どん、という低い音に思わず肩がビクつく。わたしの顔の横につかれた蘭陵王の腕は細く見えるのに、ずいぶんと大きな音を立てるものだ。
その腕から肩、顔へと視線を滑らせると、仮面の下の宝石のような瞳が目に入る。その瞳はいつもの穏やかなものとは違い、鋭く光っている。
輝き方が違っていても美しい事には変わりはなく、わたしはその瞳に吸い込まれるようにして見つめていた。

「なまえ殿、」
「は、はい……」

ピリピリとした蘭陵王の声につい返事が小さくなる。どうして彼がこんな風に怒っているのか、わたしにはまるでわからないのだ。
蘭陵王は突然わたしの部屋に来ると、無言のままあっという間にわたしを壁に追い詰めてしまった。この体勢をただ壁ドンと言ってしまうには、余りに雰囲気が恐ろしい。
おろおろと言葉を詰まらせるわたしに、蘭陵王はゆっくりと口を開いた。

「本日のこの服装は、どういった事なのかお聞かせ願えますか」
「え?わたしの服装?」

視線を蘭陵王から自分の体に移せば、いつも着ている見慣れたカルデアの制服が目に入る。
毎日着ているものとなんら変わりはない。それなのに蘭陵王は何を怒っているのだろう、と首をかしげれば、蘭陵王は痺れを切らしたように再び口を開く。

「いつもの……えぇと、なんと言いましたか……そう、タイツです。タイツはどうされたのですか?この様に肌を出されるのはお控えください」

蘭陵王の言う通り、今日わたしはいつもの黒いタイツを履いていなかった。理由はなんてこと無い。手持ちのものは洗濯中だったり破れてしまっていたというだけだ。
カルデアの中は温度管理がされているし、別に履かなくてもいいか、と今日は素足で過ごしていた。そして午前中の予定が終わり、昼食を済ませて部屋に戻った途端に蘭陵王が訪ねてきたのだ。
しかし、タイツを履いていないだけで何故そんなに蘭陵王が怒っているのか、未だに理解できていないわたしに小さなため息が落とされる。

「よろしいですか、マスター。この様な短い履物で、更に素足を晒しては……こうして、簡単に触れることが出来てしまいます」
「ひゃ、あっ!」

きっちりとした口調と共に、蘭陵王の手のひらがわたしの太ももを撫で回す。驚いて悲鳴をあげても、蘭陵王は素知らぬ顔をしてわたしへの注意を続けた。
実際にこうして触れることができる、という戒めのつもりなのだろう。しかし、太ももを撫で回されてはたとえそれが戒めであっても、わたしのどうしようもない体はすぐに反応してしまうのだ。

「それに下着を見ようと良からぬことを考える者も居るかも知れません。年頃の女性として危機感をお持ち下さい」
「わ、わか、ったから……っ」

言葉に合わせて、するすると指で下着なぞられれば、あっという間にわたしの息は上がってしまった。
仮面をつけているせいで、表情が読み取りにくい。蘭陵王が注意をしているだけのつもりなのか、違うのか、今のわたしには判断できなかった。

「それとも、我が主は皆にそうされたかったのでしょうか?足に触れられ、下着を晒したいと」
「ちが、う……っ♡あっ、んんっ」

蘭陵王は珍しく意地悪な口調でわたしのことを責め立てる。いつも優しく従順な態度を崩さない蘭陵王の、初めて見る姿に心臓がどきどきする。
責める様な言葉をかけられているのに、子宮が疼いてしまう。下着をなぞる指にばかり意識が集中して、えっちなことを期待してしまう。
どうしよう。こんなこと、蘭陵王にバレてしまっては失望されてしまうかもしれない。どうか、気が付かないで欲しい。

「も、わかった……っ♡から、手、やめ……♡」
「あぁ、申し訳ありません。どうかお許しを」

わたしの言葉を聞くと、蘭陵王はピリピリとした雰囲気を解いて優しく返答する。よかった、気持ちよくなってしまっていることがバレる前に開放してもらえそうだ。
そう考えた瞬間、蘭陵王の手は離れていくどころか、反対にわたしの下着の中心をぐっと押さえつける。ぐちゅ♡といやらしい音が聞こえて、わたしの顔は羞恥で一気に紅く染まる。

