司くんとわたし、二人分の体重を支えるベッドが小さく軋んだ音をたてる。
週に一度泊まりに来る司くんの為にも、もう少し大きなサイズのベッドに買い替えてもいいかもしれない。でも司くんがまた気を遣っちゃうかなぁ……。なんてことをぼんやり考えていると、司くんの大きな手がふいにわたしの頬に添えられて優しく唇が重ねられた。
「なまえちゃん……」
司くんはまるで壊れ物を扱うみたいにゆっくりとした動作で頬を撫でて、触れるだけのキスを何度も繰り返した。
少しだけカサついた唇の感触やわたしよりも高い体温に司くんを感じて、胸の奥がきゅんとする。そうしてわたしのものよりも分厚い大きな舌が口内に差し込まれるのと同時に、わたしの体は優しくベッドへと押し倒された。
いつもならこのまま司くんのキスに夢中になっている内に服も脱がされ、あっという間に全身を快感でどろどろにされてしまうのだが、今日はそうなる訳にはいかなかった。今日こそはわたしが司くんを気持ちよくしてあげるつもりなのだ。
深いキスの合間になんとか「司くん、待って」と言うと、司くんは少し慌てた様子でわたしの唇を解放した。
「ごめん、どこか痛くしちゃった?」
「ううん、違うの。えっとね、その……今日はわたしがしたいなって」
司くんは大きな瞳をまん丸にして「え?」と少し大きな声をあげた。頭の上にクエスチョンマークが浮かんだ司くんの頬は少し赤い。司くんにつられてか、さっきまでのキスのせいか、はたまた今話している話の内容のせいか、わたしの頬もぽかぽかと熱を持っていて、顔が熱くてたまらなかった。
「急にどうしたの?」
「い、いつもわたしが司くんにしてもらってばっかりだから、たまにはと思って……」
「俺がしたくてしてるんだからなまえちゃんはそんなの気にしなくていいよ⁉︎」
「だめ?」
「……その顔かわいすぎない⁉︎ ずるい!」
「司くん、ね、お願い」
「うぅ………………じゃあ、よろしくお願いします」
ものすごく長い間を空けて、司くんはぽつりとそう呟いた。わたしの上から退いてみせる司くんはさっきよりも顔が赤くて、少し恥ずかしそうな姿がものすごくかわいい。
すっかりうれしくなってしまったわたしは、ムードも何もなくやたら元気に「がんばります!」と応えたのだった。
♡ ♡ ♡
「っ、あ♡あっ♡んん……っ♡」
ぢゅっ♡ぢゅう♡と司くんがわたしの乳首を舐める音が室内に響いている。おかしい、こんなはずじゃなかったのに。わたしが想像していたものとはかけ離れた今の状況と乳首を責められる快感で、頭の中がめちゃくちゃになっていた。
わたしはてっきり司くんのものを舐めたりして気持ちよくしてあげるのだと思っていたのに「口でなんてしなくていいよ」だとか「俺も少しだけ触ってもいい?」なんて言う司くんの言葉に従っていたら、いつの間にかこんな状態になってしまっていた。
膝枕のようにして横になる司くんはTシャツも脱いでおらず、ジャージと下着を少しずらしただけという姿なのに、わたしばかりが裸になってすっかり勃ち上がってしまった乳首を司くんに晒している。一応司くんのおちんちんを手で扱いてはいるのだが、乳首を責められ続けているせいでちっとも上手く動かすことが出来なかった。
舌先で乳首を弾かれ、優しく歯を立てられるとびりびりとした快感が全身に走っていく。手の中の司くんのおちんちんの熱さや硬さと乳首の快感で、わたしの体は完全に発情してしまっていた。
「あっ♡つかさく、乳首やだあっ♡」
「ん、どうして? 気持ちよくない?」
「き、きもちよすぎて手が動かせないから、もう止め……っ♡」
「それじゃ、俺が手伝ってあげたらいい?」
「え、あっ? ひうっ♡」
手伝って何を、と思うと同時に司くんの大きな手がわたしの手ごとおちんちんを握り込む。ぎゅっときつく握った手をゆっくり上下に動かしながら、司くんは再びわたしの乳首に舌を這わせた。
