変わった制服を着た学生の男の子によくわからない怪物のようなものから助けてもらったあの日から、わたしは毎日同じ男の夢をみるようになった。
眠ると必ず、暗く何かの骨が山積みになった不気味な場所にいるのだ。そしてそこにはいつも、あの学生の男の子に顔の似た和服の男がいた。顔が似ていると言っても、声も、話し方も、そもそも纏っている雰囲気はまるで違っていた。
「あの……」
「なんだ小娘、俺の許可なくここで何をしている」
「え?えっと、あの、これは夢では……?」
「……くだらん」
男が鬱陶しそうにため息を吐き、腕をほんの少し動かしたその瞬間、わたしの体は真っ二つになっていた。
慌ててベッドで飛び起きたわたしの体は汗びっしょりだったけれど、傷は一つも付いていなかった。肉体を二つに分けられたあの、恐ろしい感触がリアルに頭の中に残っていて、わたしは一人ベッドの上で身震いした。
昼間変なものに襲われたせいで、おかしな夢を見てしまったのかもしれない。そう思ったわたしは、気持ちを落ち着けるためにゆっくりとホットミルクを飲んで、それから再び眠りに落ちた。
すると、夢の中のわたしはまた同じ場所に立っていた。顔を青ざめさせるわたしに、再び男が腕を振るう。
「どういうつもりだ、小娘」
氷のように冷たい声にびくりと体を震わせれば、その刹那また全身がバラバラになる。そして目が覚めれば何事もなくベッドの上だ。
続けてあんな夢をみるなんてもう眠るのを止めようかとも思ったのだが、迫り来る眠気には抗えず気がつけばこくりと頭を揺らして眠りに落ちてしまう。
そうしてそのまま何度も夢の中で繰り返し殺されるのを数回繰り返した後、男はうっとおしそうにわたしを見下ろした。
「よぉくわかった。お前は殺したところで何の意味も無いらしい。それならば別の愉しみ方をさせて貰うぞ」
そう言って一瞬でわたしの側へと来た男は、ニンマリと笑っていた。
「名を教えろ。まずはそれからだ」
♡ ♡ ♡
「どうした、腰が止まっているぞ」
「ご、ごめんなひゃい……っ♡」
わたしの顔をがしりと掴んで、宿儺さまは楽しそうにそう言った。その表情はとても涼やかでわたしとは正反対だ。
以前宿儺さまが言った「別の愉しみ方」は、わたしを快楽漬けにすることだった。眠ると夢の中で宿儺さまに好き勝手に犯される生活を数日続けたわたしの心は、すっかり宿儺さまに服従してしまっている。
今も、宿儺さまに言われるがまま大きなおちんちんをずっぽりとおまんこの奥まで咥え込んでいた。恋人同士がするような密着した対面座位の体位なのだが、宿儺さまの体に乗るのは恐れ多くてそれだけでも恐怖と快感で頭の中がぐちゃぐちゃになる。
何か一つ機嫌を損ねるようなことがあればすぐに殺されてしまう。夢の中で殺されても実際に死ぬことはないけれど、それでも痛みや恐怖は確かに存在するのだから、出来るだけ死にたくない。
「ほら、頑張れ頑張れ」
「っ♡あっ♡あぅっ♡」
「あと五回だ。俺が飽きる前にあと五回達する事が出来たら褒美をやってもいいぞ」
つう、と鋭い爪で首をなぞられ、ぞくぞくしたものが体に走る。首から滲んだ血が体に伝い、殺されると意識したその瞬間、おまんこがきゅうっと宿儺さまのものを締め付けて絶頂する。
怖いのが気持ちいいなんて、本当にわたしの体はどうにかしている。これが夢だからいいものの、現実でもそうだったらもう生きていけない。
「く、はは、どうした、腰も振らずに達したか?良い良い。その調子だぞ、小娘」
褒めてもらえた。うれしい。宿儺さま自身がわたしのおまんこで気持ちよくなっているのかはよくわからないが、とにかく宿儺さまに満足してもらえるのがうれしかった。
「ひあっ♡あっ♡きもちいい、れす♡」
わたしは力の入らない体を無理矢理動かして、はしたなく腰を振る。宿儺さまの大きなおちんちんに中を懐柔されていくのが気持ちよくてたまらない。次の絶頂感がすぐに襲ってくるのを感じて、わたしはぶるりと体を震わせた。
「宿儺さまっ♡また、イっ♡イきまひゅ♡イぐぅっ♡」
「最初に辱めてやった時とは比べ物にならない淫乱さだな」
「ひぎゅっ♡♡♡」
わたしが絶頂に浸っていると、宿儺さまはニタリと笑ったまま突然腰を突き上げた。どちゅんっ♡と子宮が潰れる感覚に、目の前が真っ白になる。そのままびくびく痙攣するわたしを見て、宿儺さまはスッと目を細めた。
「飽きた。残念だが褒美は無しだ。後は俺の好きにさせてもらう」
「いっ♡あ゛っ♡ぅああ゛♡♡」
おちんちんが入ったまま勢いよくその場に転がされ、わたしは頭を思い切り地面にぶつけた。しかしそんな痛みを感じる暇もなく、宿儺さまに激しく腰を打ち付けられる。目の前がチカチカして、呼吸がろくにできない。
「お前の悲鳴は心地良いな、なまえ」
「っ、ひぐ♡う、ぅ〜っ♡♡♡」
名前、名前を呼んでもらえた。その喜びでびくびくとおまんこが痙攣する。その間も宿儺さまの腰は止まることがなく、わたしは絶えず絶頂の快感に襲われた。
イきすぎてしぬ、殺されてないのにしんじゃう。そう思った瞬間、わたしはベッドの上で飛び起きていた。
けたたましく鳴るスマホのアラームを止めて、はぁーっと大きく息を吐く。恐る恐る布団の中を確認すると、予想通りパジャマも下着もベッドもぐしょぐしょに濡れていた。ずくずくと疼く子宮が、これがただの夢なんかじゃないことを伝えている。
今晩、眠ったら今度はどんな事をされるのだろう。宿儺さまがこの遊びに飽きたら次はひたすら体を痛めつけられ、嬲り殺されるのかもしれない。そう思うと恐ろしくて体がぶるぶる震えて、何故だか子宮もきゅんきゅんしてしまう。わたしの体も心も、おかしくなってしまっているのだろうか。
……それでも、わたしは今晩もいつものように眠るのだ。あの恐ろしくも心奪われる存在に服従するために。