とある休日、わたしは恋人であるチリちゃんの家に遊びに来ていた。二人でソファに並んで座って映画を観ていると、不意にチリちゃんのスマホロトムが『ロトロトロト……』と着信を告げる。どうやら着信相手はリーグのトップであるオモダカさんらしく、チリちゃんは「ごめんなぁ、ちょっとだけ待っとって」と顔の前で両手を合わせて席を立った。申し訳なさそうにふにゃりと下がった眉がかわいくて、自然とわたしの頬も緩んでしまう。
「ううん、気にしないで。映画止めとくね」
「ありがとさん」
チリちゃんはわたしに向かって柔らかく微笑んだ後、「もしもし、どないしたんです?」と電話に出ながら長い足でスタスタと別室へと消えていく。きっとお仕事の話をするんだろう。
テレビのリモコンのボタンを押して映画を一時停止すると、室内がしぃんと静かになってしまった。テレビの画面にはしわしわになって落ち込むピカチュウが映っていて、チリちゃんが戻ってきたらきっと「えらい顔のとこで止めたなぁ」なんて笑うんだろう。そう一人で考えながら、うーんと伸びをするとある物が目に入った。
ソファの肘置きに黒い手袋が置かれている。リーグ四天王のみなさんとトップのオモダカさんが着けている、あの皮の手袋だ。そっとそれを手に取ってみると、なんだかちょっとだけ緊張してしまう。黒い皮の手袋にはパルデアリーグのマークが入っていて、バトル中のかっこいいチリちゃんの姿が頭に浮かんだ。
──ちょっとだけ、はめてみてもいいかなぁ。
そろそろと右手を手袋に差し込んで、ぐっと手を握ったり開いたりしてみる。チリちゃんの手ぴったりの大きさに作られているそれは、わたしには少し大きいようだった。
手袋をしていると自分の手がまるでチリちゃんの手みたいに見えて、自然と胸がドキドキする。仕事中のチリちゃん、すごくかっこいいんだよなぁ。それに、この手で頬を撫でられたりすると、なんだか体の奥がぞくぞくして──
「勝手に人の手袋使うて、なーにしてんの?」
「うひゃあ!?」
チリちゃんの手袋姿に思いを馳せていたわたしの目の前に、突然本物のチリちゃんが現れてわたしは文字通り飛び上がる。驚きのあまり心臓がばくばくと早鐘を打ち、大袈裟な悲鳴がでてしまった。
一体いつの間に戻って来たのか、しどろもどろになるわたしの顔を覗き込んでチリちゃんはにんまりと笑っている。
「チリちゃ……で、電話は……?」
「今終わって戻って来たとこ。そしたらなんや、なまえがチリちゃんの手袋で遊んでるやもんなぁ」
「あっ、あわ、勝手にごめんね。すぐ外すから……」
「なっはっは、そない慌てんでもええって。四天王なまえちゃん、似合うてるで。スペアの手袋でもあげよか?」
笑顔のチリちゃんは再びわたしの隣に座り、長い足を組みながらそう言った。そうしてわたしの右手を手に取ると「でもなまえにはちょーっと大きいんやな」と余った手袋の指先をつまんで見せる。
「チリちゃん、あの、手袋外したいんだけど……」
「うん? 別にはめとってええのに」
「だ、だって……自分の手がチリちゃんの手に見えてドキドキしちゃうんだもん……」
もごもごと口籠もりながらそう言うと、チリちゃんは一瞬目を丸くする。そして「ふぅん……」と今度は目を細め、摘んでいた手袋の先をそのまま引っ張ってわたしの手から手袋を取り去った。あっけなく素手になった右手が、なんだか少しスースーする。
「なまえ、そっちもチリちゃんにくれる?」
「へ? あ、うん。はい、どうぞ」
言われるがままにもう片方の手袋をチリちゃんに手渡すと、チリちゃんは慣れた手付きで手袋を両手にはめて見せる。しんとした静かな室内に、ぎゅ、ぎゅ、と小さな皮の音が響いていた。
てっきりそのまま手袋を片付けると思っていたのに、どうしたのだろうか。
チリちゃんが手袋を確かめるように手をぐっと握って開いてを数回繰り返す姿を見ていると、やっぱり心臓がすごくドキドキした。手袋をしているだけなのに、チリちゃんがするとこんなに様になるのは何でなんだろう。
「チリちゃん、かっこいい」
「ふふ、そうやろ? チリちゃんかっこいいねん。でもなぁ、なまえもそれに負けへんくらいかわいいで」
「ひゃあっ」
にいっと笑ったチリちゃんがわたしの体をソファに押し倒す。この体勢はつまり、そういうことなのだろうか。でもなんで急に?
