カラスバさんは最近、えっちの最中にわたしの口の中によく指を入れる。指を舐めるように言われたり、舌をぐっと押さえられたり、上顎をくすぐられたりするのだ。
カラスバさんは指を舐められるのが好きなのだろうか?
 


「なんやなまえ、気付いてへんかったん?」
「え?」

就寝前のベッドの上で疑問をそのままカラスバさん本人にぶつけると、カラスバさんは笑いながらそうわたしに問い掛けた。
気付くって何を? と首を傾げれば、カラスバさんは楽しそうに微笑んだまま、指でわたしの唇をつうっとなぞる。

「オレが舐められるんが好きなんやなくて、なまえちゃんが口に指突っ込まれるんが好きなんやで」
「わ、わたし、そんなこと……」
「あらら、ホンマにわかってへんの? しゃあない子ぉやなあ……」
「ふあ?」
「わかってへんなら教えたるよ」

唇をなぞっていたはずのカラスバさんの指が口の中へと押し込まれる。どうやらスイッチが入ってしまったらしく、カラスバさんはそのままわたしの舌を押して「オレの指、ちんぽしゃぶるみたいに舐めてみ」と目を細めた。
いやらしい言葉に胸をドキドキさせながら、わたしは言われるがままにカラスバさんの太い指に舌を這わせる。
口に含んだ指をちゅうっと吸って、おちんちんのカリの部分にいつもそうするみたいにごつごつとした関節を舌先で繰り返しなぞった。
ちゅぷちゅぷ音を立てながら指を舐め回していると、それだけでどんどんえっちな気分になってくる。このままえっちするのかな、とふわふわした思考のままカラスバさんの方をちらりと見てみれば、カラスバさんはとんでもなく加虐的な顔でわたしのことを見つめていた。

——あ、これぐちゃぐちゃにされちゃうやつだ。

視線がばちりとぶつかったのを合図に、カラスバさんはわたしの上顎をこちゅこちゅとくすぐった。全身がぶわっと熱くなって、体がぶるりと震える。
つい太ももをもじもじと擦り合わせるわたしに、カラスバさんは「ほらな」といやらしく笑いかけた。

「こうやって口ん中いじくられるん、気持ちええやろ?」
「ん、はへ……♡」
「ちゃんと自覚できるようにもっとかわいがってやらなアカンかったなあ。堪忍してや。その分、今からその口まんこたっぷりいじめたるさかい」

な? とくすくす笑うカラスバさんは指でわたしの舌を押し、それを口の外へと引っ張り出したのだった。たらりと溢れる唾液に、顔がかあっと熱くなる。
 
 
 
 
♡   ♡   ♡
 
 
 
 
「な、なんでこれ……っ♡」

わたしの口内がどうこうと言う話と何が関係あるのか、わたしのおまんこにはオモチャが挿入されていた。
このオモチャでカラスバさんに散々イかされ、おもらしまでしたのはほんの数日前の話である。
今はまだ電源は入れられていないものの、挿入されたオモチャは膣内でぎゅうぎゅうGスポットを圧迫していて、挿れているだけでもおまんこからとろとろと愛液が垂れてしまう。
パジャマを少しも乱さずベッドにゆったりと腰掛けるカラスバさんとは対照的に、わたしはすっかり裸で床に座らされていた。
まるで自分の立場をわからされているようで、心臓がドキドキする。

「カラスバさん、こ、これ、すぐイっちゃうからやだぁ……♡」
「うん? ほな一番弱くしたるからがんばりや」

ええ子やから、とわたしの頭を撫でるカラスバさんが当たり前のようにオモチャの電源を入れたその瞬間、クリトリスがちゅぽ♡と吸引される。

「ひっ♡」

おまんこの中ではGスポットをノックするようにバイブが動き始め、わたしは床にへたり込んだ。突然与えられた強すぎる快感のせいで腰が勝手にびくびく跳ね、太ももががくがく震えてしまう。

