「ハァ……なまえ、これで何回目なん?」
仕事を終え、リーグから帰宅したばかりのチリちゃんは綺麗な顔の眉間に皺を寄せて、深いため息を吐いた。
チリちゃんの目の前で立ち尽くしたままのわたしは「わかりません……」とがっくりとうなだれることしかできない。ソファに座って長い足を組むチリちゃんの表情は険しく、いつものにこやかさは見る影もなかった。
それもそのはず、わたしは今日リーグの面接テストでもう何度目かもわからない失敗をしたのだ。
時は遡って数ヶ月前、恋人であるチリちゃんの勧めでわたしはポケモンリーグのチャンピオンテストに挑戦することにしたのである。ポケモンバトルは元々好きだったし、学生さん達が楽しそうにジムに挑戦する姿に内心憧れていたわたしにとって、ジム巡り本当に素晴らしい体験だった。
しかし、問題はその後だ。リーグでのチリちゃんの面接テストを受かることができないまま、既に半月が経とうとしている。
始めこそ「あの場に立つと緊張してまうよな」と慰めてくれていたチリちゃんも、今ではこうして呆れ顔だ。あまりの情けなさに、思わず目に涙が浮かんでくる。
「毎度毎度、かわいい恋人を落とさなあかんチリちゃんの身にもなってみ」
「うぅ……ごめんなさい……」
「あぁほら、泣かへんの。チリちゃんははよ面接通ってもらってなまえと楽しいバトルがしたいだけやで」
こっちおいで、と立ち尽くしていたわたしを隣に座らせて、チリちゃんは優しく頬を撫でる。ぐすぐすと鼻を鳴らすわたしをあやすように顔を覗き込んで、チリちゃんは再び口を開いた。
「家でかるーく練習しとる時は普通に受け応え出来るのに、リーグに行くと何であぁなってしまうんやろなぁ」
「それは……あの、えっと……」
「何やなまえ、ちゃんと原因わかっとるん? チリちゃんに教えてみ」
少し驚いた表情のチリちゃんに、わたしはもごもごと口籠りながら「実は……」と話し始める。わたしの話を聞いたチリちゃんは、大きな瞳を丸くしてわたしの言葉を繰り返した。
「…………面接の時のチリちゃんがかっこよすぎて上手く話せなくなる?」
「だって、面接官してるチリちゃん眼鏡掛けててすごくかっこよくて……顔もキリッとしてるし、話し方もいつもと違うし、それでわたし、いつも頭がぽーっとして……わけわかんないことばっかり言っちゃって……」
恥ずかしすぎる理由に顔がかあーっと熱くなる。しどろもどろになって話すわたしを黙って見つめていたチリちゃんは「なるほどなぁ」と呟いた後、堪えきれないといった様子でぷるぷると震えながら笑い始めた。
「……っふは、ダメや。あかん、かわいすぎる」
「へ?」
「チリちゃんがかっこよすぎるからって、いつもあんな……支離滅裂な……くく、自分どんだけチリちゃんのこと大好きやねん」
チリちゃんの反応に顔だけじゃなく全身が熱くなる。アッハッハッ、と笑うチリちゃんの隣で、わたしは恥ずかしさで真っ赤になって固まっていた。穴があったら入りたい、とはまさに今のわたしの心境にぴったりの言葉だ。うう……恥ずかしすぎる。
「あー……ホンマかわい……」
笑っていたはずのチリちゃんは急にキリリと真顔になると、わたしの顎をくい、と上げながら静かに目を細めた。その表情のあまりのかっこよさに、わたしはチリちゃんに目が釘付けになる。
「かっこいいチリちゃんを目の前にしても緊張せぇへんようにしたるから任せとき」
「はひ……」
「ちょっとだけ待っててな」
すでにチリちゃんのかっこよさにメロメロのわたしをソファに残し、チリちゃんはパチリとウインクをして席を立つ。のぼせ上がった頭でチリちゃんはほんとに優しいなぁ、なんて呑気に考えていると、チリちゃんはすぐにわたしの元へと戻ってきた。
