リーグスタッフになって早数年、俺にもかわいい後輩が出来た。その後輩はとても真面目でいつも明るい、更にはめちゃくちゃかわいいなまえという子なのだが、ここのところ少し、いやかなり様子がおかしい。今も試合後のダンデさんをスタジアムから控え室へ案内しに行ったまま戻って来ない。
俺は一人、スタッフ用の控え室でパイプ椅子に座ったまま思わず腕を組んだ。
なまえの様子がおかしくなったのは、あの早退をさせた日がきっかけなのは間違いない。あの日を境に今まで一度も無かった遅刻、早退、欠勤をするようになったのだ。もちろん、なまえは真面目で優秀なリーグスタッフなので無断でそれらをしたことは一度もない。しかし、やはり少々心配だ。
勤務中に様子がおかしいことも度々あるので、もしかしたらどこか体の調子が悪いのかもしれない。
関係ないかもしれないが、制服も毎日ぴっちり上までファスナーを閉めて着るようになった。ただの着こなしの好みなのか、それともこれも体調不良のせいだろうか?もしそうなら、俺がきちんとフォローしてあげなくては。俺は彼女の先輩なのだから。
とりあえず、ダンデさんを案内しに行ったまま戻ってこないなまえに連絡を取ってみる事にする。俺はこの後、ダンデさんとキバナさん、お二人の試合後のインタビュー撮影が始まるまでの間いくらか時間があるのだ。
仕事用のスマホをごそごそとポケットから取り出して、なまえのスマホへ発信する。
仕事用のスマホにもロトムを入れては、と先日同僚が上に相談したらしいが、さすがに大量のロトムを手配するのは難しいと断られたそうだ。ロトムが入れば便利だが、確かにリーグスタッフ全員というのは難しいだろう。…………それにしても電話、出ないな。
一度切るか、と思ったその瞬間、画面がパッと切り替わりなまえの顔が映った。
「はひ……っ♡おまたせして、すいませ……っ♡」
「あ、なまえ、大丈夫か?なかなか戻って来ないから、ダンデさんを控え室まで無事にお連れ出来たのか確認したくてな」
「あっ♡ダンデ、さん……っ♡は、あの、♡」
サングラスで隠れてよく見えないが、なんだかなまえの顔が赤い気がする。話し方もなんだかおかしいし、大丈夫なのか?もう一度確認しようと口を開くと、画面の中のなまえは俯いてしまった。うーん、顔がよく見えない。
「どうしたんだ、体調でも……」
「あぁ、心配ないぜ。軽い熱中症の様だったから、オレの控え室でそのまま休んでもらっていたんだ」
「えっ!あ!?ダンデさん……!?」
カメラがパッと動かされたかと思うと、画面にダンデさんのアップが映る。まさかチャンピオンが出るとは思わず、取り乱してしまった。リーグスタッフとして、先輩としてちゃんと落ち着かなくては。
「も、申し訳ありません。なまえは熱中症なんですか?すぐにそちらへ迎えに行きます」
一度咳払いをして、そうダンデさんにそう申し出る。今日の試合は確かにキバナさんのコータスが何度か日差しを強くしていたし、ダンデさんのリザードンのキョダイゴクエンもなまえはすぐ側で見ていた。熱中症になってもおかしくないだろう。
ダンデさん自身も試合の直後だからか少し呼吸が荒く、汗もうっすらかいている気がする。
「いや、大丈夫だ。無理に動かすのも辛いだろうし、彼女はこのままここで休ませるよ」
「それは、えっと、お邪魔ではないですか?」
「もちろん。……なまえもその方がいいだろう?」
ダンデさんがそう言ってなまえに問いかけると、再び画面が揺れて後輩の顔が映る。なまえははぁはぁと荒い呼吸を繰り返しながら、何度も頷いていた。
それにしてもダンデさん、我々リーグスタッフの名前を覚えていてくれてるのか。優しい方だ。
「せんぱい、す、すいません♡もう少しだけ、ここで……っ♡休んで、イっ♡イきます♡♡」
「あ、あぁ、わかった。ダンデさんのご迷惑じゃないならそのまま休んでいてくれ。何かあったらすぐ連絡するんだぞ」
