仕事の繁忙期に伴ってすっかり散らかってしまった部屋を片付けていると、積み重なった郵便物の中からやけに見覚えのある封筒が出てきた。
フシデのイラストのついたこのかわいい封筒はわたしが数週間前に買ったものだ。なんでこんなところに、というか、そもそもこれを買った理由って——と蘇る記憶に手を震わせながら封筒の中を確認し、わたしは一人で青ざめる。
カラスバさんに返すお金、渡し忘れてる。
そう気付いたわたしは充電していたスマホロトムを慌てて掴み、すぐさま家を飛び出したのだった。
 
 
 
 
 
「返済が遅れてしまい、すいませんでした」
「なんやえらい慌てた様子でウチに来る言うから何事かと思ったわ」
 
頭を下げて封筒を差し出すわたしの顔を上げさせて自分の隣に座るよう話すカラスバさんの表情は柔らかい。
普段のばっちりキメたスーツ姿とは違い、今日のカラスバさんはかなりラフな格好をしている。本来、今日のデートの約束は夕方頃からの予定だったし、きっとこの大きなカウチソファでポケモンたちとのんびりくつろいでいたのだろう。
恋人と言えど相手はサビ組のボスなのだから一分一秒でも早く返済しなくては、と焦って家に押しかけてしまったのだけど、これはこれで迷惑だったかもしれない。
そう心の中で反省していると、隣に座るカラスバさんがゆっくりとした動作で足を組み直しながら口を開いた。
 
「慌てて返済に来てもらったとこ悪いんやけど、オレはなまえに金貸した覚えはないで」
「これはほら、わたしのメリープがきのみを食べたがってお店の前から動かなくなった時の……」
「あぁ、あん時の」
 
ソファにゆったりと座るカラスバさんは思い出した、といった様子で頷いた。
そう、散歩中にうっかり財布を家に忘れたわたしのきのみ代をカラスバさんが建て替えてくれていたのである。そのままお金を返すタイミングを逃し、仕事の忙しさにかまけて今日まで返しそびれてしまっていたというわけだ。
 
「あれはオレが買って与えたもんなんやから、返すもなにもあらへんよ。なにより、サビ組のボスが自分の女から金を受け取るなんて情けない真似できへんわ」
 
だからそれはしまっとき、と優しく微笑んで、カラスバさんはわたしの手の中の封筒を指差した。見かけによらずというかなんというか、カラスバさんは実はものすごく優しい。その優しさに甘えてしまうことも多々あるけれど、やっぱりお金のことはしっかりしたいのだ。カラスバさん相手には、特に。
わたしが「でも……」と食い下がると、カラスバさんは一瞬眉間にシワを寄せて「しゃあないなあ」と大きなため息を吐いた。
 
「ほなこうしよ。その返済額と利子分、合わせて体で返してもらうっていうのはどうや?」
「え?」
「なまえはオレに金を返したい、オレはそれを受け取りたくない、その両方の想いを叶えるWin—Winな提案やろ」
 
にや、と笑いながら顔を寄せられ、わたしの顔がかあっと熱くなる。無意識に視線をうろうろと彷徨わせながら「体でって、それえっちな事するつもりでしょ」と呟くとカラスバさんは「へえ」と目を細め、ゆっくりとわたしの頬を撫でた。
 
「オレは肉体労働でもしてもらうつもりやったんやけどなあ。なまえちゃんは一体どんなえっちな事で返済するつもりやったん? ぜひとも聞かせて欲しいわ」
 
カラスバさんの言葉に顔どころか全身が熱くなって、封筒を握る手のひらにじわりと汗がにじむ。羞恥心に耐えきれず「知らない」とカラスバさんから顔を背ければ、カラスバさんは頬を撫でていた手でそのままわたしの顔をぐい、と自分の方に向けさせた。その顔はとっても意地悪で、反射的にお腹の奥の方がずくりと疼いてしまう。
 
「はは、かわいい顔やなあ」
「……カラスバさんは意地悪な顔してる」
「元々こういう顔や」
 
カラスバさんはそう話しながら大きなソファにわたしの体を押し倒し、片手で眼鏡を外した。そしてわたしの顔にそのかっこいい顔を近付けて「さっきの話やけど」と再び口を開く。
 
「肉体労働ってのは冗談や。オレも最初からこうするつもりやってん」
「あっ」
 
するすると腰のあたりを撫でられ、体がぴくりと揺れた。当たり前のように服の中に入ってくる手に嫌でも意識が集中してしまう。
 
「全額きっちり体で払ってな、なまえ」
 
くつくつと笑うカラスバさんはわたしの首筋に顔を埋めて、そこにちゅ、とキスを落とした。
 
 
 