しこしこと手を動かされていると、司くんの大きなおちんちんの先っぽからぬるぬるした透明な液体が溢れ出してわたしの手を濡らしていく。だらだらと溢れ出てくるそれは司くんの快感と比例しているのだろうか。ガチガチに勃起して血管が浮き出てたおちんちんは、時折ぴくりと揺れていた。
しかし、司くんの舌はわたしのように快感で止まってしまうことはなく、わたしの乳首を責め続けた。
優しく舐められたり、先っぽにぐりぐり舌を押し付けられたりする度にいやらしい声が出てしまう。手の中のえっちな感触と乳首への刺激でお腹の奥がきゅうきゅうしてたまらない。まだ触れられてもいないおまんこから、とろとろと愛液が溢れるのを感じた。
「ぁ♡はぁ♡んうっ♡」
「っは、なまえちゃん、かわいい……♡」
おちんちんを扱く度にぐちゅ♡ぐぢゅん♡とえっちな音が鳴って、ぬるぬるが少しずつ多くなっていく。司くんが一人でする時もこうやって扱いてるのかな、だとかいつもわたしの中でこうなってるのかな、だとかえっちな事ばかり考えてしまって、恥ずかしいはずなのに司くんのおちんちんから目が離せない。
「ごめん、そろそろイっちゃいそうだ……。っ、なまえちゃんとキスしながら、イきたい。……いい?」
ふーっ、ふーっ、と呼吸を荒げ、ギラギラした瞳で見つめられながらそう言われ、わたしはこくこくと何度も頷いた。それを見た司くんはすぐさま体を起こしてわたしの隣に座り、数十分前にしたキスとはまるで違う荒々しいキスをする。
まるで食べられてるみたいなキスに体が震えて目の前がチカチカした。口内に押し込まれた司くんの舌がわたしの舌に絡みついて、唾液を欲しがる様にちゅうちゅうと優しく吸いあげられている。性感帯を刺激されているのは司くんの方なのに、わたしもひどく体が熱くて頭の中がふわふわした。
「う、ぁ……も、イく……ッ」
いつもの司くんの元気で大きな声とはまるで違うかすれた声が聞こえ、手の中の司くんのおちんちんがどくどくと脈打つ。それに合わせて精液がびゅる♡びゅるる♡と勢いよく吐き出される光景はとんでもなくえっちだった。
立ち込める精液の匂いにくらくらする。どろどろの精液で濡れた司くんの手からゆっくりと力が抜けていって、同じく精液に濡れたわたしの手が解放された。
——こんなにいっぱい出てる。いつもゴム越しにこうやってわたしの中で出されてるんだ。そう思うと余計にお腹の奥がずくずくと疼いて、無意識に太ももを擦り合わせてしまった。
「司くん、き、きもちよかった……?」
「……すっごく」
荒い呼吸のままの司くんの瞳が未だギラギラと輝いている。「手、拭くね」とわたしの手をティッシュで拭いてくれるその手付きは優しいのに、向けられる視線は獣の様だった。
「じゃあ、次は俺がなまえちゃんにする番」
「え?」
にこ、と微笑んだ司くんは着たままだったTシャツを脱ぎ捨て、わたしの体をそっと押した。しかしどうやらベッドに寝かされる訳ではないらしく、司くんの片腕に背中を支えられている。分厚い膝の上で横向きに寝かされ、これまた分厚い胸板が目の前に寄せられたこの体勢はさっきまでわたしが司くんにしていたそれと同じだった。
「男の胸なんて吸ったり舐めたりしても楽しく無いだろうけど、なまえちゃんの好きにしていいからね」
「つかさく、あっ♡」
「わ、とろとろだ」
「やあ♡あっ♡あ〜っ♡♡」
司くんがわたしのクリトリスをくるくると撫で回すのに合わせてぐちゅぐちゅといやらしい音が鳴る。ガチガチに勃ち上がったクリトリスの先っぽを優しく撫でられるのがどうしようもなく気持ちよくて、太ももががくがく震えてしまう。
「……なまえちゃん、俺の扱いて興奮してくれたの?」
「あ♡それは、あっ♡」
「うん?」
「っ、して、してたぁ♡司くんのおちんちん触って、興奮してました、あっ♡」
「かわいい……♡」
「あ゛っ♡♡」
ぐりゅ♡とクリトリスを押し潰されて腰が大きく跳ねる。そのまま親指と人差し指でぐちぐちと扱くように刺激されると、すぐに頭の中は目前の絶頂のことでいっぱいになってしまった。
