「潮を吹け」
「えっ」

わたしの部屋に入って来るなり真顔でそう言ったアスクレピオスは、ずかずかと一気に距離を詰めてくる。えっ?なに?しお?
アスクレピオスは困惑するわたしの目の前に立ち、苛立った様子で舌打ちをした。こちらを見下ろす目が本気だ。こわい。

「さっさとしろ」
「そんな事したことないし、あの、わたしは鯨じゃないんだから……」

無理です、と視線を泳がせれば、アスクレピオスは少し考えるようにして手を口元に当てた。今日はいつものマスクは付けていないらしく、その険しい表情がよく見える。
そもそも潮を吹かせて一体どうするつもりなのか。何もかも、訳がわからない。このお医者さんは医療の事となると、婦長とはまた別の方向に突っ走りすぎる傾向がある。いや、この潮云々が医療の事なのかすらよくわからないのだけれど。

「なるほど。確かにお前の言う通りかもしれないな」
「うん、わかってくれてよかった」
「いいだろう。この僕手ずから潮を吹かせてやる」
「えっ」

何一つわかってくれていない。
少しだけニタリと口角をあげたアスクレピオスは、わたしの座るベッドへとゆっくりと足をかける。その姿は獲物を狩る蛇のようでわたしはカエルのごとく縮みあがった。そう、今のわたしは無力な餌だ。
制止するわたしの腕をうっとおしそうに鷲掴みにして、アスクレピオスは再びギロリとこちらを睨みつけた。

「大人しく医療の進歩に協力しろ」
「医療の進歩に、なんの関係が……っわあ!」

軽い力で押されただけなのに、わたしの体はベッドへと簡単に押し倒されてしまった。わたしの上に跨るアスクレピオスは長い長い袖の上着をテキパキと脱いでいる。どうやら彼は本気らしい。

「潮というものが何なのか現代医学ではまだ解明出来ていないそうじゃないか。それを解明出来れば医療の進歩に繋がるかもしれない。なまえ、僕のマスターならば僕の研究に協力しろ」
「そんなぁ……」
「嫌だというならそこら辺にいる女性職員に声をかける事になるな」
「そ、それはだめっ!」

慌てて声をあげれば、アスクレピオスは意地悪くニィっと笑ってみせる。普段長い袖の下に隠されているしなやかな手がわたしの頬を撫でて、するすると首元へと降りていく。

「そうか。それならお前が協力してくれるんだな、なまえ」

カチリ、と音を立てて制服の胸のベルトが外される。本当に、本当に不本意だが仕方がない。アスクレピオスが職員さんに「潮を吹け」と声をかける姿は想像しただけでも血の気が引く。アスクレピオスは本当にやりかねない。
わたしの返答を待たずに勝手に服を脱がせているアスクレピオスに、わたしはため息をつきながらのろのろと同意した。

「わかった。協力、する」
「よし、それならば早速始めよう」

そう言ったアスクレピオスの顔が、ぬうっと近付いてくる。美しく整った、作り物のような顔が迫ってくると自然と心臓の鼓動が早くなってしまう。
間近で見るアスクレピオスの顔に耐えられなくて、思わずぎゅうっと目を閉じるのとほとんど同時に、唇に柔らかい感触があった。
むに、と押し付けられる唇からぬるりと濡れた舌が入り込んでくる。アスクレピオスの長い舌がわたしの舌に絡まるいやらしい水音が頭の中で響いた。
器用に動き回る長い舌は、つい蛇を連想してしまう。このまま食べられるのでは、と頭の隅に恐怖が居座って、それが身体中にじくじくと広がっていく。恐ろしいはずなのに、その感情すら気持ちよくて、思わずわたしは顔を背けた。

「はぁ……っ、なんで、キス、するの」
「潮を吹かせるには性的な興奮が必要だからだ。いいから黙って口を開けていろ」

いいな、と鼻をつままれて、呼吸が苦しくなる。情けない返事とともに口を開けば、再び長い舌がわたしの舌に絡みついた。
満足そうに鼻を鳴らしたアスクレピオスは、わたしの鼻から手を離して、更に深く唇を重ねた。頬に添えられた手はどこかひんやりと冷たい。
アスクレピオスの舌がぬるぬると這って、口内の気持ちいいところを的確に刺激していく。どうしよう、キスが気持ちよすぎて、体がびくびく震えてしまっている。
恐る恐る目を開けばこちらをじいっと見つめる、アスクレピオスの夜空みたいな不思議な輝きの瞳と視線が合って、慌ててまた目を閉じた。恥ずかしすぎて、あのまま目などとても合わせていられそうにない。