「やっ♡あ゛♡あ〜っ♡」

一番弱くという話はどこへいったのか、目の前に座るカラスバさんはオモチャと連動したスマホロトムのアプリを操作するそぶりも見せない。
泣きそうになるわたしをよそに、オモチャは一定のリズムで絶えずちゅぽちゅぽとクリトリスを吸引しGスポットを責め続けていた。

「よ、よわくって、言ったのにぃ……っ♡」
「最初からとは言うてへんやろ。一回イってからや」
「あ゛♡やあっ♡♡あ〜っ♡」

ひどい、いじわる。そう言いたくても、もう口からは喘ぎ声しか出てこなかった。気持ちよすぎて目の前がチカチカする。
クリトリスが強制的に勃起させられて、中からその根本を刺激されているのだ。気持ちいい♡気持ちいい♡と頭の中が快感のことでいっぱいになって、思考が目前の絶頂で塗りつぶされていく。

「う゛あ♡あっ♡これらめ♡お゛っ♡おまんこ、らめになるっ♡」
「こないだもそう言うて、ひんひん泣いて何回もイってたもんなあ。なまえにそない気に入ってもらえてオレもうれしいわ」

そう笑うカラスバさんは、まるでデートの約束でもするみたいに「ほしたら次はディルドでも買うたるさかい、楽しみにしとってな」とにこやかに話を続けた。
声色こそは優しいものの、わたしを見下ろす表情はどうしようもなく加虐的だ。オモチャに感じているのと同じくらい、わたしはカラスバさんの言葉や表情に感じてしまっていた。

「あ♡あ♡も、きもちいのくるっ♡イく♡イ゛っちゃう♡♡」
「ははっ、ホンマに早いなあ。ええよ、イき」
「イぐ♡♡イくっ♡イ゛…………っ♡♡♡」

おまんこがバイブを何度もきゅうきゅうと締め付け、全身が強張る。クリトリスも中もどっちも気持ちよすぎておまんこ全体がどくどくと脈打っているかのようだった。
イってる最中もオモチャの動きは止まってくれなくて、絶頂が無理矢理引き伸ばされるみたいで快感がちっとも引いていかない。
あっけなくイってしまった恥ずかしさと絶頂の快感のせいで頭がくらくらする。全身が熱くて、いつの間にか汗びっしょりになっていた。
強すぎる快感に耐えるようにその場で俯くわたしの頭上に、カラスバさんの声が降ってくる。

「上手にイけてえらいえらい。ほな約束通り弱くしてあげよな」

カラスバさんのその言葉を合図にじわじわとクリトリスの吸引が弱くなり、バイブの動きもゆっくりになっていく。どうやらカラスバさんは今度こそ本当に一番弱くしてくれたようだった。
しかしイったばかりのおまんこを刺激され続けていることに変わりなくて、今度は真綿で首を絞めるようなじわじわとした快感に追い詰められる。
太ももは未だぶるぶる震え、おまんこは小さく痙攣を続けていた。

「マゾアクメでまんこどろっどろにしてるなまえのかわいい姿見てたら、オレも興奮してしもたわ」
「え、あっ……♡」

顔を上げたわたしの目の前にずい、と差し出されたのは、バキバキに勃起したカラスバさんのおちんちんだった。
亀頭はパンパンに膨らみ、竿には太い血管がいくつも浮かぶ凶悪なおちんちんに目が釘付けになる。何かを期待したおまんこが、浅ましくもオモチャをきゅうっと締め付けしまっていた。
ごくり、と思わず喉を鳴らすとカラスバさんは「舐めたい?」と穏やかにわたしの頭を撫でた。

「……っ♡舐めたい、です……♡」
「やらしいなあ。ええよ、舐めても」

頭を撫でていたカラスバさんの手が、わたしの頭を軽く押さえ付ける。そうして促されるままに硬いおちんちんを口に含んで、ちゅうちゅうと先っぽを吸い上げた。
えっちな味と匂いで頭がぼうっとする。
もっと、もっと欲しい、と夢中になって亀頭をぺろぺろ舐め回していると、頭の上でカラスバさんがふーっと大きく息を吐いた。