「おまたせ〜。まいど、面接官のチリちゃんやで〜」
「う、あ……!? こん、こんにちは……!」
眼鏡をかけ、ひらひらと手を振りながらこちらに近付いてくるチリちゃんの姿に心臓がばくばくと早鐘を打つ。反射的にその場に立って、ぴしりと気をつけをすればチリちゃんはにこにことしていた表情をキリリと変えて「本日はお越し下さりありがとうございます」とわたしをじっと見つめた。
悲鳴をあげそうになるのをぐっと堪えてなんとか頭を下げると、そのまま口から心臓が飛び出てしまいそうだった。全身が熱くて、手のひらにはじわりと汗が滲んでいる。
「どうぞお掛けください」
「あ、あの、えっと……ハイ!」
転びそうになりながらソファになんとか座ると、チリちゃんは先程と同じようにわたしの隣に腰を下ろした。いつもの面接の時よりも近い距離感に視界がぐるぐると回り始める。どうしよう、やっぱりチリちゃんかっこよすぎて無理だ。
綺麗な形のチリちゃんの唇が動いてわたしに何かを話しかけているのだが、自分の心臓の音がうるさいせいかチリちゃんが何を言っているのかよくわからない。頭の周りにひよこがぴよぴよ回っている気さえする。
「どうしました? 質問に答えて下さい」
「ひえっ」
意味をなさない声ばかりを発するわたしに、チリちゃんはずい、とそのかっこよすぎる顔を寄せた。そしてそのままわたしの後頭部をがしりと押さえ、唇が触れそうな距離でニッと笑ってみせる。どうしよう、気絶しそうだ。
「あわ、わわわわ」
「ふふ、やっぱりアカンよなぁ。そしたらちょっと、違った方法で慣れてもらおかな」
「チリちゃん、ちか、ちかい、です」
「んじゃ、チリちゃんとベッド行こか」
訳もわからないままにチリちゃんにずるずると寝室に連行され、気がつけばわたしはベッドの上でチリちゃんに押し倒されていた。
混乱状態のわたしと打って変わって楽しそうなチリちゃんは、わたしの服の中へするすると手を滑らせている。いつもの面接の時の凛としたチリちゃんが、なんでわたしの服を脱がせてるんだろう。
「あ、え? チリちゃ……っ? んん……♡」
「いーからいーから、チリちゃんにぜーんぶ任せとき」
な? と笑いながら、チリちゃんは露わになったわたしの下着の中心を優しく撫でている。頭の隅に浮かぶ今の状況への疑問も、チリちゃんのかっこいい顔のせいですぐにどこかへ消え去ってしまった。
ふうふうと呼吸が荒くなって、下着の中からくちくちと濡れた音が聞こえてくる。わたしの腰が小さく跳ねるのを眺めながら、チリちゃんは空いた手で少しだけずれた眼鏡をくい、と持ち上げた。
「チリちゃんにここ撫でられるん、気持ちええの?」
「ふぁ……♡あ♡きもちいい、です♡」
「うんうん。お返事出来てえらいなぁ、なまえ」
わたしを甘やかすように優しい声色でそう言ったチリちゃんは「えらいからもっと触ったろ」とわたしの下着をするすると足から抜き取ってしまった。最後に残っていたブラも外され、チリちゃんは一切服装が乱れていないのにわたしだけがすっかり裸になっている。チリちゃんが面接の時と違うのは、手袋をしていない事だけだ。
「この調子でがんばろな」
「へ? がんばるって……っひ♡あっ♡」
「こうやって気持ちよーくなってたら、チリちゃんのかっこよさから意識が削がれるやろ? そのうちチリちゃんのかっこいいお顔にも慣れるはずや」