「……目を閉じるな」
「だって、は、はずかし……」
「我慢しろ」

とろりと舌から唾液の糸を垂らしながらアスクレピオスはそうわたしに命令した。これではどちらがマスターなのかわからない。
もじもじと身じろぎをすれば、いつのまにかすっかり脱がされていた服が、体の下や横でぐちゃぐちゃになっていた。キスをしながら、器用なものだ。さすがサーヴァント、というかさすがお医者さん、なのだろうか。

「っ、……は、ぅ……」
「なんだ、もう濡れているのか」
「ち、ちが……ひっ♡」
「違わないだろう。医者に向かって嘘をつくんじゃない」

唇が触れ合うくらいの顔の近さで、アスクレピオスが淡々と言い放つ。ひんやりとした手がむき出しの首、胸、お腹を通って、下着の中心をなぞったのだ。
そこは下着の上からでもわかるくらいじっとりと濡れているし、くちゅくちゅとえっちな音も鳴っている。アスクレピオスの言う通り、キスだけですっかりとろとろになっているのだ。それでも否定したのは、わたしの薄っぺらな羞恥心からだった。
しかしそれも、クリトリスを撫で回されればすぐに崩れ去ってしまった。

「あっ♡ご、ごめんなさいっ♡」
「こんなに濡らしておいてよく嘘がつけたものだな」

下着の中に手を突っ込まれて、ぐちゅ♡ぐちゅ♡とえっちな音を立てながら、クリトリスに愛液を塗りつけられる。
ぬるぬるになったクリトリスを、皮ごとゆっくりとしごかれればあっという間にわたしのおまんこはメロメロになってしまった。甘えた喘ぎ声をあげるわたしとは対照的に、アスクレピオスはいつもと変わらない冷静な声で質問を繰り返す。

「潮を吹くには一度オーガズムを迎えた方がいい。クリトリスでのオーガズムの経験は?」
「ひぁ♡あっ♡そんな、ことぉ……っ♡」
「問診にはきちんと答えろ」
「ご、ごめんなさい♡あるっ♡ありますっ♡」
「そうか。しかし、まだ数える程しかしごいていないが、随分と感じているな。お前はそんなにクリトリスが敏感なのか、なまえ」
「わかん、な……あっ♡だめ、早く、しちゃ、あ゛♡」
「わからないのならばそれ相応の対応をしなくてはいけないだろう」

クリトリスがしごかれる度にびりびりとした快感がおまんこに広がって、おかしくなりそうだった。腰が勝手にかくかく揺れて、もっともっととおねだりをしているみたいだ。
アスクレピオスが医者で、人体をよく理解しているからなのか、彼のやることなすこと全てが気持ちよくてたまらない。

「クリトリスでの自慰経験は?」
「じ、いってぇ……っ♡」
「自慰ではわからないか?マスタベーションもしくはオナニーだ」
「あっ♡あっ♡わ、わかりますっ♡♡」
「それならば早く答えろ」
「オナニー♡したこと、あ゛♡あります……っ♡♡」

わざとなのかと疑いたくなるような卑猥な質問をされ、それに答えているとどんどん頭の中までぐちゃぐちゃになってくる。嘘をつくことも出来ず、馬鹿正直に卑猥な言葉を口にしていることがおかしいことだとも気がつかない。
いやらしい問診を受けながら小さなクリトリスの根元から先っちょまで、丁寧に何度もしごかれているとすぐにそれはやってきた。

「やあ゛♡も、イくっ♡クリトリスイっちゃうっ♡♡」
「そうか、早いな」

いいぞ、と言わんばかりにアスクレピオスはわたしの乳首にかぷりとかぶりついた。ぬるぬるした舌で乳首をこねまわされながらクリトリスをいじめられると、あっという間に絶頂感に襲われる。
体がふわふわした感覚に包まれて、頭が真っ白になった。気持ちよすぎる快感がおまんこをどくどく痙攣させて、大きく腰が跳ねる。
快感に負けまくってがくがく震える体を、アスクレピオスの瞳が瞬きもせずに見下ろしている。

