とある昼下がり、心地良い風が吹き抜ける中わたしは則宗さんと二人で万屋街に訪れていた。
というのも、則宗さんが珍しく「買いたいものがあるんだが、一緒にどうだい?」とわたしを誘いに来たからである。こうして二人きりで出掛けられるのはとってもうれしいけれど、則宗さんが買いたいものって一体何だろう。
本人に尋ねてみても要領を得ない答えが返ってくるばかりで、わたしは今どこに向かっているのかもわからないまま則宗さんに手を引かれ歩いていた。
そうして歩き続けること数分、思いもよらないお店へと則宗さんは足を踏み入れる。
「——ペット用品店?」
「ほら主、こっちだ」
このお店の存在は知っていたが、中に入るのは初めてだ。
広い店内には犬猫はもちろん、小動物や魚や爬虫類、昆虫など様々なペットの餌や飼育用品が置かれている。本丸それぞれで飼育される生き物は多種多様なので、自然とこうなったんだろう。
「あぁ、あったあった。これだ」
わたしがきょろきょろと周りばかり見ているうちに、則宗さんは目当てのものを見つけたらしい。
これ、と則宗さんが視線を送ったのはペットシーツだった。薄いタイプ、厚いタイプ、香りつき、大型犬用などと様々な種類のものが置かれている。
何故ペットシーツを……? もしかして知らないうちにどこかで子犬でも拾ってきたとか? などとわたしが頭にクエスチョンマークを浮かべていると、おもしろそうに目を細めた則宗さんが広げた扇で口元を隠してわたしにこそこそと耳打ちをした。
「なに、お前さんすっかり吹き癖が付いただろう? こう毎晩毎晩、布団を濡らしてはと思ってな」
「なっ……! の、則宗さん!」
則宗さんの言葉の意味を理解して顔が一気にかあっと熱くなる。そんな話をされるなんて思ってもみなくて、わたしはすっかり取り乱してしまった。
しどろもどろになるわたしをおもしろそうに見下ろす則宗さんは、扇をぴしゃんと閉じて言葉を続ける。
「そら、自分で良いものを選ぶといい。どれにするんだ?」
「……!」
どうして則宗さんはこうもわたしを辱めるのが好きなのか。必要だと思うなら勝手に買ってきてくれたらいいのに、わざとこうしてわたしを連れてきて、わたしの手で選ばせている。
わたしの体をこんな風にしたのは則宗さんのくせに。潮なんて則宗さんとこういう関係になる前は吹いたこともなかったのに、今では則宗さんに抱かれる度にはしたなく潮を吹いてしまうようになっている。
兎にも角にも、選ばないと終わらない。わたしはごくりと喉を鳴らして、震える指で一つの商品を指差した。
「……こ、これ、これにします」
「うははは、僕もこれがいいと思ってたとこだ。気が合うじゃないか」
白々しく笑う則宗さんは、わたしが指差した『大きめサイズ 厚手のシートでしっかり吸収』などと謳ってあるペットシーツを手に取って、軽やかに会計に向かっていく。
顔から火が出そうなほどの羞恥心に襲われるわたしをよそに、則宗さんは随分とご機嫌だ。
側から見ればこれをわたしが使うだなんて事がわかるはずもないのに、恥ずかしさのあまり店員さんの顔が見られない。
則宗さんが支払いを済ませてくれている間、わたしは隣でずっと俯いていた。本当はこの場から逃げ出したかったのだが、則宗さんがわたしの手をがっちりと握っていたせいでどこにも行けなかったのである。絶対に、これもわざとだ。
「良い買い物が出来たなあ。さて、帰りに何か甘いものでも食べて行くかい?」
「い、いい! 早く帰ろ!」
「おっと、そんなに急ぐと転ぶぞ」
来た時とは逆にわたしが則宗さんの手を引いて、本丸へと歩みを進めていく。こんなものを持ったままゆっくりと甘いものを楽しむなんて到底できそうにない。
そうして幾分か歩いて人通りの多い道を抜けたころ、則宗さんはふいにわたしの腰を抱き寄せてやけに艶っぽい、しっとりとした声でわたしに囁いた。
「今夜これを使うのが楽しみだなぁ? 主」
「……則宗さんのえっち」
「それはお互い様だろう?」
うははは、と笑う則宗さんの声がやけに耳に響いて体が熱くなる。それを誤魔化すようにして、わたしは足を早めたのだった。
 
 
   
   


   
   