チリちゃんはわたしのクリトリスをくるくると指の腹で撫でながら、にこりと笑ってそう言った。気持ちよくて頭の中がふわふわする。たしかにさっきよりはチリちゃんときちんと話せているけれど、これで本当に大丈夫なのだろうか。
そう頭に浮かんだ瞬間、チリちゃんの指によってクリトリスがぐりゅ♡と押し潰されてわたしの思考はいとも簡単に快感に塗り変えられてしまった。
「あ♡やあっ♡あ゛ぅ♡」
「せやからなまえ、チリちゃんから目逸らさんようにしてな」
綺麗でかっこいいチリちゃんの顔が、わたしの顔のすぐ側に近づく。かっこいい、恥ずかしい、気持ちいい、と色んな感情がごちゃ混ぜになって、おまんこがきゅんきゅん反応してしまう。
太ももがびくびく震えて、おまんこからはチリちゃんの指の動きに合わせてぐちゅぐちゅと濡れた大きな音が鳴っていた。
「チリちゃんの顔見て感じてんの? かーわいい」
「ひあぁ♡や、それやあっ♡」
ぱんぱんに膨らんだクリトリスを包皮の上から押しつぶしながら揺すられて、泣きたくなるような快感に頭がぐちゃぐちゃになる。
無意識に腰を引こうとすれば、チリちゃんはぴしりと「ダメやで」と言い放った。涙でにじむ視界の中で、チリちゃんがじいっとわたしを見つめている。
「なまえはホンマにクリ弱いなぁ」
「それは、チリちゃんが、あっ♡ぅあっ♡」
「んー? チリちゃんが何?」
「い、いつも、いじめるからあっ♡ひぐっ♡」
「なんや、チリちゃんのせいなん? それは知らんかったわ」
白々しく「初耳やなぁ」と笑うチリちゃんは、わたしのクリトリスを責める指の早さを徐々に早くしていく。それはまるでわたしを絶頂させようとしているかのようで、全身にぐっと力がこもった。
まだ触られていない膣内が、はしたなくひくひくと痙攣している。すごく気持ちいいのがくる、きちゃう。
「ちゃんと受け答えできとるし、いっぺん面接の練習してみよか」
「……っ♡やだぁっ、ゆび、なんでぇ……っ♡♡」
もうイく、と思った瞬間、チリちゃんの指がわたしのクリトリスからパッと離されてしまい、わたしはいよいよ泣きそうになった。目の前にあった大きな快感を取り上げられるのは苦しくて切なくて、お腹の奥がきゅうきゅうする。
止めないで、と反射的にチリちゃんの腕を掴めば、チリちゃんは悪戯っぽいえっちな顔でわたしを見下ろしていた。眼鏡越しに見えるチリちゃんの瞳はギラギラと輝いている。
「あぁ、練習の間もコッチ止めて欲しくなかったん? ええよ」
「え、あ……? れんしゅ……?」
イくことで頭がいっぱいだったわたしはチリちゃんの言っている意味が理解できず、気の抜けた声を出すことしかできなかった。しかし次の瞬間、チリちゃんの言葉の意味を体でしっかりと理解させられることとなる。
「本日はポケモンリーグまで何をしに来られたんですか?」
「ひっ♡あ゛っ♡な、なに、をぉ……? ぅあ♡あっ♡」
完全に勃起しているわたしのクリトリスをしこしこと擦り上げながら、チリちゃんは本当の面接さながらにわたしに質問を投げかける。
寸止めされて止まっていた絶頂の波がさっきよりも大きくなって押し寄せてきて、わたしの意思とは関係なく背中がのけぞった。こんな状態でまともな受け答えが出来るはずがない。びくびく腰を跳ねさせながらとろけた声をあげることしか出来ないわたしを見下ろしながら、チリちゃんはかっこいい顔でにんまりと愉しそうに笑った。
「ちゃーんと答えなアカンやん、なまえ。また面接テスト、落ちてしまうで」
「やだっ♡やだぁっ♡あ゛♡あーっ♡」
「そうやな、嫌やな。嫌ならもっかいやろか。 ──それで、本日はポケモンリーグまで何をしに来られたんですか?」