「あっ♡これは、その……ぉっ♡」

言い訳をしようとしたわたしの下着の中に蘭陵王の手が入り込み、直接おまんこをなぞっていく。なるほど、蘭陵王の言う通り確かにタイツが無いと簡単に女の子の大事なところを触られてしまうらしい。
叱られている間にパンパンになったクリトリスと、どろどろにとろけた入り口を蘭陵王の綺麗な指で繰り返し繰り返し刺激されると、恥ずかしいのに気持ちよくて、腰が勝手に跳ねてしまう。
その快感から逃げたいのに、壁と蘭陵王の体に挟まれて腰を引くことすら出来ない。

「私の言葉を聞きながら、なまえ殿はこの様になっていたのですね」
「ひっ、あっ♡ち、ちがうの、だって、ぇ……っ♡」

訳の分からない、何の意味も持たない薄っぺらい言葉を繰り返しながら、わたしは蘭陵王の体にすがりつく。また怒られてしまう、そう思うと余計に体が熱くなってどんどんこの快楽の渦から抜け出せなくなってしまう。

「違うのですか?」

ちゅこちゅこと浅いところを何度も指でほじられて、頭がぼおっとする。違う、と否定しなくてはいけないのに、体はすっかり蘭陵王に懐柔されたがっている。

「ぉ♡んあ♡ちが、わない……っ♡ちがわない、ですっ♡」
「ふふ、そうでしたか。我が主は私に苦言を呈され、興奮していたというのですね」
「そう♡そう、なの……っ♡あ゛♡ごめんな、さい♡♡」

蘭陵王は器用にも中をいじめる指をそのままに、更に親指でクリトリスをぐりぐりと押さえつける。おまんこの弱いところを二ヶ所同時に責められて、目の前がチカチカする。下着の中で蠢く蘭陵王の指は泣きたくなるくらい的確にわたしを絶頂へと誘っていく。
足がガクガク震えて、上手く立っていられない。わたしはほとんど蘭陵王に支えられるようにしながら、ギリギリの状態で立っていた。

「だめ、ぇ♡も、イく♡イっちゃうから、あっ♡♡」
「承知致しました。しっかりと支えていますからご安心下さい、マスター」
「や、らめ♡はやくしちゃ、あ゛♡イっちゃうっ♡♡おまんこイくっ♡♡」

激しさを増した蘭陵王の指によって、あっけなくわたしのおまんこはイかされてしまった。脳みそがおかしくなってしまいそうな強い快感が身体中を走って、びくびくと痙攣する。
言葉通りにしっかりとわたしの体を支えてくれていた蘭陵王は、へなへなと脱力する体を抱きかかえてくれた。

「なまえ殿、大丈夫ですか?」
「あ゛……♡あ……♡だいじょう、ぶ」
「それは良かった。でしたら、もう少々お付き合い頂けますね?」
「はひ……?」

はぁはぁと乱れた息を必死に整えていると、優しく微笑んだ蘭陵王がわたしを軽々と抱き上げた。そして迷いなく数歩先のベッドにわたしを降ろすと、汗で貼りついたわたしの前髪をそおっと整えて、ぴっちりと閉じられたままだった制服を開いて胸元を楽にしてくれた。
まるで王子様みたいな一連の動作に見惚れていると、蘭陵王はわたしにのしりと覆い被さった。

「実を言いますと、私も興奮していたのです」
「へ、なに……ぁ……っ」

カチャ、と小さく音を立てて外された仮面の下から現れたのは、ひどく欲情した蘭陵王の顔だった。赤く染まった頬に、加虐に満ちた瞳がギラギラと輝いている。
その顔を見た途端、再び子宮がきゅうっとなる。あぁ、本当にわたしの体はどうしようもない。

