小さなものの積み重ねだったりしてな。少なくともそれに近しいものと思ってるぜ。
良し悪しなんて聞かれちゃ定かじゃないが、強いて言えばそれを使う自分次第だろう?
さてさて…こんな拙い文に目を通してくれる君等がもし、居るならば光栄の限りってな。
ATTENTION
・流血描写
・人間殺害
・刀剣破壊
・審神者有り
・長文(字数1400程)
…もう、良いのか?(主の親族でありながら敵と替わる者達を目前にした鋭い目付きの中に優しい視線を後方の主へ投げるも無言を貫くその口許に出された確かな返答を見て一度頷いては二人の方へ向き直り、怒りを露にして片手に強く刀を握り向かってくる一人へと目を向け身体の重心落としその刃同士を重ね軽々と受け流すも直後続けて打たれる刃を見ると小さく舌打ちし鍔でそれを受け止め鉛が重なる金属音を聞きながら目を細め、不意に視界の端でもう一人が背後の主へ駆け寄ったかと思えば刀を振り翳す姿を見て無意識の内に目を見開き)ッ…待て、止めろ…!(短くも声に出して叫べば瞳に焦るような殺気を宿し琥珀の鋭さを強め、鍔迫り合いを続けていた目前の一人へ視線を戻すと共に、上体を屈め機動任せにその懐まで一歩踏み込むと力の限り握った刀を振り上げ腹部から肩まで一瞬にして相手を斬り付け、その姿が倒れるまで待たず背後へ向けて地を蹴るものの既に遅く一人の刃により斬り裂かれた主の肩口から溢れる赤を見れば悲しげに眉を下げるも直ぐに瞳へ乗せた殺気を増して睨み、主を傷付けた直後の勢いを殺さず此方へと振り向き立て続けに狙いを定めるその刃に視線は向けず、鋭い琥珀を向けたまま再度刀を強く握り締め構えては影が交差すると共に僅かな躊躇も無く肩口から胸元まで確かに深く斬り付ける手応えを得てその場で勢いを殺し立ち止まって静止し、僅かに荒んだ呼吸の最中人の肉を斬り付ける感覚を確かめつつ一拍の静寂後、不意に身体へ痛みが走ると共に己の意思に関わらず喉元まで上がってくるものに眉を寄せ表情歪めるも堪え切れず唇から血液を溢れさせればどろりとしたそれが顎を伝い首筋や白の着物に対照的な赤い染みを作る事も気にせず、自らの身体見下ろすとそこで漸く胸元に深々と突き刺さった刀身を理解して唇を噛み、強引にその刃を引き抜かれた直後隙間が空いたそこから噴き出す熱を意識したかと思えば揺らぐ視界を感じながら地へ倒れ、刀を握っていた力が抜けてそれを地へ転がしながらも肩を赤く染めつつ自らの側まで走り寄る主を横目に捉え、上体を抱き起こされるまま涙を溜めたその瞳を見上げ細かに震える口許を緩ませ)っは、は…大丈夫さ。また新しい俺が、鍛刀されるだろう?そんなに泣かないで、くれ…俺は、また君の刀として君に、会いたいなぁ…(脳からの伝達に思うよう動かなくなっていく全身を感じながらも途切れ途切れに小さな言葉を紡ぎ、上から降り注ぐ熱を帯びた雫、それが相手の溢す涙と知ればゆっくりと片腕を上げ黒い手袋に包まれた指先で濡れた睫毛へ触れて雫を優しく拭った後も次々と溢れる雫を見ると口許は僅かに笑みの形へ変わり血液に濡れた掌を頭上の頬へと落ち着かせ、徐々に呆けて映り難くなっていく視界の中泣き叫ぶように己の名を呼ぶ声をどこか遠くで聞き、殆ど音を出さない唇で小さく相手の名を呼び保てなくなる意識を手放そうとしていたものの、懸命に此方へ声をかける主の背後から最初に斬り付けた一人が刀を握っている姿を視界に捉えてはぴくりと小さく瞼を震わせ)っあ、るじ…ッ!(頬に添えていた掌を下へと滑らせ肌に鮮血の痕を残し、地へ転がり既に亀裂が刻まれ壊れ始める己の刀身に視線を向けた後直ぐ様それを握り、伝達に逆らう程動かぬ身体と知るも歯を食い縛って固く目を瞑りつつ空いた片手を地に付けば反動で勢いを付け何とか上体を起こし膝を立て、此方へ振り翳される刀を見上げ素早く刀の切っ先を相手の喉元へ向けてその肉を貫き、握った刀から漸く弱くなる脈を感じれば手を離し、直前まで人間だったものが地へと倒れる重たい音を聞きながら力を失う腕をずるりと落とし主へ凭れ掛かるように身体を預けると共に瞳の琥珀へ宿った光を無くし)
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