 
 
「ん♡ん゛〜っ♡♡」
 
キスしたままカラスバさんの指でおまんこをぐちゅぐちゅといじめられ続け、わたしはソファの上で何回目かもわからない絶頂を迎える。酸欠と絶頂の快感で頭がふわふわして全身に力が入らない。
今ので一体何回目だったんだろう。気がつけば十回イけば借りたお金も利子もチャラ、なんてカラスバさんの話に乗せられていて、わたしだけが裸で全身とろとろにされてしまっていた。
わたしの唇を解放したカラスバさんはこちらを見下ろして、お互いの唾液でべとべとに濡れた唇をぺろりと舐めてみせる。そのいやらしい動作につい見惚れていると、カラスバさんは「だんだんイくの早なってきたなあ」とおまんこに入ったままの指をまたゆっくりと動かし始めた。
 
「あ゛♡あっ♡やあ゛っ♡♡」
「今ので四……いや、五回目か? ほんならあと半分がんばろな。オレに借りた金、体で返すんやもんな?」
 
すでに気持ちよすぎておかしくなってしまいそうなのに、まだあと半分もあるなんて。恐怖からか期待からか、心臓がばくばくと早鐘を打つ。わたしはぶるぶると首を振って、情けなくカラスバさんに泣きついた。
 
「ご、ごめんなさいっ♡も、イけない♡イ゛けない、れすっ♡♡」
「はは、オレの指きゅうきゅう締め付けながら言うても説得力ないで」
「あ♡あ゛〜っ♡」
 
ぐりゅぐりゅと親指でクリトリスを押し潰しながら中のいいところを中指と薬指で刺激される。何回も絶頂したおまんこはカラスバさんの言葉通り、まるでもっととねだるようにカラスバさんの指を締め付けてしまっていた。
カラスバさんが手を動かすのに合わせてぐちゅぐちゅとえっちな音が鳴っていて、自分のおまんこがどれだけどろどろなのかを思い知らされるかのようだった。
 
「なまえはこうやってオレにめちゃくちゃにされるん好きやもんなあ。ほら、またチューしながらイこか。舌出し」
「ん♡んあ゛♡」
 
言われた通りに舌を伸ばせばカラスバさんの熱い舌がすぐに絡みついてきた。ぬるぬると唾液を混ぜ合わせ、舌を軽く吸われるとまた抗いようのない絶頂感に襲われる。またイく♡イくっ♡と頭の中が快感でいっぱいになって目の前がチカチカした。
 
「〜〜〜〜〜〜っ♡♡」
 
びくんっと腰が大きく跳ね、おまんこが何度も痙攣する。もうイけない、と言ったわたしの言葉はカラスバさんの手によってあっさり覆され、いとも簡単にイかされてしまった。
おまけにびしゃびしゃと潮まで吹き出して、ソファに水たまりが出来てしまっている。恥ずかしくて気持ちよくてわけがわからなくて、目に涙が浮かんだ。
 
「あ♡あぅ……♡」
「潮まで吹いて上手にイったなあ。えらいえらい。ご褒美になまえの好きなやつしたるよ」
「え、あ……?」
 
わたしの好きなやつ? と働かない頭でカラスバさんの言葉を反芻していると、ガチガチに勃起したおちんちんがずい、と目の前に突き出される。
先っぽからとろとろと透明な雫を溢れさせるそれから目が離せなくて、見ているだけでお腹の奥がきゅんきゅん切なくなってしまう。散々イかされてつらい位だったはずなのに、太い血管がいくつも浮き出たカラスバさんの大きなおちんちんが早く欲しくてたまらなかった。
ごくり、と喉を鳴らすわたしを見て、カラスバさんは小さく笑い声をあげる。
 
「エッロい顔して、かわいいなあ。喉奥可愛がったるさかい、早よそこ座り」
「は、はひ……♡」
 
カラスバさんに促されるまま床に座ると、目の前におちんちんが突きつけられる。「しゃぶってええよ」と頭上から声が降ってきたのを合図に、熱くて硬いそれをそろそろと口に含んだ。
つるつるとした亀頭に舌を這わせ、先っぽをぢゅうっと吸い上げる。浮き出た血管をなぞって、以前教えられた通りにカリの所を丁寧に舐めた。硬くて熱くて、えっちな味がする。
わたしの舌の動きに反応するようにおちんちんがぴくりと小さく揺れるのがうれしくて夢中になって舌を動かしてしまう。
わたしはすっかりカラスバさんのおちんちんにメロメロになっていた。
頭上からカラスバさんがふーっと大きく息を吐く音が聞こえた次の瞬間、突然頭を押さえつけられ喉の奥へとおちんちんを押し込められる。その衝撃で全身がびくっと大きく跳ねた。反射的に込み上げる吐き気と息苦しさで喉がおちんちんをきゅうっと締め付ける。
苦しいのに、つらいのに、それ以上に気持ちよくてたまらなくて触られてもいないおまんこからぷしっ♡と潮が吹き出すのを感じた。
 