チリちゃんの質問に答えなきゃ、今イっちゃだめ。イくの我慢しなきゃ。がまん。イっちゃ、だめ。
そう思っているはずなのに、口から出てくるのは上擦った喘ぎ声ばかりで、おまんこは今にも絶頂を迎えようとひくひく痙攣を繰り返していた。もう、数秒前にチリちゃんに何を問い掛けられたのかもわからない。
イく♡イく♡と目の前にある、待ち望んだ絶頂のことしか考えられなかった。
「あ♡らめらめらめ♡イく♡イくぅっ♡♡」
「こらこら、なまえ。チリちゃんの話聞いてんの?」
「ひあ゛っ♡チリちゃ……っあ゛♡ごめ、ごめん、なさい……っ♡♡」
「しゃーないなぁ。イく時はチリちゃんの顔見たまんまやで。なまえはいいこやから出来るよな?」
「はひっ♡でき、るぅ♡あっ♡あ♡イぐっ♡♡──────っ♡♡」
チカチカと視界に光が瞬いて、全身の筋肉がぐっとこわばった。どくんどくん♡と痙攣するおまんこから、とてつもない快感が全身に広がっていく。チリちゃんの言い付け通りチリちゃんの顔から視線を外さずに絶頂すると、脳みそが羞恥と快感でおかしくなってしまいそうだった。
「よしよし、いいこ。でも質問の答えの方は0点やから、もーちょいがんばろな」
「ひあっ♡あ゛っ♡ちりちゃ、らめ♡おまんこやぁ♡」
チリちゃんの長い指がイったばかりのおまんこにぬぷぬぷと押し込められていく。絶頂の余韻で痙攣するおまんこをほぐすようにゆっくりと指を動かされ、全身の肌が粟立った。お腹側の気持ちいいところばかりを責められて、呼吸すらままならない。
「ふふ、チリちゃんの指きゅうきゅう締め付けてかわいいなぁ」
「あ゛♡も、おかしくなっちゃ、あ♡あ〜っ♡♡」
「なまえももうぐずぐずになってもうてるし、次はもっと簡単な質問にしよか」
ぐっ♡ぐっ♡と繰り返しGスポットを刺激され、反射的につま先がピンと伸びる。チリちゃんに快感を教え込まれた体はいとも簡単にまた次の絶頂を迎えようとしていて、腰がかくかくと揺れてしまっていた。
汗びっしょりのわたしの体を片手で優しく撫でながら、チリちゃんは「では──」と表情を引き締める。
「なまえさん、ポケモンは好きですか?」
「やっ♡あ♡あ♡やあっ♡」
「ほらなまえ、鳴いてばっかおらんと好きか嫌いか言うてみ」
「ぅあ? あっ♡す、すきっ♡すきれすっ♡」
ぺちぺちとほっぺたを軽く叩かれ、訳もわからないままにそう答える。わたしの返答を聞いたチリちゃんは、にこーっと笑って「そうやな」と頷いた。
だめになった脳みそはチリちゃんに褒められた喜びすらも快感として感じさせてしまうらしく、またおまんこがきゅうっとする。
「えらいえらい、きちんと答えられたやんか。そしたら、最後にもう一個だけ質問させてな。──チリちゃんの事、好き?」
「あ♡すき♡ちりちゃん、すきぃっ♡あっ♡あっ♡だいすきぃ♡」
「ふふ、チリちゃんもなまえの事だーいすきやで。あー……ほんっまにかわいいなぁ……。かわいすぎてもう、どうしたろかな」
少しだけ頬を赤くしたチリちゃんは、ぺろりと自分の唇を舐めながら独り言のようにそう呟く。そしてずるりとわたしのおまんこから指を引き抜くと、かけていた眼鏡を外してベッドサイドへと置いてしまった。もう面接の練習は終わりなのだろうか、と少し残念なような安心したような気持ちになり、わたしはシーツを握りしめる。
しかし、眼鏡越しではなく、チリちゃんが直接わたしを見つめる瞳はゆらゆらと妖しく揺らめいていた。その熱っぽい視線だけで、お腹の奥がぞくぞくしておまんこからだらだらと愛液が溢れてしまう。
「あ……♡はわ……♡」