戸惑いながらも「映画の続き見ないの……?」と問い掛けると、チリちゃんは手袋をした手でゆっくりとわたしの頬を撫であげた。素手とは違う皮の感触と、わたしを見下ろすチリちゃんの表情に背中がぞくぞくする。
「チリちゃんな、なまえがかわいすぎてセックスしたなったわ」
「えっ、えっと、それでなんで、手袋……」
「なんでやろなぁ……?」
何かのスイッチが入ったかのようにえっちな顔をしたチリちゃんは、するすると両手をわたしのトップスの中へと潜り込ませる。手袋をした手で体を触られるのは初めてで、なんだかおかしな気分だ。
お腹を撫でていた手は脇腹を通って、背中へと移動していく。それと同時にチリちゃんの綺麗な顔がわたしの顔に近づいて、長い髪がさらさらと顔の横に落ちてきた。
「っ、わかんない、です……」
「なまえは手袋したチリちゃんの事がずいぶん好きみたいやから、これで可愛がったろ思て」
「でも、そん……んんっ♡ふ、ぅ……♡」
ちゅう、とチリちゃんの柔らかい唇がわたしの唇に重なって、熱い舌が口内に差し込まれる。口の中をぬるぬると動き回るチリちゃんの舌は、わたしの上顎をくすぐり、歯列をなぞって、舌を絡ませた。
チリちゃんはすごくキスが上手で、わたしはすぐに快感でとろとろになってしまう。さっきチリちゃんに何を言うつもりだったのかも忘れて、わたしも夢中で舌を動かした。合わさりあう舌が気持ちいい。口内に流し込まれる媚薬のようなチリちゃんの唾液を飲み下していると、背中に回されていた手がわたしのブラのホックをプチリと外した。
「はぁ……っ♡ん、んーっ♡」
服の中で無防備になった胸をやわやわと揉みながら、チリちゃんは深いキスを繰り返した。胸を優しく揉んで、乳首の周りを指先でつうっと撫でられる。舌を何度も優しく噛まれ、くるくると乳輪をなぞられれば反射的にお腹の奥がきゅうっとした。焦らすような指の動きに、触られていない乳首がじんじんしてたまらない。
はやく、もっとさわってほしい。
ねだるようにチリちゃんの服を引っ張れば、チリちゃんは最後にぢゅうっと舌を吸ってわたしの唇を解放した。
「っは、ぁ……♡チリちゃん……♡」
「なまえもチリちゃんとセックスしたなった?」
「な、なったぁ♡なったから、ちゃんと触ってぇ……っ♡」
ふうふうと荒い呼吸を繰り返すわたしとは違い、チリちゃんの呼吸は一切乱れていない。すっかり発情してしまったわたしの乳首は、服の下でつんと勃ち上がってチリちゃんにいじめてもらうのを今か今かと待ち望んでいた。
「そしたらなまえ、自分で服捲ってチリちゃんにかわいいおっぱい見せて?」
にこりと笑ったチリちゃんが、指先で乳輪をすりすりと撫でながらわたしのことを見下ろしている。わたしはこくこくと何度も頷いて、チリちゃんのシャツを握っていた手を離し、自分の服を握りしめた。
チリちゃんに触ってもらうために自ら服を捲り上げるのはものすごく恥ずかしいけれど、それ以上に触ってもらえるのがうれしくてたまらない。
わたしがそろそろと服を捲ってチリちゃんの眼下に胸を曝け出せば、チリちゃんは「ええ子」と囁いた。
「チリちゃんが触るとこちゃーんと見とかなあかんよ」
「ひあっ♡あ♡あぅ♡」
手袋をしたチリちゃんの指が、わたしの乳首をきゅうっと摘み上げる。その瞬間、待ち望んだ快感に背中がぐっとのけぞって、口からは甘ったるい喘ぎ声が溢れた。先っぽをカリカリと優しくひっかかれる度に腰がびくびくと跳ねてしまう。
皮の手袋のせいか触られている感触がいつもと違って、ぞくぞくするのが止まらない。
「チリちゃ、んっ♡なんか、いつもとちが……っ♡やあっ♡」
「んー? 手袋でいじくられるん、気に入った?」
「わ、わかんないぃ……♡あっ♡ひぅ♡」
「ふふ、わからへんのやったらこっちも試してみよか」