「あ♡あ゛〜っ♡♡」
則宗さんが指を引き抜くと同時にぷしっ♡と勢いよく潮が吹き出て、体の下のペットシーツを濡らした。
お風呂を済ませた後、則宗さんに「早速試してみようじゃないか」とペットシーツを布団に敷かれたのを始まりに、そこからずっとおまんこをいじめられ続けている。
何度もイって何度も潮を吹いて、もうおかしくなってしまいそうなのに、則宗さんはちっとも手を止めてくれない。
終わりの見えない快楽責めに「もうおまんこやだ」と泣き声をあげたものの、その声は自分でもうんざりするくらいに甘い、媚びたものになっていた。
「うん? それなら次はこっちにするかい?」
「ひあ゛っ♡♡」
笑う則宗さんに、ごりゅ♡とクリトリスを押し潰されて大きく腰が跳ねた。
限界まで勃起してぱんぱんに膨らんだ突起をおまんこのぬるぬるを塗りつけるように撫でられ、潰され、指の腹で転がされ、びりびりした快感がお腹の奥に溜まっていく。
「はは、すごい音だな」
「うあ♡あ♡な、なんでえ……っ♡」
「さぁて、何でだろうなあ」
則宗さんのごつごつとした指がクリトリスを左右に転がす度にぴちゃぴちゃとえっちな音が鳴り、おもらしするみたいに潮が漏れ出ていた。
今まで中を刺激されて潮が出ることはあっても、クリを触られるだけで出ることはなかったのに。
自分の体がどんどんえっちになっていっている事実に頭がくらくらする。
羞恥と混乱で目を回すわたしとは相反して則宗さんはひどくご機嫌で楽しそうだった。
ペットシーツを敷いているからか、今日はいつにも増してしつこくいじめられている気がする。これから毎日こうなのだろうか、と思うと勝手におまんこがきゅうっとしてわたしはまた絶頂してしまっていた。
「——っらめ♡い゛、いまイった♡イ゛ったのっ♡」
「あぁ、わかってるさ」
「それなら、あっ♡やめ……っひう゛♡♡」
「止めろって? へこへこ腰を揺らしていやらしく僕を誘ってるくせに、よくそんな事が言えたなあ」
「ちが、それは……っんむ゛♡う゛〜っ♡」
強すぎる快感のせいで腰が勝手に跳ねてしまうだけなのに。そう反論しようとしたわたしの口は則宗さんの唇によって簡単に塞がれてしまった。
口内を好き勝手にちゅくちゅくと舐めまわされ、飲めと言わんばかりに則宗さんの唾液が流し込まれる。ぐちゅぐちゅ♡ちゅこちゅこ♡と聞こえるこのえっちな水音が、キスの音なのかおまんこをいじめられる音なのかすらわからなかった。
いじわるな則宗さんは手を止めてくれるどころか、深いキスをしながらクリと中を一緒にいじめているのだ。
「んう゛♡う♡んん゛〜っ♡♡」
中と外、両方からクリトリスを挟み込むようにしてぐちぐちと揺さぶられて、おまんこが何度もびくびくと痙攣する。甘い絶頂の波が絶えず押し寄せてきて、体にうまく力が入らない。
頭の中が『きもちいい』と『くるしい』でいっぱいで、目の前がチカチカする。
「……っは、こらこら、意識を飛ばすんじゃない。ほら、僕を見ろ」
「うあ゛……♡」
目の前が真っ暗になる寸前、則宗さんはおまんこから指を引き抜き、わたしの唇を解放する。そうして片手でわたしの顔を掴んで無理矢理に視線を合わせた。
ギラギラした、まるで戦いの最中のような興奮しきった顔で笑う則宗さんを見た次の瞬間、ぱちんと泡が弾けるようにして大きな絶頂の快感に襲われる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」
背中がのけぞる程の快感の最中、尿道からちょろちょろと何かが溢れ出る。朦朧とする意識の中それが潮ではないと気が付いて、わたしはすさまじい快感の中、ぐずぐずと泣き声をあげた。
「あ゛♡らめ♡これ、お゛、おしっこ出ちゃ……っ♡やだあっ♡♡」
快感でだめになった体ではそれを止めることも出来ず、結局わたしは膀胱の中のものを全てペットシーツに出し切ってしまった。
どうしようどうしようどうしよう。則宗さんの目の前でおもらしをしてしまった。
まさか本当に犬みたいにペットシーツの上でおしっこする事になるなんて。しかも、それに少なからず興奮してしまっているなんて。
わたしはあまりの恥ずかしさと情けなさにぶるぶる震えながら「ごめんなさい」と何度も繰り返した。
「ふ、はは、お前さんは本当に愛らしいなあ……♡そうだな、潮吹きの次はおもらし癖でもつけてみるか?」
こちらを見下ろし、そう話す則宗さんはわたしのどろどろのおまんこに勃起したおちんちんをぴとりと押し当てた。
ひくひく痙攣する入口に熱くて硬い亀頭が今にも入ってしまいそうだ。
わたしはすでにこんなにぐちゃぐちゃなのに、本番はまだこれからだと思い知らされているようだった。
今のこの状態で挿れられたら、わたしは一体どうなってしまうんだろう。そう考えるとぞくぞくしたものが体を走り、お腹の奥がじくりと疼く。
ふうふう呼吸を荒げ、視線を釘付けにするわたしに則宗さんは「そう心配せずとも、ちゃんとひどくしてやるさ」と笑った。