体がイく準備を始めるかのように無意識につま先がぴんと伸びて、お腹にぐっと力が入る。
興奮していたせいかいつもよりイきそうになるのが早い気がする。こんなにすぐイくなんて恥ずかしくて、我慢したいのに司くんの指がそれを許してくれなかった。くちゅくちゅ鳴るえっちな音はわたしの意に反してどんどん大きくなっていく。
「つか、つかさ、くん゛っ♡それイくっ♡すぐイっちゃうからあ♡♡」
「うん、イっていいよ。気持ちよくなれてえらいね」
「あ♡あ゛っ♡ほんとにイく♡イきまひゅ♡♡あ♡〜〜〜〜っ♡♡」
背中が弓なりに反って、おまんこがびくびく痙攣する。本当にすぐイっちゃった、と恥ずかしく思う気持ちすら快感に塗り替えられて、どうしようもないくらいに気持ちよくなってしまう。
「ひ、う……♡あ……♡」
「は〜……かわい……♡まだまだ何回でもイっていいからね」
「何回でもって、ひっ♡ぅあ♡」
息が止まる程の絶頂の後なんとか浅い呼吸を繰り返していると、わたしのクリトリスを優しく圧迫していた司くんの指が当たり前のように再び動かされる。今は気持ちよすぎるからダメなのに、制止したくても口から出るのは喘ぎ声ばかりだった。
ぐずぐずになった割れ目を上から下、下から上へといやらしくなぞられ、未だ痙攣を繰り返す中へとゆっくりゆっくり指を押し込まれる。
「あ♡あ〜っ♡♡」
「なまえちゃんの好きなところ、してあげるね」
「ひっ♡それらめ♡♡あ♡あ♡」
親指でクリトリスを押し潰されながら中指と薬指でその裏側をごちゅごちゅとほぐされて全身の肌が粟立った。おまんこが悦ぶように司くんの太い指をきゅうきゅう締め付けて、奥からごぷりと愛液を溢れさせる。
どうして司くんはこんなに的確にわたしの弱いところを刺激できるのか。ぞくぞくしたものが全身に走り、腰が勝手にぐうっと浮いてしまう。
もしかしたら、さっきわたしがそうだったように司くんの乳首を舐めたら手の動きが緩まるかもしれない。快感でどろどろになった頭に浮かんだその考えに従って、わたしは必死になって目の前のたくましい胸板の小さな突起に舌を這わせた。
「っふふ、くすぐったいな」
司くんはそう小さく笑い、ほんの少しだけ体を揺らした。その手の動きは緩まるどころか激しさを増していき、みるみるうちにいつものイきそうな感覚と潮が吹き出る時の感覚が迫ってくる。あっという間にいく♡でちゃう♡と太ももがぶるぶる震えて、司くんの乳首を舐めるどころではなくなってしまった。
「ん、またイきそう?」
「う゛んっ♡も、イく♡イく♡イ゛……っ♡♡♡」
二度目の絶頂を迎え、おまんこが司くんの指をきゅうきゅう締め付ける。おまんこの収縮に合わせて尿道から何度も潮が吹き出して、瞬く間にベッドシーツの上に水溜りが出来てしまった。
気持ちよくて恥ずかしくて、頭の中がぐちゃぐちゃだ。イきながら潮を吹いておもらしのように太ももやシーツを濡らす様を、司くんの大きな瞳に見つめられている。やだ、見ないで、と絞り出した声は甘えたようにとろけていて、それを聞いた司くんがごくりと喉を鳴らす音がやけに大きく聞こえた。
「……っ、なまえちゃんごめん、もっと見たい」
はあ、と熱い吐息を漏らした司くんはわたしの体をベッドに下ろし、ぐっしょり濡れた太ももを大きな手で押さえつける。M字に開かされた足は少しも動かすことが出来なくて、ひくひく痙攣するおまんこが丸出しになってしまっていた。
「え、あっ♡やあ♡」
「ごめんね、後でいくらでも怒られるから。だから、今はもっとなまえちゃんが気持ちよくなってるところ俺に見せて?」
司くんはそう話しながら、すっかり勃起していたおちんちんに避妊具を被せる。司くんの熱い視線と低い声で、今からめちゃくちゃに抱き潰される事をいやでも察してしまう。
不安なのか期待なのか自分でもわからないけれど、とにかく心臓がばくばくとうるさく鼓動して、司くんのおちんちんがおまんこに押し当てられる様から目が離せなかった。
「……っ、あつ……」
「あ♡あ♡あ゛〜っ♡♡」