なぁ? とチリちゃんが手を伸ばしたのはわたしのスカートの中だった。下着越しにクリトリスを撫で回され、おまんこからだらだらと愛液が溢れ出るのを感じる。ここも、乳首みたいに手袋をしたままいじめられるのだろうか。思わずごくりと喉を鳴らせば、チリちゃんはくすくすと小さなかわいい笑い声を上げた。
「あぁ、このままじゃなまえのクリ可愛がってるとこ見えへんな。ちょっと体起こそか」
「え? あ、ぅ……」
はっ♡はっ♡と短い呼吸を繰り返すわたしの体を起こしたチリちゃんは、そのままわたしの服と下着をするすると脱がしていく。チリちゃんの服は一切乱れていないのに、わたしだけがすっかり裸になってしまった。そのギャップがどうしようもなく恥ずかしくて、顔どころか全身がかあっと熱くなる。
「足、閉じんといてな」
「は、はひ……っ♡」
チリちゃんの長い足の間に座らされ、わたしの片足はチリちゃんの足に引っかけられる。閉じるなと言われたものの、この体勢では自分の意思で足を閉じられそうになかった。
背中にチリちゃんの柔らかくしなやかな体がぴったりとくっついていて、背後から伸びる手がわたしの下腹部を優しく撫でている。ゆっくりと焦らすようなその手の動きから目が離せない。ぴくぴくと小さく体を震わせるわたしの反応を楽しむように、チリちゃんの手はゆっくりとお腹を下っていった。黒い手袋をした指が、とろとろになったおまんこの割れ目をつうっとなぞる。
「ふぁ……♡あ♡」
「手袋越しでもわかるくらい、なまえのクリトリスパンパンになってしもてるやん。まだ大して触ってへんのになぁ……?」
「ひあ゛♡あっ♡やあっ♡」
わたしの耳元で愉しそうに笑ったチリちゃんは、そうするのが当然といった様子でクリトリスをこね回した。更にチリちゃんの左手は先程と同じようにまた乳首の先っぽをいじめていて、あまりの刺激に腰が大きく跳ね、おまんこがひくひくと痙攣する。
素手ともオモチャとも違う手袋の感触に「こんなの知らない」と頭の中が混乱しているのに、気持ちよくてたまらないのだ。
チリちゃんは親指と人差し指で器用にクリトリスを押さえ、その小さな突起をしこしこと小刻みにしごき上げる。チリちゃんが指を動かす度にぐちゅぐちゅと大袈裟な水音が響いていて、自分のおまんこがどろどろになっているのを嫌でも思い知らされた。
「あ♡あ♡やだぁっ♡これ……っ♡手袋でしこしこだめぇ♡やあ゛♡♡」
「へぇ……なんでダメなんやろ? チリちゃんに教えてくれへん?」
「きもちよすぎる、からあっ♡腰、びくってするの、止まらな……っ♡♡」
「ははっ、ホンマやなぁ。ずーっと腰びくびく跳ねてんの、かーわいい♡」
「あ♡あっ♡あ゛〜っ♡♡」
止めるどころか早くなる指の動きに、視界でチカチカと星が瞬いた。おまんこが絶頂を迎えようと、わたしの意思とは関係なく痙攣を繰り返している。半ば無意識に「イく♡イくイく♡」と繰り返せば、チリちゃんはわたしの乳首とクリトリスをぐりゅ♡と押しつぶした。
「────────っ♡♡♡」
その瞬間、ぱちんと泡が弾けるように全身がすさまじい快感に襲われる。頭の中が真っ白になって、視界がぐにゃりと歪んだ。わたしの意思とは関係なく首がのけぞり、つま先がピンと伸びてしまう。
絶頂するおまんこはどくどくと何度も脈打ち、とろとろと愛液を溢れさせていた。こんなの、きもちよすぎる。
チリちゃんはびくびくと体を震えさせているわたしの顔を覗き込み「上手にイけたなぁ」と唇を舐めた。チリちゃんの表情があまりにもかっこよくて、かわいくて、えっちで、イったばかりの子宮が浅ましくも「もっと」ときゅんきゅんしてしまっている。
「あ……♡チリちゃ……♡」
「見てみぃ、なまえ。チリちゃんの手袋こんなにぬるっぬるになってんで。ふふ、これじゃあもう仕事中使えへんなぁ……?」