「いっぱい練習出来たえらい子にはご褒美あげよな。なまえ、舌出し」
「ひゃい……♡んぁ♡んっ♡」
眉毛をぐっと吊り上げてわたしに命令するチリちゃんのかっこよさにメロメロになりながら、わたしは言われた通りに舌を出した。
わたしの舌にチリちゃんの舌が絡まって、次第にチリちゃんの舌が口内へと入り込んでくる。チリちゃんの舌は器用に口の中を動き回って舌や歯列をなぞり、上顎をくすぐった。お互いの唾液が混ざり合って、くちゅくちゅといやらしい音が鳴っている。
口の中を好き勝手に犯されるのはどうしようもないほどに気持ちよくて、わたしはシーツを握りしめていた手をチリちゃんの背中に回して細くしなやかな体にしがみついた。するとまるでそれを合図にしたかのように、チリちゃんの指がおまんこに挿入されてわたしはびくりと体を跳ねさせる。
「ん゛♡ふ、あ♡んん゛♡ん〜っ♡♡」
二本の指でおまんこの中をほぐしながら親指でクリトリスをぐりぐりと捏ね回され、とてつもない快感が全身を襲う。あまりの気持ちよさに腰が勝手にぐうっと浮いて、おまんこからはぷしっ♡と潮の吹き出す感覚がした。
深く激しいキスのせいで呼吸も出来ないのに、それすら気持ちよくてチカチカと目の前で星が瞬く。苦しいのに気持ちよくて、おまんこがどくどく脈打ってる。
「っ♡ん゛ぅ♡♡〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」
チリちゃんの深い緋色の瞳が加虐的に揺らめくのを感じた瞬間、おまんこが深い絶頂を迎えて頭の中が快感でいっぱいになった。許容範囲を遥かに超えた快感に、このままどうにかなってしまうのではないかとすら思ってしまう。
きもちいい♡すき♡と脳みそが多幸感でいっぱいになって、手足の先がびりびり痺れている。チリちゃんの背中に回していた手から力が抜けて、ずるりとベッドに落ちた。自分の体が自分のものじゃないみたいで、うまく動かすことが出来ない。
ちっとも絶頂から降りてこられないでいるわたしの唇をやっと解放したチリちゃんは、体を起こしてネクタイを外し、それをうっとおしそうにベッドの上へ放った。
「っひ、あ゛……♡はへ……♡」
「こんなんじゃご褒美足りへんやろ? なまえはマゾやから、もっとチリちゃんにいじめられたいもんな?」
びくびくと痙攣を繰り返すおまんこをつうっとなぞりながら、有無を言わさせない声でチリちゃんはそう言った。もうこれ以上気持ちいいのは無理だと思っていたのに、意地悪な顔をしたチリちゃんに見つめられるとわたしの心はあっさりと服従して言いなりになってしまう。
きっと数分後にはひどく後悔するはめになるというのに、気がつけばわたしはこくこくと何度も頷いて、情けない声でチリちゃんにおねだりしていた。
「あ……♡も、もっと……♡いじめて、ください……♡♡」
「ふは、かーわいい」
えっちな顔で笑ったチリちゃんに再び覆い被さられ、これからされることへの期待と緊張で鼓動がばくばくと早くなる。
ふうふうと息を荒くしながら震えるわたしの耳元で、チリちゃんは「なまえの望み通り、いっぱいいじめたるな」と低い声で囁いた。
そのまま耳をかぷりと噛まれ、ぞくぞくとしたものがわたしの全身を駆け巡っていく。再びチリちゃんの背中に手を回せば、チリちゃんは蜂蜜のように甘い声でわたしの名前を呼んだ。
この後、面接を受ける度にえっちなことを思い出すようになってしまったわたしがまともに受け答えできるはずもなく、わたしの面接失敗記録は更に伸びていくのだった。
チリちゃんとバトルする日は、随分先になりそうだ。