わたしの恋人であるセキさんはとても優しくて頼りがいのある男性だ。それに加えて少しせっかち——もとい、時間という物をとても大切にしている。
常日頃から「時間を無駄にしちゃいけねえ」だとか「時間は貴重だ」とセキさんは口癖のように繰り返していた。
そんなセキさんに、わたしは半刻ほど前から乳首をいじめられ続けている。
普段のせっかちさは何処へやら、セキさんはじっくりねっとりと乳首ばかりを責め立て続けていた。いつも一緒に寝ている寝台の上でセキさんの足の間に座らされ、背後から伸びる手に乳首を可愛がられ続けている。
きちんと整えられた爪先でカリカリと先っぽをほじるようにして引っかかれたり、ごつごつとした指で何度も弾かれたりきゅうっと摘まれたりと、セキさんの手は止まることがなかった。
長時間そうやって嬲られ続けた乳首は乳輪ごとぷっくりと膨らんで、泣きたくなるくらい敏感になっている。乳首に与えられる快感はお腹の奥に蓄積して、今にも弾けそうな位に大きくなってしまっていた。
「セキさん♡も、乳首は……っ♡お゛っ♡おわりにしてください♡」
「終わりに、ねえ。それならよ、何で終わりにして欲しいのか理由を聞かせてくれねえとな。ほら、なまえ言ってみな」
セキさんは背後から耳元に唇を寄せ、ちゅっちゅっと耳に口付けを落としながら楽しそうにそう言った。その間もセキさんの指はすりすりと乳首の先っぽをいやらしく撫でていて、無意識に腰が浮いてしまう。
まだ触ってもらえていないはずのおまんこがひくひくと痙攣し、絶頂寸前のような快感に体が支配されてしまっている。このままいじめられ続けたら、きっと乳首への刺激だけでイってしまう。
そんなはしたない事を口にするのは恥ずかしくて「その」だとか「だって」だとか意味のない言葉ばかりを繰り返しながら、わたしはだらだらと止めどなく愛液が溢れ出るおまんこを隠すように両足をぎゅうっと閉じた。
すると痺れを切らしたのか、セキさんは急かすように「なまえ」とわたしの名前を呼んで乳首をきつく引っ張りあげる。
「ひあ゛っ♡あっ♡」
「理由が言えねえって事ならこのままオレの好きにさせてもらうぜ」
「ごめ、ごめんなさい♡乳首♡乳首でイっちゃいそうだから、ですっ♡だから、こ、これやめ……っ♡」
ぞくぞくと込み上がってくる絶頂感から逃げるように首をぶるぶると振りながらなんとかそう言い切ると、セキさんはすぐに乳首から手を離してくれた。しかし、次の瞬間には再びセキさんの指によって乳首がぐりぐりと捏ね回され、わたしは背中を仰け反らせる事になる。
「ひっ♡あ♡なん、でぇっ♡あっ♡」
「何でって、あんな事言われて止められる男はいねえだろうよ。かえって煽るだけ、ってな」
「うぁ♡あ゛っ♡らめ♡らめらめ♡あ〜っ♡♡」
ぎゅっと一際強く乳首を押し潰されたその瞬間、目の前でチカチカと星が瞬き、おまんこがきゅうきゅうと収縮する。まるで脳みそが溶けるような、今まで味わったことのない絶頂の快感に頭の中がぐちゃぐちゃだ。
今までにないイき方をしたせいか、絶頂が長く、深く、気持ちいいところからちっとも降りてこられない。全身が熱くて、汗びっしょりだ。
「ぉ、あ♡あゔ……♡」
「——なまえ、気持ちよかったか?」
脱力してもたれかかるわたしの体を寝台へとゆっくり下ろしながらセキさんはそう問いかけた。その拍子に下されていたセキさんの髪がとろりと落ちて、セキさんの顔を隠す。
髪をうっとおしそうにかき上げたセキさんがひどく加虐的な表情をしていて、達したばかりのおまんこがずくんと疼いた。まるでセキさんにいじめられたい、めちゃくちゃにされたい、と欲しがっているかのようで思わず顔がかあっと熱くなる。
それを誤魔化すようにこくこくと何度も頷きながら「はい」と答えると、セキさんはにこりと目を細めて笑い「そりゃあよかった」とわたしの頭をぽんぽん、といつもみたいに撫でてみせた。
「それならもっとしてやるよ」
「え? あっ♡やあっ♡」
普段通りのその優しい手の感触にふにゃりと脱力したのも束の間、再び爪先でカリカリと乳首を引っかかれ、わたしは首をのけぞらせた。
浅ましいおまんこがセキさんのものを今か今かと心待ちにして、ごぽりと愛液が溢れ出させている。乳首を刺激されればされるほどにその欲求は大きく膨らんで、もうどうしようもない程になっていた。
わたしの体はもう挿れてほしくてたまらなくないのに、セキさんはまだそのつもりじゃ無いらしい。泣きそうになっているわたしとは対照的に、セキさんはひどく愉しそうだった。
「お゛っ♡おまんこ、切ないよぉっ♡セキさん、も、おまんこください♡おねがいしますっ♡」
そう必死に懇願しながら、わたしははしたなくも自分の両手でおまんこをくぱ♡と左右に開いて見せた。あまりの恥ずかしさと焦ったさで視界がぐにゃりとにじむ。
開いたおまんこにセキさんの視線が絡みつくのを感じて、心臓はばくばくとうるさいくらいに鼓動していた。
「——ったく、こらえ性がねえなあ……」
セキさんは笑いが含まれた声でそう返しながら、乳首に触れていた手をわたしの下半身へと伸ばした。その手から目が離せず、自然と呼吸が早く、荒くなる。はやく、はやく、と急かすようなわたしの視線に、セキさんは「せっかちなのはどっちだろうな」と笑った。
「先に言っとくが、ねだったのはなまえなんだ。止めて、は無しだぜ?」
そう言っていやらしく笑うセキさんの言葉に体がぶるりと震えてしまう。これは朝まで抱き潰されてしまうのでは、という不安と期待の入り混じった感情も、セキさんによってすぐに快感でどろどろに塗りつぶされてしまったのだった。