「…………っ♡♡♡は、はひ……♡」
「それじゃあ、また後で」
ぶるっと後輩が震えた様に見えたが、気のせいだろうか。少々心配だが、ダンデさんもついているなら安心だ。チャンピオンの控え室は個室だし設備も行き届いている。
そのまま通話を終えようと画面をタップするその寸前、スマホの映像が激しく動いた。ガタゴト音が鳴るその様子からするに恐らくスマホを落としたんだろう。
通話を切るのを止めて「大丈夫か?」となまえに声をかけようとしたのだが、スマホに映っていた映像に驚きすぎてその言葉を飲み込んでしまった。
スマホの画面には、ほとんど裸でベンチに座るなまえとその両隣に座るダンデさんとキバナさんが映っていた。おまけに言うと、ダンデさんとキバナさんの手はそれぞれなまえの胸と股間に伸びている。
思いもよらない状況に頭の中が混乱状態で、スマホを握りしめることしか出来ない。
これは、一体どういうことだ?なんでダンデさんの控え室にキバナさんが?熱中症のなまえの服を脱がせて涼ませてくれてるのか?いや、そんな訳あるか。これはセックスだ。しかも3P。
「おっ、なまえちゃん電話終わった?」
「あ♡お゛っ♡おわり、ましたぁ♡」
終わってない。終わってないよ。
画面に俺の顔映ってるの見えないのか?もしかして落ちた拍子にカメラが外側に切り替わったのだろうか。……つまり、俺が声さえ出さなければ見てるのがバレないってことでは?
スマホの画面に映し出される現実離れした光景に心臓の鼓動が早くなり、今にも破裂してしまいそうだ。やっぱり通話を切るべきでは、と一瞬頭によぎったが、聞こえてきたなまえの甘ったるい声にそんな考えはどこかに吹き飛んでしまった。
「あっ♡あっ♡いま♡イ、イった、ばっかりだから、やめ……っ♡」
「あぁ、そうだな。なまえを心配してくれていた優しい先輩と話しながら、イったんだったな」
「フフッ、なまえちゃんスッゲェエロい顔してたよな。サングラスしてなかったら一瞬でバレてたと思うぜ」
優しい先輩、とは間違いなく俺のことだ。つまり、さっきの熱中症だのなんだのは嘘で、なまえは俺と話しながら胸とまんこいじられてアクメしてたってことか?いやいやいや、エロすぎてちょっと無理です。
チンポがめちゃくちゃ勃起するのを感じて、俺はこの通話が切れる、もしくはバレるまで全部見ることを心に決めた。
全てがしっかり見えるように、自分のサングラスを外して画面を見つめる。サングラス越しではないとより一層エロい。
「ほらほら、サングラスかけさせてくれたダンデにお礼言わなきゃだろ?」
「ぅあ♡あっ♡ありがとう、ございまひゅ♡♡」
キバナさんはそうなまえに話しかけながら、あの大きな手でずっとまんこをいじくっていた。耳に全神経を集中させると、かすかにぐちょぐちょ卑猥な音が聞こえて来て、ぶわっと全身の汗が噴き出る。
カメラの位置的にあちこち見にくく、正直まんこに関しては何も見えない。しかし、間違い無く今までの人生で観てきたどのAVよりも興奮する。
普段一緒に働いている後輩と尊敬するチャンピオンとジムリーダーのセックスを覗き見るという背徳感も相まって本当にヤバい。触ってもいないチンポが完全フル勃起状態で痛い程だ。
「ふふ、いいぜ。なまえ、こっちを向いてくれ」
ダンデさんは今まで俺が聞いたことのないような甘く優しい声で笑うと、なまえの顔からサングラスをそっと外した。
サングラスが無くなり露わになったなまえの表情はとろとろにとろけきっていて、どこからどう見ても熱中症などではない、めちゃくちゃエロい顔をしていた。俺は騙されていたということになるが、この際そんなことどうでもいい。何故ならエロいからだ。
そんななまえの顔にダンデさんの顔が近づき、二人は思いっきり舌を絡ませ合うキスをした。その間もキバナさんの手は動かされている。エロい。
「んっ♡ふ、う♡んん♡ん゛ーっ♡♡」
「かわい……♡またイきそ?」