「ん゛♡んぐ、ぅ♡」
「あー……喉せっま……」
 
頭を押さえつけられたままとちゅっ♡とちゅっ♡とおちんちんの先を喉奥にぶつけられるのが苦しくてうれしくて、おまんこがひくひく痙攣する。カラスバさんのおちんちんが出し入れされる度に唾液や愛液や潮が零れ落ちて、ぴかぴかの床が濡れてしまっていた。
おまんこが甘イキを繰り返しているせいで気持ちいいのがずっと引いていかず、太ももががくがくと震えてしまう。
 
「なんやえらい腰跳ねとるけどイってるん?」
「ふ、う゛♡う゛〜っ♡」
「かわいいなあ、ほんま。……もっと滅茶苦茶にしたなるわ」
 
カラスバさんも興奮しているのか、腰の動きがだんだんと早くなって遠慮のないものへと変わっていく。
いよいよ酸欠で意識が薄れかけた時、カラスバさんはぶるりと腰を震わせて「奥で出すからな」と低い声で呟いた。
 
「……っは……」
「んう゛♡ん♡ん゛ーっ♡♡」
 
ぐっと限界までおちんちんが口内に押し込まれ、喉の奥に精液がびゅるびゅると注がれる。自分の意思とは関係なく食道に流れてくるそれを吐き出しそうになりながらもなんとか飲み下すと、ずるりとおちんちんが引き抜かれた。
げほげほと激しく咳き込み、思わずその場にへたり込む。必死になって呼吸をしていると、カラスバさんがわたしの目の前にしゃがみ込み涙や鼻水や唾液でべとべとのわたしの顔を覗き込んで「ようがんばったなあ」と微笑んだ。そして「今ので何回イったん?」と言葉を続け、震えるわたしの太ももを撫でる。
 
「わ、わ゛かん、ないです……っ♡」
「それがオレもようわからんくなってしもてなあ。まあ、五回目までは覚えてるからその続きからでええか」
「はへ……?」
 
カラスバさんの言葉の意味を考える間も無く、脱力した体を抱きかかえられてカウチソファにゆっくりと降ろされる。そのまま両足を広げさせられ、どろどろになったおまんこがカラスバさんの眼下に晒された。
充血して膨らんだクリトリスもひくひく痙攣する入口もぜんぶぜんぶ見られている。恥ずかしくてドキドキして、心臓がどうにかなってしまいそうだった。
 
「すっかりぐずぐずやなあ」
「ひっ♡」
 
おまんこにカラスバさんの勃起したおちんちんがぴとりと当てがわれ、わたしは思わず息をのんだ。これから与えられる快感を期待して、お腹の奥が痛いくらいに疼いている。
 
「オレにどうされたいんか言うてごらん」
 
ぬりゅぬりゅとおちんちんをおまんこに擦り付けながら、カラスバさんはにやりと笑ってそうわたしに問いかける。上手におねだりしてみせろ、と言わんばかりの表情に全身がぶわっと熱くなった。
きっとカラスバさんは恥ずかしがるわたしの姿を見て愉しんでいるのだ。震える手でどろどろのおまんこを開き、恥ずかしいところを全部カラスバさんに晒して、わたしははしたないおねだりを口にする。
 
「……っカラスバさんのおちんちんで、お゛っ♡おまんこ、いっぱいいじめてほしい、です♡」
「へえ……優しくやなくて、いじめて欲しいんや?」
「あ、う……♡それは、あ゛っ♡♡」
 
話している途中でどちゅんっ♡と勢いよくおちんちんが押し込まれ背中がのけぞる。子宮が押し潰される感覚にぞくぞくしたものが走り、頭の中でばちばちと火花が散った。
 
「はは、なんや挿れただけでイってしもたん?」
「あ゛♡あ♡やあっ♡そこやだあっ♡」
「ヤダやなくてありがとうございます、やろ。ほら言うてみ? マゾまんこいじめてくれてありがとうございますって」
 