「ぅあ……♡あ♡ごめ、ごめんなひゃい……♡」
チリちゃんの言葉通り、リーグのマークの入った黒い手袋はわたしのせいでどろどろになってしまっていた。ぬろぉ……♡と白濁した本気汁が、糸を引きながら長い指にまとわりつく様から目が離せない。手袋を汚してしまった罪悪感と、えっちすぎるその光景に腰が勝手にかくかく揺れてしまう。
「せやから、この手袋はなまえのおまんこ専用にしてまおか」
「ひ……っ♡」
チリちゃんはイったばかりのクリトリスに指を当てて、後ろからわたしの耳をかぷりと噛んだ。そして次の瞬間、クリトリスにびりびりとした快感が走り、全身がびくんっ♡と大きく跳ねる。
反射的に自分の下半身に目をやれば、わたしの勃起しきったクリトリスがチリちゃんの指によってきゅうっと押しつぶされていた。そのままとん♡とん♡と指の腹で優しくノックを繰り返され、腰が抜けそうな快感に襲われる。
「あ♡やあっ♡これ、またすぐイく♡イっちゃう゛っ♡♡」
「何回でもイってええよ。なまえがイきすぎてぐずぐずになっとるの、チリちゃんだーいすきやし」
「ぅあ♡はやくしちゃ、あ゛〜っ♡♡」
ぐっしょりと濡れた手袋の感触と、とんっ♡とんっ♡という振動がおまんこに響いて気持ちよくてたまらない。甘ったるい媚びた喘ぎ声が止まらなくて、だらしなく口から溢れる唾液を拭うことすら出来なかった。
わたしに出来るのは早くも訪れようとしている二回目の絶頂に体を震わせる事だけで、まるで自分の体が自分のものじゃないみたいに思える。
「らめ♡またイくっ♡クリトリスイぐ♡♡」
「ええよ、もっぺんイってまえ」
「あ♡あ♡いくいくいく♡♡イ゛…………っ♡♡」
チリちゃんに服従しきったわたしのおまんこは、チリちゃんの言葉を聞いて簡単に二度目の絶頂を迎えてしまう。一度目の時よりも深い快感のせいで頭の中がぐちゃぐちゃだ。おまんこがずっと痙攣していて、絶頂の余韻がちっとも抜けていかない。
「うあ……♡あー……♡」
「本気アクメしてクリまで痙攣してんの、やーらしいなぁ……♡」
「ひぎゅっ♡♡」
勃起したクリトリスをぴんっ♡と指で軽く弾かれて、おまんこからだらだらと愛液が溢れ出す。絶頂を迎えたばかりだと言うのに、敏感になったクリトリスはもっともっとと刺激を求めるようにぷっくりと膨らんで、膣内は切なそうに収縮を繰り返していた。
どうしてわたしの体はこうなんだろう。えっちな事をされると、チリちゃんにとことんめちゃくちゃにされたくなってしまう。
「こっちもそろそろ、欲しなった?」
「ふあ……♡あっ♡ほ、ほしい、れす……っ♡」
耳元で囁きながら、チリちゃんはちゅこちゅことおまんこの入口を弄んだ。ソファにはえっちな水たまりが出来ていて、チリちゃんの指の動きに合わせてえっちな水音が響いている。
「そしたらなまえ、今からいーっぱいおまんこしたるから、チリちゃんの手袋脱がしてくれる? あぁ、右手だけでええよ」
わざとらしいえっちな言葉に、期待した体がぶるりと震える。わたしは目の前に差し出されたチリちゃんの手袋に手をかけて、それをそろそろと外した。リーグのマークの入った手袋はぐっしょり濡れて、てらてらといやらしく光っている。わたしから濡れた手袋を受け取ったチリちゃんは「お利口さん」と笑いながら、手袋を肘置きに置いてわたしの体をソファへ押し倒した。
わたしを見下ろすチリちゃんの瞳はギラギラと輝いていて加虐的だ。強すぎる快感のせいですっかり思考力を失った頭は、かっこいい、すき、とチリちゃんのことでいっぱいになっていた。
「すぐにトばんといてな」
「ひあ♡あ♡あ〜っ♡♡」
ぬぷ……♡とチリちゃんの指が中に押し込められ自然と腰が浮く。そのまま中の弱いところをぐっと指で押さえられ、おまんこはきゅうきゅう収縮してチリちゃんの指を締め付けた。
