ちゅ、ちゅく、と小さな水音が頭の中で大きく響いて、思考がどろどろに溶けていく。慶二くんの大きな手で耳を塞がれているせいで、わたしの耳にはこのえっちなキスの音しか入ってこない。
 十分程前までは今日のお昼は何にするか二人で楽しく話していたはずなのに、気が付けばわたしはソファに座る慶二くんの膝の上ですっかりされるがままになっていた。口の中でぬるりと器用に動き回る慶二くんの舌に翻弄されて、全身がびくびくと震えてしまう。昨晩だって慶二くんに散々いじめられたのに——いや、いじめられたせいか、わたしの体は完全にその気になってしまっていた。

「ふ、ぁ……♡」
「……えっちな顔してる」
「だって、慶二くんがえっちなキスするから……っ」
「うん、そうだね。俺のせい」

 にこにこと余裕たっぷりに笑いながら、慶二くんは息も絶え絶えなわたしの腰をぐっと自分の方に引き寄せる。その拍子にぐりゅ♡と硬く膨らんだものがわたしの股間に当たり、わたしは小さく悲鳴を漏らした。
 わたしの情けない声を聞いた慶二くんは楽しそうな笑顔のまま「声もえっちになっちゃったね」とわたしをからかう。恥ずかしさのせいで顔がかーっと熱くなるのを感じて、わたしはかっこいい慶二くんの顔から目を逸らした。

「……慶二くんだって、おっきくなってるくせに」

 そう言い返してはみたものの、慶二くんはわたしと違って恥ずかしがる様子は全くない。けろりとした様子で「だってかわいいんだもん」と笑った。

「どれだけかわいいか自分で見てみる?」
「え? 自分でって……」
「うん、そう。——どっこいしょっと」

 おじさんくさい掛け声を発しながら、慶二くんはソファの片隅に放られていた彼のスマホを手に取った。その拍子に膝の上から落ちかけるわたしをたくましい腕で支え、手に取ったスマホの画面をこちらに向ける。
 カメラモードになっていた画面にはわたしの顔が映っていて、その頬は自分で思っていたよりも赤く染まっていた。更に目は物欲しそうにとろんととろけていて、半開きの唇は唾液で濡れている。慶二くんの言った通りのえっちな表情をした自分を見せつけられ、スマホの画面に目が釘付けになってしまった。

「ほら、かわいいでしょ?」

 笑い声をもらしながら顔を寄せる慶二くんがスマホの画面に映り込む。ぼさぼさ頭に眼鏡姿の慶二くんが、目を細めて画面越しにわたしの顔をじいっと見つめていた。熱い、加虐的な視線にお腹の奥がじくじくと疼く。

「あれ、なまえちゃん自分のえっちな顔見て興奮しちゃった? 腰へこへこしてる」
「え、あっ、ちが……っ♡」
「そうだ、このままハメ撮りでもする?」
「そ、そんなの、ひっ♡」
「え〜、だめ? なまえちゃんが俺とのえっちでぐずぐずになってるところ、撮りたいな〜」

 かぷ、と耳を噛まれ、いつもよりずっと甘えた声でそう問いかけられる。しかし甘い声と相反して、わたしの体を支えていた慶二くんの手はいやらしく腰を撫でていた。
 構えられたスマホには未だわたしのえっちな顔が映っている。今この状態でもこんなに恥ずかしくて気持ちいいのに、この先を撮影なんてしたら一体どうなってしまうんだろう。

「やだ?」

 小首を傾げながらもう一度わたしに問いかける慶二くんはものすごくかっこよくて、ものすごくかわいい。ごくりと喉を鳴らしたわたしは、目の前の慶二くんの少し固いぼさぼさの髪をくしゃりと撫でて「やじゃない」と小さく呟いた。
 「やったあ」とうれしそうに笑う慶二くんはそのまま軽々とわたしを抱き上げ、弾む足取りで寝室へと向かったのだった。




♡ ♡ ♡




「それ、もうやだあっ♡あ♡あ゛〜っ♡♡」

 太くてごつごつした慶二くんの指が、わたしの勃起したクリトリスをしこしことしつこく擦りあげる。おまんこからは涎を垂らす様にとろとろと愛液が溢れ出して、シーツの上に敷かれたタオルを濡らしていた。
 明るい真昼間の寝室、ベッドの上で大きな声で喘ぎ声をあげるはしたない姿を、ベッドサイドに立てられた慶二くんのスマホで撮影されている。
 慶二くんは眼鏡を外しただけでTシャツすら脱いでいないのに、わたしばかりが裸になってスマホのカメラに恥ずかしい姿を晒しているのだ。それを意識すればするほどに何故か快感は大きくなって、子宮がきゅうきゅうと疼いてしまう。