「……っ♡はっ♡んん、ぅ♡」
「……なまえ、下着を脱がせるぞ。ケツを上げろ」

力の入らない下半身を精一杯動かして、アスクレピオスの指示通りにする。ぐしょぐしょになった下着を脱がせたアスクレピオスは、わたしの足を大きくM字に開かせてすっかり露わになったおまんこを無遠慮に覗き込んだ。
イったばかりのそこはクリトリスも、入り口もひくひく痙攣している。

「や、やだ、恥ずかしい……っ」
「見なければ尿道がわからないだろう」
「うぅ……っ」

今まで生きてきて、こんな風に女の子の大事なところをまじまじと見られた事なんてない。
あまりの恥ずかしさにぐずぐずと鼻を鳴らしても、アスクレピオスは気にも止めず飄々と話し始めた。

「ここが尿道だ、潮はここから出る。知っていたか?」
「あ゛っ♡や、め……っ♡そ、そこ、ぐりぐりしない、でぇ……っ♡」
「は……っ、なんだ、尿道でも感じるのか?ここは性感帯ではなく排泄器官だぞ」

少し嘲るようにして笑いながら、指の腹で尿道をちゅこちゅこと擦られる。アスクレピオスの嘲笑で、顔が一気に熱くなる。
恥ずかしくてたまらない。どうしてわたしは、おまんこをじろじろ見られて、おしっこの穴をいじくられてこんなにぐずぐずに感じてしまうのだろう。おしっこの穴がきもちいいなんて、もちろん今の今まで知らなかった。
それでもその小さな穴を刺激されるとぞくぞくとした快感でおまんこがどろどろになってしまうのだ。

「そんな、とこ……っ♡きもちいの、おかしい、ひっ♡♡」
「あぁ、そうだな。どこかおかしいんだろう、お前のこのド淫乱な体はな。だが安心しろ。幸い僕は医者だからな。治療してやる」

わかったな、と言いながらもアスクレピオスは指を動かすのを止めてくれない。頭がうまく働かなくて、わたしはばかみたいに何度も「ありがとうございます♡」と繰り返した。

「さて、それじゃあ潮を吹いてもらおうか」

ニヤリと楽しそうに口を歪めたアスクレピオスは、尿道を弄んでいた手をぬるりと滑らせて入り口をなぞった。その度にぬちゅ♡ぐちゅ♡とえっちな音がなって、脳を犯していく。
ぬう、と指を一本押し込まれると、それだけで背中が仰け反ってしまう。おまんこの中を探る様にぐるりと動かされれば、ぐにぐにと中がうねって悦んだ。

「なまえ、力を抜いていろ」
「ふぁ……♡あ、あー♡♡」

もう一本指を足されて、中でぐうっとお腹側を押される。きもちいいところをとんとん何度もノックされている。
わたしの反応を確認するようにアスクレピオスは、丁寧に手を動かしながらわたしの顔やおまんこを見つめている。その視線が少し熱っぽく感じるのは、わたしの頭がすっかり快感に沈みきっているからだろう。

「あっ♡あっ♡そ、そこぉ……っ♡や、やらぁ♡♡」
「何か出る感覚があればすぐに言え」

ごそごそと片手でポケットから試験管のようなものを取り出しながら、アスクレピオスはちゅこちゅこと同じところを執拗に責め続ける。
あれで、本当にわたしの潮を採るつもりなのだ。そう思うと恥ずかしい、えっちな気持ちになって、頭がおかしくなりそうだった。

「だめ♡だめ♡ア、アスクレピオス……っ♡ほんとに、なんか、出ちゃうからぁっ♡♡♡」
「出させてるんだ、当たり前だろう」
「や、やあ゛っ♡でるっ♡でるぅ♡♡♡」

わたしの言葉をきっかけに、アスクレピオスの手の動きが掻き出すようなものに変わった。
今まで味わったことのない、排尿感とも少し違う感覚が襲ってくる。こわい、きもちいい、こわい、すごく、きもちいい。

「あ゛♡ぅあ、あ〜〜〜っ♡♡♡」

わたしの獣みたいな声と同時に、尿道からぷしゅ♡ぷしゅ♡と潮が吹き出した。
アスクレピオスの手の動きに合わせて、何度も透明な液体が出ては、尿道に添えられた試験管の中に溜まっていく。うまく受け止めきれなかった潮がびしゃびしゃとアスクレピオスの腕や服を汚していて、その現実離れした光景に意識が飛びそうだ。

