「ねぇねぇキバナさん、ローションガーゼってなぁに?」

わたしがそう尋ねると、キバナさんは飲んでいた水を盛大に噴き出した。そんなに変なことを聞いてしまったのだろうか。
ぼたぼたと口からたれる水を腕で拭いながら、キバナさんはチラリとわたしを見る。

「ローションガーゼなんてどこで聞いてきたんだよ」
「えっと、わたしのSNSに『なまえちゃん、僕にローションガーゼして下さい』ってコメントが来てて……」
「…………へぇ……」

ほら、とスマホを見せるとキバナさんは不機嫌そうにそう言った。珍しい低く、怖い声に驚いて咄嗟にキバナさんの袖を握ると、目尻をふにゃりと下げたいつもの笑顔をわたしに向けてくれた。よかった、怒ってない。

「それじゃあオレさまが直々に教えてやるからよ、ちょっと待ってろ」
「え?あ、うん。わかった」

キバナさんの部屋で一人で居ることも普段から少なくないわたしは大人しく頷いた。にこにこと笑ったまま部屋を出て行ったキバナさんは、三十分ほどで戻って来た。どこかで買い物をしてきたらしくその手には紙袋が抱えられている。
キバナさんはガサゴソと音を立てながら、わたしの座るベッドに紙袋の中身をずらりと並べはじめた。ローションガーゼ、というものを説明するためにローションとガーゼがあるのはわかるが、何故コンドームの箱がいくつも積まれているのだろう。ストックのつもりでついでに買っただけなのかもしれないが、なんだか嫌な予感がする。
というか、有名人なのに堂々とこんなものを買うのはどうなのか。きっとお店へ行く道中や店内でも声をかけられただろうに。
積まれたコンドームの箱を見て、早くなる心臓の音をごまかすようにわたしはキバナさんに話しかけた。コンドームについては、あえて触れないでおこう。

「わ、わざわざ説明するために買ってきてくれたの?」
「ん?まぁな。実践した方が早いだろ?」
「……実践?」

わたしが首を傾げると、キバナさんはニヤリと意味深げに笑った。わたしの隣にあぐらをかいて座り、ボウルのような大きめの容器にローションをドバドバと流し込んだ。透明な重たい液体は容器の中で妖しく揺らめいている。
手袋を外したキバナさんが、そこへ大きめのガーゼをどぼん、と突っ込んだ。キバナさんの浅黒い大きな手がぬるぬるとした液体にまみれている光景がなんだかいやらしくて、わたしはなんとなく目を逸らした。

「これが、ローションガーゼ?」
「これを使うことをローションガーゼって言うんだよ」
「つかうって、ん、ぅ」

突然キバナさんにキスされて、肩がびくりと震えてしまった。キバナさんの大きな舌がわたしの唇をこじ開けて、無理矢理口内に入ってくる。上顎を舌でくすぐられて、唾液を流し込まれると、すぐに頭がぼーっとしてしまう。舌を絡ませて、キバナさんの尖った歯でぐにぐに噛まれると下腹部がきゅんきゅんした。
キバナさんの気持ちいいキスに夢中になっていると、ぬるぬるとしたものがスカートの中に入り込んできた。思わずわたしが悲鳴をあげると、キバナさんは唇を離して笑った。

「ははっ、悪い。汚れた服はちゃんと後で洗ってやるから」
「ひゃうっ、や、ぁ♡」

ぬるぬるしたものの正体がローションにまみれたキバナさんの手だと気がついた途端、一気に顔が熱くなる。
ぬるぬるの手のひらが太ももを撫で回すその感触に背中がぞくぞくする。キバナさんの大きな手がてかてかと光りながらスカートを捲り上げて、内腿を撫でている。いつものキバナさんの手が、ローションに濡れているというだけで全然違うもののようだった。
何故こんなことになってるのか全然わからないのに、わたしの浅ましいおまんこはすでにとろとろと蜜を溢れさせていた。

「よーし、パンツ脱ごうなぁ」
「ぁ、え、なんで、ぇっ♡」
「ほんと、なまえはなーんも知らねぇんだな」

「まぁそこが可愛いんだけどよ」と独り言のように話すキバナさんは、わたしのパンツに手をかけた。慌ててパンツを押さえようとしたのだが、いとも簡単にわたしの手は掴まれてしまいパンツを足から抜かれてしまう。そしてあっという間に着ていたワンピースも、ブラも脱がされて裸にされてしまった。
すでにぬるぬると濡れているおまんこを見たキバナさんが、さっきまでの優しい笑顔とは違う、いやらしい顔で笑った。

