2017


▽01/19
冷凍ピラフをレンジで加熱するときに指を火傷した、とか、そんなことが急に悲しくなるから、私はまだ女の子なのでしょう。

▽02/14
振り向きもしない君の、その指先が冷えていることを、僕だけが知っていた。

▽02/14
私たちが抱き合うことはついになかった。けれど、手を繋ぐたび、指が絡むたび、貴女はいつも「混ざり合う感じがする」と言ったのだ。

▽02/15
きみのことばかり考える日々が続く。なんだかとても、悪いことをしている気分になる。

▽02/15
頭の中の安寧を追う。夢の中の幸福を追う。どうか僕よ、僕を傷付けないで。

▽02/18
本当は君に、薔薇を贈りたかったんだ。

▽03/15
キミの心の錆を食べて生きる。

▽04/01
嘘だよ。今でも頭の奥で響く君の声だけが、僕の真実だ。うそだよ。

▽05/03
その指に指を絡める。悪いことをするように、額と額を合わせる。冷たい君と、熱い僕だ。

▽05/23
予防線が首を絞める。愛に絡め取られる。

▽05/05
僕のことを親友と呼ぶ君を、好きになったのは僕の罪か、君の罪か。

▽05/06
まばたきがおしい。

▽05/06
君の声が聞きたい。それがだめなら、君の文字が読みたい。言葉がほしい。君がほしい。ひとかけらで、構わない。

▽05/07
潮風に想いを溶かす。

▽05/16
「会いたい」の四文字が夜を壊す。静かなベールを引き裂いて。それでも、それでも、君に会いたい。

▽05/16
呑み込んだ言葉が宇宙になるまで。

▽05/19
彼女は言葉を尽くさない。

▽05/23
きみがいるなら、なんでもいいや。

▽05/26
三日月を見上げ「私の傷みたい」と言った君の心理と真理。

▽06/01
待てない、待っていられない。走る。走る。彗星の落下地点まであと少し。

▽06/04
たったひとりのために、たったひとりでここまで、歩いてきたんだね。

▽06/04
零れ落ちる涙を止められないように、溢れ出る言葉も止められない。どちらにせよ、それはそういう引力だった。

▽06/18
色は言葉になるかしら。音は言葉になるかしら。世界は、言葉で満たせるかしら。

▽06/19
あなたの中に私を見つけるよろこび。

▽06/23
取るに足りない君の、きみの、ああキミの、その涙だとか。

▽06/26
粉々に砕け散ったその破片を掻き集めて、掻き集めて、そうしてまだ、私は生きている。

▽06/26
煌めく星の夜を駆ける。強く、健やかに。

▽06/30
君に優しい絶望をあげよう。だからずっと、傍にいておくれ。

▽07/03
真っ赤なペディキュアの意味に気付かないままの君だ。

▽07/04
べたついた甘さが喉を灼く。呑み込んだ言葉のその意味なんてわかりゃしない。

▽07/13
不甲斐ない君は、その言い訳を愛と呼んだ。

▽07/13
「美しいと愛しいは、全くの別物なのよ」クールにそう言い放った君が、僕を好きだと言ったので。

▽07/14
泣いたって喚いたって、反対言葉は伝わらない。

▽07/15
ああ、もう、君が笑ってくれるならなんだっていい。

▽07/19
「君のせい」と言えないから、「夏のせい」と言うしかない。

▽08/24
ゆめやわらかにとけて、きえゆくたましい。

▽09/09
大丈夫だって笑ってくれる君がいる。君がいる、ただそれだけだ。ただそれだけで。

▽10/08
こんなところまで来てしまったね、と呟く君の少し誇らしげな横顔。

▽10/08
愛で殴りすぎたんだ。潰れた顔が誰のものだったのか、僕はもう思い出せない。

▽10/08
骸骨が泣く。誰もあたしを見つけてくれなかったし、あたしも何も見つけられなかったのよ。

▽11/07
流れ星が、凍てついた湖の表面を跳ねた。うつくしさが飛び散る。やがて夜に融ける。

▽11/07
君の顔を食べて生きていきたい。そういう甘い希望があったっていいと思う。

▽11/29
遠い星のきみへ、ハロー。届かない声よ、それでもメリー。僕らきっと、ふたりで生きていける。

▽11/29
いいのよ、いいの。言葉が通じなくたって。顔が見えなくたって。その手が、届かなくたって。ふたり、踊るの。いいのよ、いいの。それがあたしの、あたしたちの主張なの。

▽11/29
チアーズ!あんたもあたしもきっとチョロい生き物。ハイタッチ!その笑顔が好きよ。





- チョコレートの快楽 -