「ふぁ……♡あ♡あっ♡」
「上出来だ、なまえ」

満足そうに笑ったアスクレピオスは、びしょびしょになった指をずるりと引き抜いて試験管に蓋をした。透明な液体がゆらめいているのが目に入り、おまんこがひくひくする。
汚れた手や服を気にもせず、アスクレピオスは試験管を脱いだ上着に入れた。
目的を達成したから、もうこれでおしまいなのだろうか。こんな中途半端なところで終わりにされてしまっては、気がおかしくなってしまう。

「あ、アスクレピオス……先生♡おまんこ、おかしいんですっ♡お、おちんちん、欲しいです……♡」

顔が熱い。自分でおまんこを広げて、こんないやらしいおねだりをしているなんて、恥ずかしくてたまらない。あんな風に潮を吹かされても、まだわたしの中には羞恥心が残っているらしい。
オナニーでもしてろ、と言い放たれるかとびくびくしながらアスクレピオスを見れば、意外なことにニタリと笑っていた。

「いいだろう。僕の研究に協力した優秀なマスターには見返りをやらないとな。……それにそのどうしようもないド淫乱な体をどうにかしてやるのも医者の務めだ」

珍しく上機嫌らしいアスクレピオスは、くつくつと笑いながらそう話した。
アスクレピオスがするすると手早く服を乱せば、勃起したおちんちんが露わになる。アスクレピオスもこの行為に少なからず興奮していた、そう思うと胸がどきどきしてしまう。

「ん♡んぅ♡」
「はっ……まるで生き物だな」

くちゅ♡くちゅ♡と先端を入り口に擦り付けられると、それだけでおまんこが早く早く♡と蠢いた。それを笑うアスクレピオスが、べろりと舌舐めずりをする。
その姿がいつものアスクレピオスとはかけ離れていて、脳みそがぐわんと揺れる。雄を剥き出しにしたその表情に、わたしはすっかりメロメロになってしまった。

「ぅ、あ゛♡お、おっき、いっ♡♡ひぁ♡あっ♡」
「口を閉じてろ、舌を噛むぞ」
「そんな、あっ♡むり♡むりだよぉっ♡」

一気に奥まで押し入ってくるおちんちんにおまんこが懐柔されていく。
パンパンに張った亀頭でごりゅごりゅと中をえぐられて、口なんて閉じていられるわけがない。がくがくと激しく揺さぶられて、甘ったるい喘ぎ声が勝手に出てしまう。

「チッ……仕方の無いやつだ」

舌打ちをしたアスクレピオスは、腰を激しく打ち付けたままわたしの唇にかぶりついた。
長い舌がわたしの舌に絡みついて、喘ぎ声も、呼吸も全部食べられてしまう。喉の奥の方まで伸ばされた舌に、口の中も犯されているみたいだ。
食べられてる。そう思った瞬間に、とてつもない快感に襲われておまんこが収縮する。

「んぅっ♡ん♡んん♡〜〜〜っ♡♡♡」

アスクレピオスのおちんちんの動きに合わせて、びゅ♡びゅ♡と潮を吹きながらおまんこがイっている。
びしゃびしゃと濡れる感覚に気がついたアスクレピオスは目を細め、更に強く腰を打ち付ける。イってる♡イってるからやめて♡と必死に呼びかけても、アスクレピオスはおちんちんを止めてくれない。

「ん゛♡んむ♡♡♡ん〜っ♡♡♡」

何度も連続でイったおまんこが、おちんちんをぎゅうぎゅう締め付けている。
アスクレピオスも絶頂が近いらしく、わたしの唇を解放するとはぁはぁと息を乱しながら口元を歪めて笑った。

「っ、は、この、淫乱患者め……っ。ほら、出す、ぞ……っ!」

やっと解放された口には酸素が雪崩れ込んできて、息がうまく出来ない。
げほげほむせるわたしの喉に触れながら、アスクレピオスは子宮口に鈴口を押し付けて、びゅ♡びゅ♡と精液を注いでいく。子宮に直接流し込まれる感覚に、背中がぞくぞくしてしまう。
あれだけイって、潮を吹いたというのにまたきゅうきゅうと収縮し始めるわたしのおまんこは、本当にどうにかしているのかもしれない。

「……っ、なんだ、また感じているのか?本当にどうしようもない体だな」
「っけほ、は、ぅ……♡♡ご、ごめんな、さひ……♡♡」
「いいだろう。どうやらまだ治療の必要があるらしいな、なまえ」

そう言ったアスクレピオスは、わたしの頬に触れながら楽しそうに笑った。その手は冷たいどころかとても、熱い。