仗助くんが「お茶淹れてきまァす」と笑って部屋を出て行ったのは数分前のこと。仗助くんベッドにひとり座るわたしは、ふかふかの枕の下から何かがはみ出していることに気がついた。
なんだろう、と深く考えずにそれを引っ張り出すと、見慣れないピンク色の物体が目の前に現れる。ころんと丸い小さな卵のようなものからコードが伸びて、ダイヤル式のスイッチに繋がっているようだ。
「あ、なまえさんもう見つけちゃったんスか?」
「うひゃっ!? あの、仗助くん……」
スイッチを回してみようとした瞬間に仗助くんに声をかけられ、わたしはベッドの上で跳び上がった。勝手に仗助くんの物を触ってしまったことを謝ろうとすると、麦茶の入ったグラスを机に置いた仗助くんがゆっくりとした動作でわたしの隣に座る。そしてわたしの手の中のものを指さして、にんまりと笑ってみせた。
仗助くんのかっこいいタレ目がわたしのことを見つめている。仗助くんが、ふっと笑い声をもらすのと同時に机の上で麦茶の氷がカランと音を立てた。
「それ何かわかります?」
「わ、わかんない……」
「そうッスよね。そんじゃあ、優しい仗助くんが教えてあげますよ」
「ありがとう……?」
頭にクエスチョンマークを浮かべていると、仗助くんはニヤニヤしたままわたしのことをベッドへ押し倒した。
あれ? もしかしてこれ、えっちなものでは? こないだの、電マみたいな……。
かあっと熱くなったわたしの手から、仗助くんの大きな手がピンク色の物体を取り上げる。仗助くんがカチカチと小さな音を立ててダイヤルを回すと、丸い部分がヴーッと鈍い音を立てて震え始めた。聞き覚えのあるその音に、思わず体に力がこもる。
「これはローターって言うんスけど」
仗助くんは話しながら、そのローターとかいうオモチャをわたしの足に滑らせる。ふとももからじわじわと登ってくる仗助くんの手は、当たり前のようにスカートの中へと差し込まれた。
「じょ、すけくん……っ、やめ、んんっ♡」
「ほら、こないだなまえさんってば電マをすっげぇ気に入ってたじゃあないッスかァ」
「ちが、あっ♡やあっ♡」
「だから次はローターも使ってあげちゃおっかな〜なんて思って用意してたんス」
わたしの否定を打ち消すように、わざとらしく下着の中心にローターを押し付けられてびくびくと腰が跳ねる。
ローターの振動はこの間の電マほど強い振動ではない。ないけれど、それでもわたしの体には十分すぎるほどの刺激だった。
「あ、パンツとか服ぐちょぐちょになっちゃうし脱ぎましょっか」
楽しそうな仗助くんはそう言うとローターを当てる手を止めて、着ていたいつもの学ランを脱いだ。タンクトップ姿になった仗助くんは、そのままするすると手慣れた様子でわたしの服も脱がせていった。
「よしよし、いい子ッスね〜」
「え、あ……?」
すでに濡れてしまっていた下着をわたしの足から引き抜いた仗助くんは、何故だかテープのようなものを手に持っている。不思議そうにそれを眺めるわたしをよそに、仗助くんは鼻歌まじりにテープを数センチちぎって見せた。
どうやらテープはよく使うセロハンテープではなく、包帯などをとめる時に使う物のように見える。でも、どうして今それが──。
「仗助くん、なにを……」
「電マだと手でずっと持ってないといけなかったけどよぉ〜、ローターはなんと、こうやってくっつけておけるんだよなァ」
ローターをクリトリスにテープで固定されるのが目に入り、ぞくぞくしたものが体に走る。こんな状態でスイッチを入れられたら、どうなってしまうんだろう。
「こ、これ、わたし……」
まだスイッチを入れられてないのに、ふうふうと息が荒くなって体が震える。おまんこからとろとろと愛液が溢れる感覚がして、体がぶわっと熱くなった。
