寒い。あまりの寒さに体がぶるぶる震え、わたしはベッドで目を覚ました。見てみればわたしの体の上から掛け布団が消えている。わたしをぬくぬくと温めてくれていたはずのふわふわの掛け布団は一体どこへ……。眠い目を擦りながら隣を見ると、傑くんが掛け布団にくるりとくるまって眠っていた。
……わたしの布団、取られてない?
この寒さのままではとても眠れそうにないわたしは、もぞもぞと傑くんのくるまっている掛け布団を剥がし始めた。
「ひえっ!?」
布団に入ろうとしたその瞬間、すごい力で中へ引っ張り込まれる。ぎゅうっと冷えた体を抱きしめられ、たくましい胸板が目の前に広がった。傑くん寝ぼけてるのかな、と見上げればニヤリと意地悪く笑った顔がそこにあった。……起きてる。
「傑くん、起きてたの?」
「うん。せっかく一緒に寝るっていうのに、先に眠ってしまったつれないなまえに少し意地悪をしていてね」
「……わざとお布団剥がしたの? ひどい」
確かに先に寝てしまったのは悪いかもしれないけれど、だからって布団を剥がすのはどうなんだろう。安眠を妨害されたわたしは怒ってもいいはずだ。
むうっとむくれてみても、傑くんはけろりとした様子でわたしの体に手を這わせて笑った。
「さっさと一人で寝てしまうなまえも十分ひどいと思うけど? ……あぁ、でも確かにちょっと冷えすぎたかもしれないね。なまえのかわいいお尻が冷たくなってる」
「なっ、あ! パンツの中に、手を……!」
「私の手、あったかいだろう? 温めてあげようと思って」
確かに布団にくるまっていただけあって傑くんの手はぽかぽかだ。いや、それはいいんだけど直にお尻を撫で回すのはやめて欲しい。手つきがとてもいやらしいし、どんどん際どいところへと向かっている。
「傑くん、や、やめ……んっ♡」
「大丈夫、すぐ暑くなるよ」
ちゅ、とわたしのおでこにキスをしながら、傑くんはむにむにとお尻を揉みしだいた。大きな手のひらでお尻を好き勝手にされていると、それだけで自然と息が上がってしまう。ふうふう呼吸を乱すわたしを見て、傑くんはくすくすと笑った。
「かわいいね。ほら、お尻は温まったよ。次はどこがいい? ……ここ?」
「あっ♡や、ぁ♡」
ぬぷ、とおまんこに浅く指を押し込まれ、体が跳ねる。そのままちゅぷちゅぷ浅いところを指先で弄ばれ、すでに濡れていたおまんこからいやらしい音が鳴る。恥ずかしさに目を閉じて、わたしは傑くんの胸板に顔を押し付けた。
「んっ♡ふあ♡んんっ♡」
「ふふ、ここは私の指よりよっぽど熱かったね。それじゃあ、体が温まったからなまえはまた寝てしまうのかな?」
こんな状態で眠れるわけがない。すっかり目の冴えてしまったわたしは、寒さではなく快感にぶるぶる震えて傑くんの体にしがみついた。焦らすような指の動きがもどかしくてたまらない。
「ねない、から……っ♡だから、もっとちゃんと、してぇ♡」
「もっとちゃんと何をして欲しいのか教えてくれる? ね、先に寝てたつれないなまえ」
白々しくそう言った傑くんは、するりとパンツの中から手を引き抜いて今度はわたしのお腹を撫で回した。これは実は傑くん、先に寝ちゃったことかなり怒ってるのかもしれない。
「……っ、いじわる」
「私は優しいよ」
「ひゃわっ」
突然傑くんに覆い被さられ、傑くんの綺麗な顔がわたしの顔にぐっと近づく。傑くんはにこりと笑うとおでこ同士をくっつけて、優しく囁いた。
「ほら、私にどうされたいのか言ってごらん」
「あ、あぅ……♡」
「なまえが言うこと、何でも叶えてあげるよ」
傑くんの深い夜みたいな瞳から視線が離せない。わたしのお腹の下の方を傑くんがぐっと押すのと同時に、わたしはゆっくりと口を開いた。
今夜はもう、眠れないかもしれない。