「始めはただ、忠告をするだけのつもりだったのですが……なまえ殿が余りにも可愛らしい反応をするものですから、つい昂ぶってしまいました。どうかお許しを」

わたしの手を取って、それに頬ずりをしながら蘭陵王は言葉を続けた。蘭陵王の言葉が重ねられる度に、体がまたどんどんと熱くなってくる。

「仮面で顔が隠れていなければ、すぐになまえ殿にも私が欲情していた事に気付かれていたかもしれませんね」
「ぁ、う、蘭陵王……♡」

ねだるように名前を呼べば、すぐに「はい」という返事とともに唇が重ねられる。ぬる、と熱い舌が入って来て、いやらしくわたしの舌に絡まった。柔らかい唇と舌が食む様に動かされて、思わず腰が揺れてしまう。きもちいい。おまんこがひくひく震えて、もっともっとと快感を欲しがっている。
うっすらと目を開いて見れば、蘭陵王の視線がばちりと絡みつく。優しく細められた瞳は何もかも見透かしている様だった。

「っ、は、ぁ♡ふあ……♡」
「ふふ、こちらが物足りませんか?」
「ひあっ♡あっ♡そこ、ぉ……♡」

蘭陵王がびしょびしょになっているわたしの下着を、とん、と指でつつくと体が大袈裟に跳ねた。また触ってもらえる、と期待してしまっているのだ。
その期待通り、蘭陵王は丁寧にわたしの下着を脱がせて指を這わせる。とろとろになったそこを撫でて、蘭陵王はうっとりと声を漏らす。

「あぁ、こんなに濡れて……私を求めて下さっているのですね」
「あっ、や、はずかしいよぉ……♡」

ぐちゅん♡とはしたない音を立てながらわたしのおまんこが蘭陵王の指を飲み込んでいく。
先程までよりも深く押し込められた指がゆっくりと何度も出入りする。その度にぐちょぐちょと音がなって、わたしの羞恥心を刺激した。
ゆっくり動いているのに、しっかりと気持ちのいいところばかりを狙って動かされる指に全身の肌が粟立つ。ぬろりと迫ってくる深い快感に、わたしはメロメロになって沈んでいった。

「あ゛♡あ♡おまんこ♡おまんこしゅご、い♡」
「気持ちいいですか?なまえ殿」
「きもちいっ♡らんりょ、おうのゆび♡きもちいよぉっ♡」

わたしの痴態に、言葉に興奮しているのか、蘭陵王ははぁはぁと呼吸を荒くしている。美しい顔をいやらしく紅く染めて、わたしのことをぐちゃぐちゃにして悦んでいるのだ。
そんな蘭陵王の姿にまたわたしも欲情してしまう。おまんこがひくひく痙攣して、二度目の絶頂が襲ってくる。

「や、あ゛♡またイく♡♡イぐっ♡♡♡」
「はい、どうぞ達して下さい♡」
「あ♡あ♡イ゛……っ♡♡♡」

背中を大きく弓なりに反って、腰が跳ねる。おまんこが蘭陵王の指をぎゅうぎゅう締め付けて、快感に震えている。余りの気持ちよさに頭がおかしくなりそうだ。

「は、ぁ……♡♡あ……♡」
「なまえ殿、なんて愛らしい……♡」

指をずるりと引き抜いて、それをべろりと舐めながら蘭陵王は目を細めた。
その下半身に目を向ければ、すっかり大きくなっている膨らみが目に飛び込んでくる。蘭陵王の中性的な顔立ちとは不釣り合いなそこは、しっかりと雄であることを主張している。
一度意識してしまえば、快楽に支配された脳みそはもうそのことしか考えられなかった。

「……どうかなさいましたか?」

にこりと微笑んだ蘭陵王が優しくわたしに問いかける。わたしの視線はおろか、このはしたない頭の中身にも全て気がついているはずなのに知らないふりをしているのだ。

「なまえ殿、何かあるのでしたら私に命じて下さい」

ね?とわたしの唇をなぞる蘭陵王は、加虐心に満ちた顔をしてわたしを見下ろしている。そのえっちな視線に体がぞくぞくする。
気がつけばわたしは、導かれるままにえっちなおねだりを口にしていた。