「なまえさん、期待しまくってる顔してんの自分で気付いてます? ほら、今からローターのスイッチ入れてあげるんで、ちゃあんと俺の手見ててくださいよ」
「あ……♡ぅあ……♡」
ばくばくと心臓の音がばかみたいに大きく聞こえて、仗助くんの手から目が離せない。太くてごつごつとした指がピンク色のダイヤルをゆっくりと回す光景が目に焼き付き、わたしはひゅっと息を飲んだ。
「あっ♡あ゛〜っ♡」
「気持ちいいッスか?」
「いいっ♡きもちいいれすっ♡♡」
「まだこれ振動弱なんでもうちこっとだけ強くしましょっかぁ〜」
にやぁーっといじわるく笑った仗助くんは、カチカチと音を立てて更にダイヤルを回していった。ヴーッと振動音が大きくなり、すさまじい快感に襲われて背中がのけぞる。クリトリスが無理矢理勃起させられて絶頂まで一気にひっぱり上げられる感覚に、目の前がチカチカした。
「こっ、これ、らめぇっ♡すぐイくっ♡イっちゃうよぉ゛っ♡」
「かぁわい〜。なまえさん、ほんとクリいじめられんの好きだよなァ」
がくがくと痙攣するわたしの太ももをゆっくりと撫で、仗助くんは再びテープを手に取った。もうまともに働かない頭の中は目前の絶頂のことでいっぱいで、仗助くんの行動をただ目で追うことしかできない。
仗助くんの手は迷うことなくテープをぐるぐると何周かわたしの太ももに巻き付けて、ローターのスイッチ部分を太ももにがっちりと貼り付けた。
「へへ、こうやってくっつけとけば俺の両手が空くんス。これが電マと違う、ローターのいいとこって訳ですよ」
「ぅあ♡あっ♡じょ、すけく……っ♡」
「つまりどういう事かわかります?」
「わ、わかんな、もうイっ♡イくぅっ♡」
わたしの両手に絡みつく仗助くんの手は大きくて熱い。指と指を絡ませるのにすら感じてしまうこんな状態では、仗助くん質問の答えなんて考えられるわけがない。とにかくもうイきたくて、いつもみたいに仗助くんに「イっていいッスよぉ」と見下ろされたくてたまらなかった。
「あーあー、ぐずぐずになっちゃってしょうがないッスね〜。なまえさんのだーいすきなオモチャにクリ責めされながら、だーいすきな仗助くんに他のとこもいじめてもらえるって事ですよ。……こんな風に」
「ひっ♡やぁ♡あ゛〜っ♡♡」
仗助くんにきゅうっと乳首を引っ張られ、わたしはそのままイってしまった。
しかしわたしがイっているその間もローターの振動は止まってくれなくて、絶頂のその瞬間にも更に快感が与えられる。体験したことのない感覚に脳が警鐘を鳴らしている気さえした。
「ひっ♡や、これ、もう止め……っ♡じょうすけくんっ♡イ゛った♡イったからあ゛っ♡♡」
「うんうん、そうッスよねぇ。でもこれ、ダイヤルのとこテープでぐるぐる巻きにしてあるから止められないんスよ」
うっかりッスよね〜、なんて白々しく言いながら、仗助くんはわたしのおまんこに指を押し込んだ。ごつごつした指が弱いところをぐちぐちと擦り上げ、更にわたしの体を追い詰めていく。
セクシーな厚い唇をべろりと舐め、快感に泣くわたしのことを見下ろす仗助くんはひどくサディスティックだ。
「ね、なまえさん。ローターも気に入ってくれました?」
「あーっ♡♡き、きに、いったぁ♡♡きに、イって、まひゅ♡♡」
「っはは、エロ……♡」
またすぐにやってきた絶頂の波に自分でも何を言っているのかよくわからなくなってしまった。
終わることのない快感にこわくなって仗助くんの体に腕を伸ばせば、仗助くんはうれしそうにわたしの体を抱き締めた。休むことなく振動し続けるローターごしに硬い膨らみを押しつけられる感触がして、わたしはまた腰を跳ねさせたのだった。