I miss you





「あ、リーマス!」
「ん?あぁ吽じゃないか。最近見なかったけどどうしてたんだい?」
「ダンブルドアのお供でアメリカに行ってたの」
「へぇ楽しかった?」
「楽しかったよー!あ!お土産!チョコレート!」
「流石吽!分かってるね!」


お昼寝がしたくなるような陽気とのほほんとした雰囲気、今はお昼過ぎ。生徒は眠い中での授業を受けている時間帯である。


「アメリカで人気のチョコと、あと私チョイスのチョコ類!」
「吽チョイスか、味わって食べないといけないね」
「え?そこまで?」
「君は味覚のセンスだけはあるからね」
「なんか遠回しで馬鹿にされた気がする」
「あはは」
「否定してよ!」


吽とルーピンは仲が良かった。同じ寮で同じ学年ということもあるが、吽は数少ない彼の“秘密”を知る友人であった。


「そういえば吽がいなくて寂しがってる人がいたよ」
「え?ほんとに?誰?」
「それは言えないなぁ」
「なんで?誰かなぁ、ハリー?あ、それともドラコ?」
「うーん・・・」
「阿」
「あれ、セブルス!久しぶりーどうしたの?授業ないんだ?」
「貴様が出張に行ってる間に仕事が溜まっているのでね。さぁ来い」
「えぇ!?ちょっと!私はセブルスの雑用係じゃないんだけど!」



「さっさと付き合えばいいのにねぇ」


ルーピンのつぶやきは、黒コウモリとその手に掴まれた女性には聞こえなかった。



「せっかくセブルスにもお土産買ってきたっていうのに帰ってきて早々雑用ってどういうことなの」
「・・・お土産だと?」
「そーよ、素敵な紅茶のお店を見つけてね、ハーブをブレンドしてもらったの」
「・・・もうこの書類は良い」
「なによ!やれだのやるなだの!」
「その紅茶淹れろ」
「え?」
「お前のマグル式で淹れる紅茶はまぁ認めたくないが美味い。飲んでやってもいい」
「ったく・・・素直じゃないんだから・・・」
「ふん」
「美味しさの秘密は愛情よ」
「黙って淹れろ」


160712

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