「ら、蘭陵王のおちんちん……♡わたしのおまんこに挿れてください……♡♡♡」
「……っ♡、承知致しました」

興奮した様子で、早口に返事をした蘭陵王はするすると衣服を乱して下半身を露出する。
ビキビキと勃起したおちんちんの先端から、透明な雫がにじんでいる。その雫ごと先端をおまんこにぬちゅぬちゅと擦り付けられて、思わず甘ったるい吐息が溢れた。
早く早く、とひくつく膣口にゆっくりと亀頭が押し入ってくる感触がたまらない。おまんこがおちんちんに無理矢理広げられて、メロメロに懐柔されていっているのだ。

「ん♡あっ♡あ゛♡」
「なまえ殿、息を、ゆっくり……ん、そうです。いい子ですね」

腰をぐうっと押し進めながら、蘭陵王が優しく囁く。言われる通りにゆっくり呼吸をすれば、蘭陵王のおちんちんが根元までみっちりと押し込められる。
子宮口に、鈴口がむちゅ♡と押し付けられ、子宮全体に快感が広がった。何度もイかされて、子宮が精液を求めて降りて来ているのだ。

「ふぁ……♡あ♡おく♡おくに、あたってる♡♡」
「ふふ、我が主はすっかりここがお気に入りなのですね」
「ひ、ん♡ごりゅって、やめ、あ゛っ♡」

子宮口をいじめられ、目の前に星が飛ぶ。気持ちよすぎて頭がおかしくなる。
強すぎる快感につい「やめて」と口走れば、蘭陵王は意地悪く口角をあげて、わたしを優しい口調で諌めた。

「やめてよろしいのですか?なまえ殿は、手酷くされるのが、お好きでしょう」
「そ、そんな、ことぉ……っ♡♡」
「それに、こちらを同時に嬲られるのも、お好きでは?」
「イ……っ♡ら、らめ♡クリトリス♡それ、あ゛っ♡おかひくなりゅ♡♡♡」

ごりゅごりゅと子宮口を抉られながらクリトリスを捏ね回され、愛液がどろどろと溢れ出す。
蘭陵王の指がパンパンに大きくなったクリトリスをいじめる度におまんこがびくびく震えている。今までよりも深い絶頂が、すぐそこまで来ていた。

「なまえ殿……♡快楽に飲まれる御姿の、なんと可愛らしい……っ♡」

はぁはぁと息を乱しながら、蘭陵王が腰の動きを激しくする。
どちゅん♡どちゅん♡と大きく引き抜かれて、一気に奥まで穿つその動きは、わたしをイかせようとする動きに他ならない。とろけきったおまんこは待ってましたと言わんばかりに大きく脈打った。

「あ♡やぁっ♡イく♡♡イっちゃう♡♡♡」
「はぁ……っ、なまえ殿っ♡」
「──────っ♡♡♡♡」

声にならない悲鳴をあげて、わたしの体が大きく跳ねる。きもちよすぎて脳がだめになっていく錯覚を起こしてしまう。いや、実際にわたしの脳みそはもうだめになっているのかもしれない。
わたしのおまんこがぎゅうぎゅう収縮すると、それに合わせて蘭陵王が腰をぐうっとわたしに押し付けた。子宮口にぴったりとくっつけられたおちんちんからびゅっ♡びゅっ♡と精液が吐き出されている。
蘭陵王の腰がぶるっと小さく震え、はーっと大きく息が吐かれると、閉じられていた瞼がゆっくりと開いた。

「なまえ殿、お体は、大丈夫でしょうか?」
「だいじょう、ぶ……っ♡あっ♡やっ?!」
「申し訳ありません。その……まだ、おさまらなくてですね……」

少し眉を下げて仔犬のような顔をする蘭陵王は、中途半端に着たままだったわたしの服を脱がせながらそう言った。
そんな顔で見られて、止めろと言える人間が居るだろうか。わたしはまだまだ快感が抜けていない体を震わせながら、もごもごと返事をする。

「も、もう一回……♡だけなら、」

有難き幸せです、と微笑んだ蘭陵王は目眩がする程美しい。ゆるゆると蘭陵王が再び律動を始めると、カシャン、と音を立てて仮面がベッドから落ちていった。