それだけでもものすごく気持ちいいのに、更に手袋をしたままの左手でクリトリスをぐりゅぐりゅと押し潰される。クリトリスと中を同時に責められる快感はすさまじく、呼吸すらうまくできない程だった。
「ぅあ゛♡あ♡ちりちゃ、ひうっ♡」
「うんうん。チリちゃんにクリ潰されながらおまんこほじられるん、気持ちええねぇ」
「きっ、きもちいい♡きもちいいれすっ♡♡」
わたしがこくこくと何度も頷きながらそう言うと、チリちゃんはニッと笑って指の動きを早めた。少し指を曲げ、気持ちいいところをひっかけるようにして指を出し入れされている。
気がつけば、ぐぽぐぽと中を刺激するチリちゃんの指の動きに合わせて、おまんこからぴゅっ♡ぴゅっ♡と潮が勢いよく吹き出していた。チリちゃんの服やソファをぐっしょりと濡らしてしまうそれを止めたいのに、自分の意思ではどうすることもできなくて泣きたくなる。
恥ずかしくて、情けなくて、ものすごく気持ちいい。
「ごめん、なさいっ♡あっ♡潮、とまんな……っ♡♡ぅあ♡あっ♡」
「すっかり吹き癖ついてしもたなぁ。ふふ、そしたらチリちゃんになまえが潮吹きながら本気アクメするとこ見せて?」
「ひっ♡あ゛♡あーっ♡♡」
クリトリスをいじめていたチリちゃんの左手が、わたしの下腹部をぐうっと押さえつける。体の外から子宮を圧迫されて、電流が流れたみたいな快感が全身に走っていった。黒い手袋をした指先がわたしのお腹に沈み込んで、子宮を直接揺らしている。抗いようのない深い絶頂感に襲われて、わたしの顔は涙や鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。自分が何を口走っているのかもわからず、全身がぶるぶると震える。
「ほら、イけ」
「あ♡らめらめらめ♡ふかいのくるっ♡♡ちりちゃ、っ♡♡あ♡あ゛〜〜〜〜っ♡♡♡」
どっくん♡どっくん♡とおまんこが大きく痙攣して、膣内のチリちゃんの指を締め付けている。数秒間の絶頂が、すさまじい快感のせいでとてつもなく長く感じられた。頭の中が真っ白で、指先一つ動かすことも出来ない。
どれくらい絶頂に浸っていたのか、ぐうっと強張っていた全身の筋肉が徐々に弛緩し、チカチカする視界がクリアになっていく。ぐったりとソファに沈むわたしを覗き込むチリちゃんの顔はすっかり興奮しきっていて、とてつもなくいやらしい。
震える声でチリちゃんの名前を呼ぶと、チリちゃんは潮でぐっしょりと濡れたわたしの太ももをゆっくりと撫でながら「かーわいい……♡」と囁いた。
「はぁ……っ♡あ♡んう……♡♡」
「なまえ……」
ちゅっ、ちゅむ、と何度もキスをしながら、チリちゃんはわたしの名前を呼ぶ。それがうれしくて気持ちよくて、わたしはチリちゃんの背中に力の入らない腕を回した。チリちゃんはフ、と笑いながら「あちこちべたべたやから、一緒にシャワー浴びよか」とわたしの汗びっしょりのおでこと自分のおでこをくっつける。
「その後ベッドでもっかいするか、映画の続き見るか考えといてな」
「もっ……!?」
「ちなみにチリちゃんのオススメはベッドでもっかい、やな」
体を起こしながら左手の手袋を外し、チリちゃんは悪戯っぽく笑った。
あの手袋はえっち用にするってチリちゃん言ってたけど、本当なのかな。それにベッドでもう一回っていうのは、また手袋でどろどろにされちゃうのだろうか。などと再びえっちなことばかり考えてしまっていることに気がついて、わたしは慌てて濡れた手袋から視線を逸らした。
しわしわのピカチュウが映ったままだったはずのテレビ画面は、いつの間にか消えてしまったらしく真っ暗になっている。──チリちゃんと二人で映画の続きを見るのは、もうちょっと後になりそうだ。