「ローションガーゼって言うのはな、」

とぷん、と音を立てて、キバナさんが再びローションの中に手を入れる。ローションの中でゆらゆら揺らめく大きなガーゼを手に取って、きゅ、と軽く絞ると、容器の中にぽたぽたとローションが落ちていった。
どうしよう、わからないけど、これは絶対にやばいやつだ。
へなへなと力なくベッドの上でへたり込むわたしの足を、キバナさんが大きく開かせる。足を閉じられないように足の間に体を置かれ、わたしは逃げ場を無くした。
さっきのガーゼがぴたりと縦におまんこに当てられ、ひやりとしたローションの温度とガーゼの繊維の感触にびくんと体が揺れる。

「キ、キバナ、さん……?」
「こうやって、ローションまみれのガーゼでエッロイことするって事だ」
「ひっ♡あ゛っ♡あぅう♡♡」

ずるるるる、とガーゼが前に引かれ、おまんこにとてつもない快感が走る。おまんこの割れ目にぴったりとガーゼが入り込んで、全体を擦られる。
まだ勃ちきっていないクリトリスにもガーゼが擦れて、おかしくなりそうなくらい気持ちがいい。こんなのをまたされたら、おまんこがだめになってしまう。

「わ、わかったぁっ♡わかったから、も、やめ……っ♡」
「まだ説明の途中だ」
「や、あ゛♡ふあぁあ♡♡♡」

今度はガーゼが後ろに引かれ、クリトリスがあっという間にパンパンに勃起させられるのを感じた。クリトリスの先端がぬるぬるでざらざらのガーゼに刺激されて、首がのけぞった。
気持ちよすぎて足ががくがく震えてしまう。強すぎる快感がこわくてたまらないのに、キバナさんはお構いなしに一切手を止めることなく話続けた。

「本当は男のチンコにやるプレイらしいんだけどな」
「や、やらっ♡も、やめ、あっ♡あ゛〜っ♡♡」
「なまえがオレさまにやるよりも、オレさまがなまえにやった方がお互い楽しいだろ?」
「らめぇ♡も、イくっ♡イく♡イぐ♡♡」

たった数回ガーゼを往復されただけで、わたしはあっけなく達してしまった。強制的に絶頂へ引きずり込まれるような感覚に、脳が警鐘を鳴らす。これはたぶん、女の子が味わってはいけない快感だ。

「ひあぁ♡♡もう、イっ♡イったぁっ♡イきまし、たぁっ♡♡」
「こーら、逃げんな」

どうにか腰を逃がそうと体を身動ぎさせると、キバナさんの両足がわたしの足を押さえつけた。筋肉質なたくましい両足に押さえつけられて、少しも動かせそうにない。
イったばかりのおまんこを、キバナさんはローションガーゼでずるずると何度も往復する。とてつもない快楽責めに、わたしはぐずぐずと泣き声めいた声をあげた。

「またイっちゃうっ♡♡♡おまんこイぐ♡♡♡」
「ははっ、こんなにいじめられるのが大好きでアクメしまくってるかわいいかわいいなまえちゃんに『ローションガーゼして欲しい』なんて言うやつの気がしれねぇな」
「ぅあ゛♡あ♡あ〜♡♡♡」

イくのと同時にぷしゅ♡とおまんこから潮が吹き出して腰ががくがく揺れた。気持ちよすぎてこわい。息がうまくできなくて、自分のひいひいいってる呼吸音がやけに大きく聞こえた。

「なぁ、なまえ」
「ひっ♡う、うごかさ、ないれぇっ♡♡♡」
「コメント送ってきたやつ、ブロックしとけよ」
「あ゛♡あ♡おまんこ♡♡こわれりゅ♡♡♡」

クリトリスとおまんこが絶えず痙攣していて、本当に壊れてしまいそうだった。キバナさんがなにを話しているかきちんと理解できず、口からは甘ったるい喘ぎ声ばかりでてしまう。

「返事は?」

ちゃんと返事をしないわたしのことをギラリとした目で見下ろして、キバナさんは手の動きを早めた。
ずるずる往復するガーゼにまた強制的にイかされて、自分の意思とは無関係に勝手にぷしゅぷしゅと潮が吹き出た。このままじゃ、しぬ。ほんとに、しぬ。

「わ、わかっ♡♡わかり、まし、たぁっ♡♡♡だから、も、やぁ゛♡♡♡」
「なまえはいい子だな」

ぴたりと手を止めたキバナさんは、にこーっといつも通りに優しく微笑んだ。べとべとのガーゼをローションが入った容器にぽい、と放り込んで押さえつけていた足も離してくれた。
やっと解放されてもおまんこはまだじんじんしていて、気持ちいいのがずうっと続いている。息がうまくできないからか、手足はびりびりと痺れていた。

