てのひら2(落乱)

主人公、雷蔵、三郎の関係を書き出してみた。


▼主人公:五年ろ組
雷蔵の幼馴染み。性格は臆病で人見知り。村には年の近い子が雷蔵しかいなかったため、いつも一緒にいた。雷蔵は自分を見捨てないと盲目的に信じているため、依存気味。
三郎には過去に雷蔵に変装され騙されたことがあり、怖いと感じている。この出来事から主人公は雷蔵だと思っていた人が三郎の変装なのではないかと不安になり、雷蔵からも距離をとるようになる。

▼雷蔵
主人公の幼馴染み。主人公に対しては、仲の良い友人としか思っていない。主人公が自分に依存していることには気付いておらず、また、三郎が主人公目当てで仲良くなったことも知らない。
会いに来なくなった主人公を不思議に思いながらも、他に友人ができたんだろうと勘違いしている。

▼三郎
入学時に雷蔵に引っ付いていた主人公に一目惚れした。主人公と交流を持ちたい為に雷蔵と友人になった。しかし、人見知りな主人公とはなかなか仲良くなれない。
二年目のある日、雷蔵に変装して驚かせようとしたが怖がらせてしまい、主人公との間に溝ができてしまった。仲良くなろうと躍起になるが悪循環。

三郎の恋が叶う訳ではなく、雷蔵と主人公が結ばれる訳でもなく、主人公が三郎を拒絶して終了。一度できた溝はなかなか埋まらないもの。


▼二年目のある日の出来事

「○○」

振り返ると雷蔵が立っていた。

「雷蔵」

名前を呼ぶと、雷蔵は可笑しそうに笑った。

「どうしたの?」
「私は雷蔵じゃないよ」
「え?」

どういう意味か?首を傾げる○○を後目に『雷蔵』は自分の顔に手をかける。ぺらぺらと皮膚が捲れ、そこから現れたのは、雷蔵の側にいつもいる彼。

「私は三郎だよ」

そう言って三郎は笑った。

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