キバナさんの問いかけに答えるように、なまえはキバナさんのパーカーを握り締める。
かわいい、というキバナさんの呟き通りなまえのくぐもった声や仕草はすごくかわいい。細い太腿がびくびくと何度も痙攣していてたまらない。
「ふぁ♡んっ♡——————っ♡♡♡」
声にならない声を上げ、なまえの体が大きく痙攣する。うわ、マジでイってる。スゲェ。
はあはあと荒くなる呼吸が電話越しに聞こえてしまわないように片手で口元を押さえながら、俺はスマホの画面を凝視した。
ヤバい。めちゃくちゃチンポシコりたい。こんなの見てチンポシコらずにいられるか? いや、いられるわけがない。
この部屋に誰かが入って来たその瞬間、俺は社会的に死ぬ訳だが、下半身に血液が集中しまくった脳みそで正常な判断など出来るはずがなかった。
そう、だから仕方がない。俺はそろそろと音を立てないようにベルトを外して職場で勃起したチンポを丸出しにした。職場で3Pしてる人達だっているんだ、オナニーだって許されたい。
すでに我慢汁がダラダラ流れているチンポを片手で握り、反対の手でスマホを更にキツく握る。
どうやら現在、イったなまえのまんこにどちらが先にチンポを挿れるかダンデさんとキバナさんで相談中らしい。
「この後オレらインタビューだろ? 時間あんま無いから、どっちかしかチンコ挿れらんねぇな。さすがにケツまんこほぐす準備はしてねぇし」
えっ、ケツまんこ?なまえ、ケツまんこも使っていっつもセックスしてんの? あんなに真面目ないい子が、ケツ穴セックスを……。あっ、ちょっとイきそうになってしまった。ヤバい。
というか、この会話からするに三人で普段からヤりまくってそうなんだが、つまりアレか? 少し前からなまえの様子がおかしかったのって……。なるほどな、全てが繋がってしまったな……。
「オレが挿れるぜ」
「ハァ?何でだよ」
「バトルで勝ったのはオレだぜ、キバナ」
ダンデさん、それはエグいです。キバナさん黙っちゃったじゃないですか。
二人がなまえのまんこを巡って喧嘩しだしたらどうしよう、と少しハラハラして見守っていると、ベンチでくたりと脱力していたなまえが顔を上げた。そして一瞬、なまえと画面越しに目が合ったような気がして心臓が跳ねる。
「あ゛〜っ、クソ! わかった。次はぜってーオレさまが勝ってチンコも挿れるからな! 覚えとけよ、ダンデ!」
「あぁ、楽しみにしてるぜ!」
目が合ったのはあながち間違いでは無かったらしい。なまえの細い腕がカメラへとゆっくり近づいて来る。落ちているスマホを拾うつもりなのだろう。
ガラルのチャンピオンとトップジムリーダーによって、自分のまんこがガラルトップの試合に賭けられていることが気にならないのだろうか。
いやいやいや、っていうかスマホ拾われたらまずい。電話が繋がっていることがバレる。こんなに良い所で終わるのは残念すぎるが、通話を切るしかない。
「なまえ、何をしてるんだ?」
「ひゃっ!あの、スマホを拾おうと思っ……」
「そんなことしてる時間ねぇって。ほら、オレさまたちがこんなチンコのまま、カメラの前に立たなくちゃいけなくなったらなまえちゃんも困るだろ?」
「ひえ……」
どうやらギリギリ助かったらしい。スマホに向かって伸ばされたなまえの腕は、ダンデさんにがっしり掴まれている。
あぁ、切らなくてよかった。ホッと胸を撫で下ろし、改めて画面を見た俺は、なまえと同じく「ひえ」と悲鳴を漏らしそうになった。
なまえや俺がスマホに気を取られているうちに二人はユニフォームと下着をずり下げてチンポを露出していたらしいのだが、そのチンポがあまりにもデカい。デカすぎる。
実物を見ている訳ではないのに感じるこのデカさ、威圧感、強さ。同じ男として自信を無くさざるを得ない。さすがはガラルのチャンピオンとトップジムリーダー。チンポも並ではない。
……こ、このデカさのチンポが、なまえのまんこに本当に入るのか……?