「何してんの? もっと深く咥えなアカンやろ」
「ふあ……? んぐっ!」

低い、呆れたような声と同時にぐっと頭を強く押さえつけられて、おちんちんが喉の奥まで押し込められた。
さっきまで舐めていたおちんちんの先っぽが、喉の上側をごりごりと抉っている。
喉の奥の入っちゃいけないところにまでおちんちんを入れられ、吐き気と苦しさで目に涙が浮かんだ。涙と鼻水と唾液でわたしの顔はぐちゃぐちゃだった。
反射で喉の奥が締まるのが気持ちいいのか、はたまたわたしの痴態を見て興奮しているのか、頭上から聞こえるカラスバさんの呼吸は徐々に荒くなっていく。
そのまま頭を押さえ込まれてとちゅとちゅと何度も亀頭を喉の奥にぶつけられると、その度にくぐもった悲鳴が出てしまう。
ろくに息ができなくて苦しくてたまらないのに、おまんこで動き続けるオモチャのせいか頭の中にぱちぱちと火花が散るみたいな快感が襲ってくる。

「ぐ、う♡ん゛ん〜っ♡」
「っは、腰揺れてんで。オナホみたいに喉奥使われて興奮してるん? ホンマ、なまえちゃんはマゾやなあ」

酸欠で頭の中がぐるぐるする。尿道からぴゅっ♡ぴゅっ♡と何度も潮が吹き出して、おまんこは甘イキを繰り返してひくひく痙攣していた。
苦しくて恥ずかしくて、ものすごく気持ちいい。
こんなのおかしい、どうして、と混乱するのと同時にあり得ないくらいに興奮してしまっている自分が居た。カラスバさんにそれを見透かされていると思うと、更に体が熱くなってしまう。

「はは、えっろい顔。もっといじめたなるわ」
「ん゛♡ん♡〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

ふいにオモチャの動きが強くなり、わたしはカラスバさんのおちんちんを咥えたまま再び深く絶頂してしまう。
クリトリスと膣内がどっくん♡どっくん♡と大きく痙攣して、下半身ががくがくと震える。あまりに強すぎる快感に脳がダメになっていく気さえした。目の前がチカチカして、あたまがふわふわする。

「——っと、トばんといてな」
「っえ゛ほ、げほ、う゛、ぐ……っ♡♡」

酸欠のせいか快感のせいか、意識が飛びかけていたわたしの口内からずるりとおちんちんが引き抜かれる。
一気に酸素が流れ込んできて、わたしはげほげほと激しく咳き込んだ。こんなに苦しいのにそれ以上に気持ちよくて訳がわからない。
口からはぼたぼたと唾液が溢れ、おまんこから吹き出た潮だとか愛液だとかと一緒に床をひどく汚していた。

「口ん中犯されるん、気に入った?」
「は、はひ……♡」
「ほな、次はオレがイくまで続けてもええな? ほら、何回もイってるなまえと違って、オレはまだイってないねん」

ぐっ、と再びおちんちんが目の前に突き出され、それと同時に後頭部を軽く押さえられる。
さっきまで喉をいじめていたカラスバさんのおちんちんは、わたしの唾液ですっかり濡れて、てらてらといやらしく光っていた。
さっきはわたしがイったらオモチャも、喉をいじめるのも止めてくれたけど、次はカラスバさんが満足するまでわたしが何回イこうと泣こうと止めてもらえない。そう思うとお腹の奥がぞくぞくして、どうしようもない気持ちになる。
どうやらカラスバさんの言った通り、わたしは口の中をひどくされるのが好きらしい。
わたしが震える声で「口の中もおまんこも、いっぱいいじめてください」と答えると、カラスバさんは「ええよ、めちゃくちゃにしたる」とうれしそうに目を細め、わたしの頭を押さえる手に力を込めた。