「いつもすぐとろとろになっちゃうけど、今日はまた一段と早いねえ。ハメ撮りに興奮してる?」
「わ、わかん、ないっ♡」
「わかんないの? なまえちゃんのクリ、こんなにぱんぱんになってるのになあ」
「ひう゛っ♡♡」

 ぐちっ♡と大きな音をたてながらクリトリスを二本の指で摘まれ、腰がびくんっと大きく跳ねる。頭の中が真っ白になるほどの強い快感と、チカチカと視界で瞬く星で自分があっけなくイってしまったことに気がついた。

「っは、ぁ♡♡」
「勝手にイかないの。『イきます』でしょ」

 いつもと変わらない調子でそう言い放ち、ぱちん、とわたしの太ももを叩く慶二くんの顔はひどく楽しそうだった。快感の余韻でがくがく震える太ももをもう一度叩いて、慶二くんは「ごめんなさいは?」とわたしの顔を見下ろす。

「ごめ、ごめんなさいっ♡♡」
「謝れてえらいね〜」

 へらりと笑う慶二くんはイったばかりのおまんこに中指と薬指を押し込んで、未だ痙攣する膣内をぐちゅぐちゅと音を立てながら刺激する。
 クリトリスの裏側あたりの弱いところをぐっ♡ぐっ♡と指で何度も圧迫され、泣きたくなるような快感に襲われた。気持ちいいのと同時に尿意にも似た、潮が出そうな感覚がやってきて、わたしはぶるりと体を震わせる。

「あ♡あ♡やら、これ出ちゃ、っひ♡」
「タオル敷いてるから出して大丈夫だよ。なまえちゃん、最近ここいじめるとすぐ潮吹いちゃうよね。かわい〜」

 誰のせいでそうなったと思ってるのか、そう言い返したいのに、口から出るのは甘えたような喘ぎ声ばかりだった。
 慶二くんのスマホで撮られてるのに。このままじゃ潮吹きしてるところが映っちゃうのに。そう思えば思うほど、羞恥心と快感が膨れ上がって、頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。

「う゛あ♡あ゛〜っ♡♡」

 慶二くんがずるりと指を引き抜いたのと同時に腰がぐうっと浮いて、勢いよく潮が吹き出した。びゅ♡びゅ♡と潮が吹き出すおまんこを見下ろしながら、慶二くんは「上手に吹けたね」と笑い、再びゆっくり指を挿入する。

「あっ♡らめえ゛っ♡」

 一度潮を吹いたおまんこはとちゅとちゅと慶二くんの指が出し入れされるのに合わせて、尿道からちょろちょろと何度も潮を溢れさせた。
 まるで本当におもらしをしているみたいで恥ずかしくてたまらなくて、わたしは嫌々と左右に首を振る。
 しかし、わたしの気持ちとは相反しておまんこはいじめられるのを悦ぶみたいに慶二くんの指をきゅうきゅう締め付けていた。
 慶二くんの指はわたしの弱いところを知り尽くしていて、あっという間におまんこは二度目の絶頂を迎えようとしていた。入口の浅いところも、クリトリスの裏側も、わたしの指じゃ届かない奥も、ぜんぶぜんぶが気持ちいい。気持ちよすぎて脳がだめになっていく気さえする。

「慶二く、またおまんこい゛く♡いき、ますっ♡♡」
「ははっ、今度はちゃんと言えたねえ」
「——————っ♡♡♡」

 いいこいいこ、と笑った慶二くんにぐりゅ♡と親指でクリトリスを押し潰され、わたしは首をのけぞらせた。おまんこがきゅ〜っ♡と一際強く慶二くんの指を締め付け、すさまじい快感に腰が跳ねる。深すぎる絶頂のせいで呼吸がままならなくて苦しいのに、それさえも気持ちよかった。
 わたしがぐったりと脱力するとおまんこからゆっくりと指が引き抜かれ、それを惜しむかのようにまたぴゅく、と尿道から潮が漏れ出てしまう。
 空っぽのおまんこはひくひく痙攣を繰り返していて、気持ちいいのがちっとも引いていかなかった。

「あ゛♡う゛……?」

 絶頂の余韻でベッドの上で動けなくなっているとTシャツを脱ぎ捨てた慶二くんに体をころりと転がされて、うつ伏せの体勢にされる。今日は後ろからするのかな、と乱れた呼吸を整えているわたしの目の前に慶二くんのスマホが置かれ、その画面を見たわたしはぎくりと体をこわばらせた。

「意外とよく撮れてるよね」
「っ♡あ……♡」

 たった今撮ったばかりのえっちな動画を見せつけられ、心臓がばくばくとうるさいくらいに鼓動する。
 慶二くんにおまんこをどろどろにされ、甘ったるい悲鳴をあげる自分の姿を客観的に見るのは生まれて初めてで、羞恥心と興奮で自然と目に涙が浮かんだ。
 わたしよりも一回り以上体の大きな慶二くんに好き勝手に可愛がられる自分の姿も、わたしを快楽責めして楽しむ慶二くんの表情も、どちらもどうしようもなくえっちで見ているだけでおまんこがひくひくしてしまう。