「なまえちゃん、顔コッチな」
「ふぁ……♡」
「尻をもう少し上げてくれ。あぁ、いい子だ……」
二人は手慣れた様子で体勢を整えて、なまえをベンチの上で四つん這いにさせた。さっきの二人の相談通り、口にはキバナさんのチンポ、まんこにはダンデさんのチンポがそれぞれ挿れられようとしている。俺のチンポをシゴく手の動きも自然と速くなってしまう。
「ぅあっ♡あ♡あ゛ーっ♡」
「っ、はぁ、相変わらずキツいな」
「あっ♡は、はげし、ひっ♡♡」
「ほらほら、口あーん。オレさまのチンコ、喉まんこに欲しくねぇの?」
「ほし、いっ♡ほしいれすっ♡あ♡んぐ♡ん゛んっ♡♡」
「あ゛〜、エッロい顔……♡スゲェかわいい」
こんなにエロいセックスがこの同じスタジアムの中で行われているなんて信じられない。ダンデさんは後ろからなまえの尻を鷲掴みにして、どちゅんっだとか、ばちゅっだとかすごい音をたてながら腰を打ち付けている。
キバナさんもあのめちゃくちゃデカいチンポをなまえの喉奥まで思い切り押し込んで、マジで喉をまんこ扱いして腰を揺らしていた。それなのになまえのくぐもった声はどこか甘ったるく、苦しさも何もかもが快感に変わっている様に見える。
なまえ、めちゃくちゃ調教済みじゃねぇか。今まで何回三人でセックスしてきたんだろう。
ダンデさんとキバナさん、二人の話し方や態度を見るになまえとは体の関係というより恋人の様な雰囲気が感じられる。
強い人たちの考えることはよくわからないが、二人でなまえと付き合っているのかもしれない。そしてこれまでにも、俺が気がついていない内に三人でこっそりこういう事をしていたのかも。そう考えただけでももう射精してしまいそうなくらい興奮する。
いつ誰が入ってくるかもわからない控え室で、俺は無我夢中でチンポをシゴいた。
「んっ♡ぐ♡うぅ♡ん゛〜っ♡」
「っはぁ、すぐにイきそうだ……っ」
ダンデさんはそう言うと腰の動きを更に早めた。
なまえとの体格差のせいで、余計にセックスが激しく見える。なまえも恐らく絶頂が近いのか、口を塞がれているものの声が大きくなっていっている。
チャンピオン専用の、あの個室の控え室でなければ恐らく声が外に聞こえているだろう。
「喉まんこに、んっ、精子出すからな……♡あ゛ー……出る……っ」
「んうっ♡♡ん゛♡んぐぅ♡♡♡」
「……っ、オレもそろそろイくぜっ。ぐ、ぅ……♡」
なまえの頭を押さえ込んだキバナさんはぶるりと腰を震わせ、そのまま射精した。口の中どころか喉に直接射精するなんて、俺には経験がないすごいプレイだ。
なまえは体をびくびく痙攣させていて、たぶんイっていた。それに合わせてダンデさんも腰をぐっと押しつける。当たり前のように中出ししている。
こんなことが現実に起きてるなんて……最高だ……。
小刻みに震えるなまえの太腿をガン見しながら、俺は自分の手の中にどくどくと精液を吐き出した。気持ちよすぎて腰が抜けそうだ。こんなに興奮したオナニー、過去にあったか?無い。
「っげほ、う、ぇ……♡♡」
そのまま快感の余韻に浸っていたのだが、なまえの咳き込む声でハッと我に帰る。
うわ、勢いで手に出しちまった。最悪だ。どうすんだよこれ。
自分の精液で汚れたねとねとの手のひらを見つめ、がっくりとうなだれる。あっ、ていうか、早くチンポしまわないとヤバい。
「なまえ、大丈夫か?」
「だいじょぶ、れす……♡♡」
スマホを置いて、部屋の隅に置かれていた箱ティッシュへと爆速で向かう。誰が置いてくれたのかわからないが、箱ティッシュを置いてくれた同僚もしくは先輩、後輩、ありがとう。今度一杯奢らせて欲しい。
「ゲッ!もうこんな時間かよ!」
オナニーの後処理を行っていると、スマホからキバナさんの声が聞こえて来る。反射的に腕時計を見ると、本当にヤバい時間だった。まだ時間を過ぎてはいないが、たぶんもうインタビュワーやカメラは二人を待っている。
俺は慌ててチンポ収めてベルトを締め、スマホの通話を切った。最後まで覗き見がバレなくて本当によかった。今日家に帰ったらこの事を思い出しながらまたヌこう。などと考えながら、ダンデさんの控え室へと全力で走った。