「それじゃ、ローションガーゼの説明も終わった事だし、次はオレさまとセックスしような」

キバナさんはそう言いながらぬるぬるの手を拭いて、コンドームの箱を鷲掴みにした。
最初から全部こうするつもりだったんだ。今更そう気がついたのだが、もう何もかも遅かった。
キバナさんは手慣れた様子でガチガチのおちんちんにコンドームをするすると装着して、わたしの上に覆いかぶさった。べろ、と自分の唇を舐めてわたしを見下ろすその顔は、試合中と同じ、とても興奮した雄の顔だった。

「えっ、あっ♡い、いま、らめぇっ♡♡〜〜〜〜〜っ♡♡♡」
「あ゛ー……すげ、キツ……」

ぬぷ♡とキバナさんのおちんちんがおまんこに入ってきて、足がピンと伸びる。イきまくったおまんこは本当にだめになっているらしく、おちんちんが入ってきた刺激でまた軽くイってしまった。
へろへろになっているわたしを見下ろすキバナさんは、楽しそうに笑いながらわたしの下腹部に触れた。

「おら、まだ全部入ってねーぞ」
「ひっ♡うそ、ぉ゛っ♡ぅあ♡あっ♡」

中を無理矢理押し広げられる感覚に息が止まる。ゆっくりと腰を押し付けられ、キバナさんのおちんちんにおまんこが懐柔されていく。
キバナさんの大きなおちんちんがこつん、と奥に当たるまでの時間がものすごく長く感じられて、どうにかなりそうだった。

「あ♡あ♡はい、はいって、るぅ♡♡」
「よしよし、オレさまのチンコ根元まで咥え込んでえらいな」

よしよし、と下腹部を撫でられて、おまんこがきゅうきゅうおちんちんを締め付けてしまう。それに気がついたキバナさんがニィ、と口角を吊り上げるのを見て、胸がドキドキした。

「かわいいな」

そう囁かれたと同時に、激しく腰を打ち付けられる。おまんこにローションがついているせいか、いつもより大きく下品な音が響いていて恥ずかしい。
中の弱いところをキバナさんのおちんちんがごりごりとえぐって、さっきまでのガーゼともまた違う、深くて強い快感に襲われる。

「ぅあっ♡あ゛っ♡きもち、よぉっ♡♡」
「オレさまのチンコ、気持ちいいよなぁ。なまえはキバナさまのチンコ、大好きだもんな?」
「す、きぃっ♡キバナさん♡♡すき♡すきぃ♡♡」

頭の中もおまんこも、全部キバナさんにメロメロになってしまっている。ぐぽっ♡ぐぽっ♡と音を立てながら何度も突かれ、耳も犯されている気分だった。
すき♡すき♡と夢中で口にしていると、キバナさんが顔を寄せて、わたしの唇に噛みついた。熱い舌に口内をかき回されながらおまんこを突かれ、何度目かわからない絶頂感に襲われる。

「んっ♡ふぁ♡♡あ♡んーっ♡♡♡」
「っは、なまえ、後でオレさまとのツーショット、SNSにあげとけよ……ッ」
「ひあっ♡あっ♡はひっ♡♡♡」

キバナさんはそう言うと、再びわたしの唇に舌を伸ばした。反射的に舌を伸ばして、舌だけで行うえっちなキスを繰り返す。舌と舌が絡まりあって、お互いの境目がわからないくらいに溶けてしまいそうだった。
どちゅどちゅと叩きつけられる腰の動きがどんどん強くなっていて、もう何も考えられない。

「も、イく♡♡イきまひゅ♡♡キバナしゃん……っ♡♡♡」
「っ、なまえ……っ♡」

どっくん♡どっくん♡とおまんこが大きく痙攣するのと同時に、キバナさんのおちんちんがぐうっと奥に押しつけられる。びくびくと小さく震えながら、薄いゴムの中でびゅるびゅると射精されているのを感じた。
深いオーガズムに頭も体も支配されて、指先ひとつ動かせそうになかった。

「は、はへぇ……♡♡♡」
「あー……っ、クソ、めちゃくちゃ出た……」

ずる、とおちんちんが中から出て行く感覚に、ぴくん、と腰が跳ねる。じっとりと汗ばんだキバナさんは、鬱陶しそうにパーカーを脱いで、再びコンドームの箱を手に取った。
それをぼんやり見ていると、キバナさんは新しいコンドームを取り出して使用済みのものと取り替えている。射精したはずのおちんちんはすでにまた硬さを取り戻していて、薄い蛍光色のゴムを窮屈そうに纏っていた。……え?なんで?

「キ、キバナ、さん……?」
「一回で終わるわけねぇだろ」

ニィ、と笑ったキバナさんはまたローションガーゼを手に持っている。うそでしょ、と呟く前に唇を重ねられて、わたしはまたとてつもない快感に沈められたのだった。