「はは、かわいいね」

 のしりと背中にのしかかる慶二くんのその言葉は、動画の中のわたしに向けられたものなのか今のわたしに向けられたものなのか。それが判断できないほどにわたしの頭の中はすっかり茹ってしまっていた。

「俺この顔だいすき。なまえちゃんの気持ちよすぎてわけわかんなくなって泣きそうになってる顔、本当にかわいい」
「っ、慶二く、ん゛っ♡♡」

 わたしの背中にのしかかったまま話す慶二くんのおちんちんが、おまんこに押し付けられている。
 その事を慶二くんに指摘しようとした次の瞬間、ぬるぬるのおまんこにおちんちんがぬぷ……♡とゆっくりゆっくり押し入ってきて、わたしはシーツをぎゅうっと握りしめた。膣内の形が、慶二くんのおちんちんの形に変えられていく感覚にぞくぞくしたものが止まらない。

「うあ゛♡あ♡はいっ、てえ゛……っ♡」
「うん、ぬるぬるすぎて簡単に入っちゃったね」

 一番奥までおちんちんを押し込んだ慶二くんはそのまま動こうとせず、わたしの耳元に顔を寄せて「自分のえっちな姿見ながらセックスするの気持ちいい?」と囁いた。

「……き、きもち、いい……っ♡恥ずかしくて、えっちで、きもちいいですっ♡♡」
「あはは、素直だあ。俺もすっごく興奮してるし気持ちいいよ」

 目の前の動画と耳元で聞こえる慶二くんの低い声で、わたしの中の理性なんてものはとっくにどこかへ消え去っていた。慶二くんも興奮してくれてるのがうれしくて、おまんこがきゅうきゅうおちんちんを締め付けてしまう。
 早く慶二くんのおちんちんでおまんこをめちゃくちゃにされたくてたまらないのに、何故か慶二くんは一向に動いてはくれなかった。はやくはやく、さっきみたいに——この動画みたいにひどくされたいのに。
 泣きそうになりながら後ろを振り返ると、慶二くんはギラギラとした瞳でこちらを見下ろしていた。

「慶二くん、う、動いて、くれないの……?」
「ごめんごめん。なまえちゃんがハメ撮り見て俺のちんぽ締め付けてるのがかわいくて、つい意地悪しちゃった」
「あ゛っ♡♡」

 ばちゅんっ♡と突然おまんこを突かれ、快感が電流のように全身に走っていった。待ち望んだ快感に慶二くんに押し潰された体がぶるりと震え、つま先がぴんと伸びる。一度奥まで突かれただけでおまんこは甘イキしてしまったのだ。

「ひっ♡あ♡ごめん、なさい゛っ♡い゛っ♡♡いま、いきまし、たあ゛っ♡♡」

 イった、と言っても慶二くんの腰の動きが止められるはずもなく、硬く勃起したおちんちんがどちゅっ♡どちゅっ♡と子宮にぶつかる度に体がびくびく跳ねて、頭の中が快感でいっぱいになる。もはやスマホの画面を見る余裕なんてなくて、与えられる快感に喘ぐことしかできなかった。
 ぱんぱんに張った亀頭でGスポットを抉るみたいにされると、堪え性のないおまんこはすぐにまた潮を吹き出してベッドシーツに水溜りを作ってしまう。
 もうタオルなんて意味がないくらいにシーツはびしょびしょになってしまっていて、慶二くんが腰を打ちつけるのに合わせてぴちゃぴちゃと恥ずかしい音が鳴っていた。

「おもらししてるみたいになっちゃったねえ」
「やらあ♡やっ♡あ゛〜っ♡」
「次からはペットシーツ、敷いた方がいいかな。後で一緒に買いに行こうか」
「いっ……♡いく♡いくっ♡いきまひゅ♡♡」

 少し息を切らした慶二くんに頭上から問いかけられ、わたしは訳もわからないままにいく♡いく♡と繰り返した。絶頂寸前のどろどろになった頭では、自分のこの言葉が慶二くんの問いかけに答えたものなのか、絶頂を伝えたものなのかすらわからない。
 「うん、いこうね」と慶二くんに甘く耳元で囁かれた瞬間、おまんこは一際強くおちんちんを締め付けて深い絶頂に達したのだった。

