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決断の時だった。
神のお告げは聞こえないし、魔法の天秤が傾いてくれるわけでもなかった。誰も私に教えてくれない。この世界の正解を。善悪を。
私は決めなければならない。あるいは、私の選択が『正義』となりうる、この場面で。
目の前では男が笑っている。笑って、私に手を差し伸べている。私は、この男の手を取るべきなのか、否か。どちらの道を進んでも、後戻りができないことは明白だった。
私は選び取らなければならない。
この世界の行く末を。私が望む未来を。私が正しいと信じる、たったひとつを。
- チョコレートの快楽 -