カラスバさんは楽しそうにそう話しながら小さく腰を揺らし、親指でクリトリスを捏ね回す。強すぎる快感をどうにかしたいのに、ソファの上では腰を逃すこともシーツを握りしめることもできなかった。
 
「あ゛〜っ♡やっ♡あ゛っ♡」
「うん? なまえちゃんはお礼も言えへんの?」
「ひう゛っ♡ごめ、なさいっ♡なまえの、ま、まぞまんこいじめてくれて、ありがとうございますっ♡♡」
 
咎めるようにクリトリスをぎゅっと押し潰され、わたしは必死になってカラスバさんの言葉を繰り返す。こうしてカラスバさんにえっちなことを言わされるのは泣き出したいくらいに恥ずかしくて気持ちよくて、それだけでおまんこがどくどくと脈打つようだった。
わたしの痴態を見つめるカラスバさんは「いいこ」とニィっと笑って、今までより大きなストロークで腰を打ちつけ始める。お腹側の浅いところや一番奥の弱いところをおちんちんで抉られ突かれ、全身が快感でいっぱいになっていく。
かっこいい♡すき♡きもちいい♡と頭の中も子宮もカラスバさんにメロメロになっている。カラスバさんのおちんちんが出し入れされるのに合わせて尿道からぴゅくぴゅくと潮が吹き出し、カラスバさんの下腹部やソファを濡らしていった。
 
「も、ずっとい゛ってるっ♡いって、ますっ♡♡」
「……は、これじゃ何回イったかなんて、数えられへんなあ」

ずっとイきっぱなしになってる快感で脳が溶けていくみたいで、わたしはすがるようにカラスバさんに向かって手を伸ばした。するとそれに気付いたカラスバさんがわたしの手を絡め取り、そのままぎゅうっと握ってみせる。
 
「今からもう少し激しくするさかい、オレの手に爪立ててええよ」
「は、へ? あ゛っ♡♡」

ギリギリまで引き抜いたおちんちんを一気に奥まで押し込められ、またギリギリまで引き抜かれる。そうしてばちゅっ♡ばちゅっ♡とすごい音を立てながら腰を打ちつけられて、わたしはカラスバさんの手をぎゅうっと握った。目が回る程の快感で、もう自分が何を口走っているのかもわからない。
 
「あ゛♡らめらめらめっ♡すごいのくるっ♡♡きちゃう♡♡」
「あぁ、一緒にイこな……っ」
「あ♡あ♡いく♡いぐっ♡イ゛っ————————♡♡♡」
「は、なまえ……ッ♡」
 
カラスバさんの手がわたしの手を強く握り返し、おまんこの中でびゅ〜っと精液が吐き出される。それと同時にわたしも深い絶頂を迎えて背中をのけぞらせた。体がびくびくと痙攣して、おまんこがきゅうっと一際強く収縮する。
強すぎる快感に頭の中が真っ白になって意識が飛びそうだった。というか、もしかしたら数秒意識が飛んでいたのかもしれない。それすらわからない程、わたしの頭の中は快感でどろどろになっていた。
 
「っはー……あつ……」
「ひうっ♡」

中からおちんちんが引き抜かれると栓を失ったおまんこからまた潮が吹き出し、それを追うようにして奥からごぽりと精液が溢れ出てくる。それを見下ろすカラスバさんは乱れた前髪をかき上げながら、スッと目を細めた。
 
「ほな、残りの返済はまた明日にでもがんばろか」
「へ? の、のこり……?」
 
カラスバさんの口から発せられた耳を疑う言葉に思わず目を丸くする。あれだけイったのに返済が済んでないなんてどういうことなのか。もしかして数えられないと言っていたのが、本当にノーカンになってるのだろうか? 
明日も今のみたいなえっちを……と、わたしが顔を赤らめていると、カラスバさんはわたしからパッと視線を逸らして「冗談や冗談」とひらひら手を振ってみせた。
 
「まあ、明日も抱きたいのはホンマやけど、そのほっそい体無理させたらアカンからな」

甘い声でそう呟き、カラスバさんは色んな体液でべとべとになったわたしの体を抱き上げる。そしてシャワールームへ向かいながら「今日このまま泊まってくやろ?」と微笑むのだった。

さっきの、ほんとは冗談なんかじゃない気がする。もしわたしがそれを指摘したら——冗談じゃなくてもいいのにって言ったら、カラスバさんはなんて言うだろう。
快感が抜けきらないお腹の奥が再びきゅうっと疼くのを感じながら、わたしはそろそろと口を開いた。