見知らぬ場所
( side:雪村千鶴 )
気が付いたら私は森の中にいた。新選組の人達の行く末を見守る────そう決意して、最期の戦いを見届けた。そして時代の流れに身を任せて一生を過ごそうと思っていた矢先だった。
私はあの時の格好……男装姿のまま、森の中にいたのだ。腰には小太刀をさしており、まるで新選組の皆さんと初めて会った時に戻ったようだ。
「 ここは……。」
一体どこなのだろうか。と思い、くるりと周囲を見渡した。木々が生い茂り、風も気持ちいいし、鳥達の囀も聞こえる。自然豊かな森の中だ。
どうして私は森の中に、あの時の格好をしたまま、立ち尽くしているのだろうか。
「 と、兎に角歩かないと……情報を少しでも集めた方がいいよね……! 」
ここで立ち尽くしていても仕方ない。今は少しでも情報を集めて、ここがどこなのかを知る方が先決だ。小太刀に手を添えながら、私はゆっくりと歩き出した。
・・・
「 わぁ……。 」
歩いた先に見えたもの。それは立派な御屋敷だ。かつて新選組が屯所として使っていた西本願寺よりも大きい。思わず見上げてしまう。一体どんな人が暮らしているのだろうか。
「 ──って、ここがどこなのかを聞かないと! 」
こんなご立派な御屋敷に住んでいる人が、私なんかの話を聞いて下さるかは分からないけれど、ここが一体どこなのか分かるかも知れない!と思い、私は屋敷の方に足を1歩踏み出した。
───その時だった。
背後から1つの刃が、私の顔スレスレに現れたのは。
「 っ!!? 」
「 ───動くな。」
突然と顔スレスレの場所から現れた