「あ゛〜〜っ♡♡♡」

 おまんこがどっくん♡どっくん♡と大きく脈打って、暴力的なほどの快感に襲われる。目の前がチカチカしてそのまま意識を失ってしまいそうだった。しかし、そうなるよりも先に慶二くんのおちんちんがずるりと引き抜かれ、その刺激で嫌でも意識を覚醒させられる。
 がくがくと震える体を慶二くんによって仰向けにさせられたかと思えば、どろどろのおまんこに再びおちんちんが当てがわれて、わたしは反射的に腰を引いて逃げようとした。けれどそれが叶うはずもなく、慶二くんの太い腕にいとも簡単に捕まえられてしまう。
 こちらを見下ろす慶二くんはスッと目を細めて「逃げないの」とわたしを叱った。わたしを捕まえたのと反対の手にはいつの間にかスマホが握られていて、その画面は再びカメラモードになっている。

「あ……♡なんで、それぇ゛……っ♡」
「あぁ、ちんぽハメたところも撮りたいなぁって」

 ハメ撮りって言うくらいだし。なんて話をしながら、慶二くんはそのスマホを適当に枕に立てかける。
 思い返してみれば、慶二くんは普段からわたしの写真を撮るのが好きだった。デートに出かけると何十枚、何百枚と写真を撮ったり、動画を撮ったりするのだ。だからこうしてえっちな動画を撮りたがるのも納得できる。

「なまえちゃんも撮られるの好きでしょ?」

 わたしの頭の中を読んだみたいにそう笑って、慶二くんはぐしゃぐしゃの髪を掻き上げた。お仕事の時みたいに丸見えになったおでこにはうっすらと汗が浮かんでいる。
 かっこいい♡すき♡とメロメロになりながら、こくこくと何度も頷くと、慶二くんは「えっちだなぁ」と笑って腰をぐっと押し進める。さっきまでとは違う角度で中を押し広げられる感覚に全身がぞくぞくした。
 おちんちんの先っぽで子宮口をこねるように腰をぐりぐりと動かされ、快感で何もかもがだめになっていくのを感じる。女の子の大事なところがおちんちんに押し潰され、負かされるのはなんでこんなに気持ちいいんだろう。
 わけがわからないほどの快感にぐずぐずになりながら、わたしは無我夢中で慶二くんの広い背中にしがみついた。

「慶二く、これぇ゛♡あっ♡やあ゛っ♡♡」
「ん、もっと?」
「ぅあ゛っ♡♡あ゛〜っ♡」

 もっとなんて言ってないのに。そう否定することもできず、わたしは慶二くんにしがみついたまま喘ぎ続けた。
 徐々に激しくなる腰の動きはわたしをどんどんと追い詰めていく。ばちゅっ♡ばちゅっ♡と濡れた肌のぶつかる音と、慶二くんの「かわいい」「気持ちいいね」と囁く声しか聞こえなくて、頭の中が目前の深い絶頂の事でいっぱいになった。

「あ゛♡あ゛っ♡ふかいのくるっ♡♡きちゃう゛♡♡」
「は、いいよ。一緒にイこ……っ♡」
「い゛く♡いくいくいくっ♡♡♡」

 ぱちん、と泡が弾けるようにして、深い深い絶頂の快感に飲み込まれる。大きすぎる快感に全身ががくがく震え、脳の神経が焼き切れていく気がする。気持ちよくて、熱くて、呼吸をするのも難しい。
 精液を搾り取るように痙攣を繰り返すおまんこの中で慶二くんのおちんちんがどくどくと脈打っていて、それがどうしようもなく愛おしかった。

「……っはぁ、すごい出た……」
「ひうっ♡」

 長い射精を終えて、薄いゴム越しに精液を吐き出したおちんちんがおまんこからゆっくりと引き抜かれる。それと同時にわたしの下半身が跳ね、ばかになったおまんこからぴゅく、と潮が吹き出して慶二くんの体を濡らした。
 慶二くんはそれを全く気にしていない様子でスマホのカメラを停止して、ごろりとわたしの隣に寝そべった。いろんな液体でぐしょぐしょになったわたしのお腹を撫でて「ハメ撮り楽しかったね」と微笑むその頬はいつもよりも少し赤い。
 そうして優しくお腹を撫でられているだけでも今のわたしの体には刺激が強くて、またえっちな声が漏れそうになってしまった。きっと慶二くんはそんなつもりじゃないのに、いつまでも快感に浸る自分の体が恥ずかしい。

「……今のハメ撮り見ながらもう一回する?」

 わたしの体のことなんてすっかり慶二くんにはお見通しらしい。それとも、全部慶二くんの手のひらの上なのかも。悪戯っぽくわたしの顔を覗き込む慶二くんは、わざとらしくわたしの手のひらにスマホを握らせた。きっと慶二くんはわたしが何て答えても「いいよ」といつもみたいに笑ってくれるんだろう。
 どうしよう、恥ずかしさと興奮で喉の奥がじりじりする。