司くんのおちんちんがごりゅごりゅと中を擦りながら一番奥へと押し進んでいく。そのままどちゅん♡と亀頭で子宮口を押し潰され、たったそれだけでおまんこは軽くイってしまっていた。
きもちいい♡きもちいい♡と思考が快感でいっぱいになって、尿道からまた潮が吹き出す。
「あ゛♡いって、る゛♡♡いまいってるっ♡♡」
「うん、イってる、ね」
司くんが腰を打ちつける度にぴゅくぴゅくと潮が吹き出して、司くんの体やベッドを濡らしてしまっていた。
司くんと付き合う前は潮なんて吹いたこともなかったのに、いつからこんな体になってしまったんだろう。司くんの大きなおちんちんで気持ちいいところを押されると、イくのも潮を吹くのも自分の意思に関係なく止まらなくなってしまう。気持ちいいところからずっと降りて来られず、わたしは無我夢中で喘ぎ続けた。
「っ、ほんとに、かわいい……♡なまえちゃん、好きだよ……っ」
「ひう゛♡♡お゛っ♡おく♡やめ……っあ゛〜♡♡」
「奥気持ちいい? もっとする?」
「ちが、あ゛っ♡〜〜っ♡♡」
どちゅどちゅと奥ばかりを小刻みに突かれ、目の前にばちばちと火花が散るような快感に襲われる。わたしは「もっと」ではなく「やめて」と伝えたかったのに、司くんにはそうは聞こえなかったらしい。司くんは意地悪ではなく本気でやってるのだからタチが悪い。
執拗におちんちんで子宮口を嬲られ、一際大きな絶頂が迫ってくる。強すぎる快感のせいでわたしの顔は涙や鼻水や唾液でべとべとだ。それなのに司くんは「かわいい」「大好きだよ」と何度も繰り返して、熱い視線でこちらを見下ろすのだった。
司くんの腰の動きは次第に早くなり、呼吸も浅く早くなっていく。あまりの快感の強さにわたしの視界は涙でぐにゃりと歪んで、声も泣き声めいたものになっていった。
「つかさくんっ♡これらめ♡♡あ♡あ゛っ♡しゅごいのくるっ♡♡」
「は、一緒にイこ……♡」
「あ゛♡いく♡いくいく♡い゛っ——————♡♡♡」
「っ……うあ゛……っ」
一際激しく腰を打ちつけられ、ぱちんと泡が弾けるようにして深い深い絶頂を迎える。全身がびくびく震え、おまんこが膣内のおちんちんをきゅうきゅう締め付けた。
司くんはわたしのことを抱きしめ、何度も名前を呼びながら精液を全部出し切るみたいに腰をゆるゆる揺らしている。その間絶頂の快感がちっとも引いていかず、あまりにも気持ちよすぎてこのままどうにかなってしまいそうだった。
「……っはぁ……」
「あ゛……♡あぅ……♡♡」
長い射精を終えた司くんがずるりとおちんちんを引き抜くと、腰ががくがく震えて勢いよく潮が吹き出した。絶頂の余韻と多幸感で、頭の中がふわふわする。
優しく「なまえちゃん、大丈夫?」と頬を撫でる司くんの手の熱さや掠れた声に体が勝手に反応して、びくりと大袈裟に跳ねてしまう。そんなわたしの様子を見た司くんは何かを堪えるように手を握りしめ、はーっと大きく息を吐いた。
「なまえちゃん、俺また勃っちゃうからあんまりかわいい反応しないで……」
「だ、だって、まだ、きもちいいの、続いてて……っ♡」
「あぁもう、そういうのがかわいいって言ってるんだってば」
片手で顔を覆った司くんの股間はさっきの司くんの言葉通り、再び硬さを取り戻していた。わたしの視線に気が付いた司くんは「なまえちゃんがもう限界なのわかってるから気にしないで」だとか「一人で抜いてくるから大丈夫」だとかを慌てた様子で話している。
その姿がなんだか無性に愛しくて、わたしはつい、口を滑らせてしまった。
「司くん、もう一回、する?」
「え!? いいの!?」
キラキラと太陽のように輝く瞳で喜ぶ司くんはものすごくかわいい。そのかわいさに目が眩んで「うん、いいよ」と即答したわたしは、自分の発言がひどく軽率だったことにまだ気づいていなかった。
数十秒後、わたしを組み敷く司くんの顔からはかわいさなんて綺麗さっぱり消えていて、わたしのことをどろどろに溶かしてしまうような雄の顔がそこにあった。