「ダンデさん、キバナさん、そろそろインタビューのお時間ですが、大丈夫でしょうか?」
ドアをノックし、大声でそう話しかける。俺はこの部屋で何が起きていたかなんて知りません。そんな顔を作って返事を待った。
「あぁ、待たせてすまない。準備出来てるぜ」
「オレさまも大丈夫だ」
ガチャ、とドアを開けて出てきた二人はまだ少し頬が赤い。ついでに言うと控え室の中は完全にイカ臭かった。さすがに換気が間に合わなかったようだ。俺が後で全力で換気しておこう。
しかし俺は何も気がついていないふりをして、優しい先輩として後輩のことをダンデさんに尋ねる。
「後輩を休ませて下さってありがとうございます。あれからなまえ、調子はどうですか?」
「……そうだな、彼女はまだ少し休んだ方がいいかもしれない」
「だ、だいじょうぶです。業務に戻り、ます」
驚くことに、真っ赤な顔をしたなまえはふらふらとした足取りでダンデさんの控え室から出てきた。ついさっきオカズにした本人とこうして面と向かって話すのは罪悪感が凄まじい。しかし、行為の余韻が抜けていない甘えた話し方も、力の入っていない体もどうにもエロく感じてしまう。
再び勃起してしまいそうなのを全力で堪えて、俺は出来るだけ普段通りに話した。
「いや、仕事は気にしなくていい。見た感じまだあまり体調も良くなさそうだから、そのままゆっくり休んでいてくれ」
「えっと、でも……」
「この後の仕事のことなら大丈夫だ。では時間もないことですし、お二人とも行きましょう!」
「……すいません、ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げるなまえに手を振り、俺は二人を先導して取材カメラの待つ部屋へと向かった。
しかしなまえ、あの口でキバナさんのチンポを咥えてごっくんしたのか……しかもダンデさんには中出しされてたよな……ってことは、今なまえの股間は……。
「なぁ」
「は、はいっ!」
完全にまたエロい思考へと沈みかけていた俺に、背後からキバナさんが声をかけた。思わず肩がびくついてしまったが、キバナさんはにこにこ笑いながらそんな俺の肩をぽんと叩いた。
「オレさまがダンデの控え室に居るって、よくわかったな」
「えっ! あっ! キバナさんの控え室へお迎えにあがったらいらっしゃらなかったので! ダンデさんの控え室にいらっしゃるのかと!」
「……そっか。探させちゃってゴメンな」
「とんでもないです!」
よかった。なんとかごまかせたみたいだ。しかし優しいキバナさんの笑顔に良心が痛む。はぁ、と大きく息を吐くと、今度は背中をぽんぽんと叩かれる。
「オレも一ついいか?」
「はいっ!?」
「キミ、サングラスをつけ忘れてるぜ。リーグスタッフの決まりなんだろう?」
今度はダンデさんからそう話しかけられ、本気で心臓が止まるかと思った。大慌てで「すいません!」と謝り上着に刺してあったサングラスを着用する。サングラスを着けたというのにダンデさんの輝く黄金の瞳が眩しい。もしかして、バレてるのか? 冷や汗が止まらない。誰か助けてくれ。
「サングラスを外して、何かよく見なきゃいけないものでもあったのか?」
「えっ、いえ、あの」
俺がもごもご口籠っていると、ちょうど取材用の部屋へと到着した。それと同時に勢いよくドアが開き、中からマイクを構えた女性インタビュアーがこちらへ向かって来る。
「ダンデさん、キバナさん、お待ちしてました!早速試合のお話、お聞かせ願えますか?」
「あぁ、もちろんだぜ!チャンピオンタイムをまだまだお見せしよう!」
完全にチャンピオンモードに入ったダンデさんがにっこりと笑ってカメラに対応する。ダンデさんは震える俺の隣から離れ、颯爽と部屋の中へと向かって行った。た、助かった。
ダンデさんに続いて部屋に入るキバナさんは、部屋に入る直前に俺に向かって「シー」と人差し指を立てて唇に当て、ぱちりとウインクをして見せた。
バタン、と閉じるドアの前で、俺は一人放心状態になっていた。……今のジェスチャーの意味は深く考えないことにしよう。その方がいい気がする。
それにしても今のキバナさんもダンデさんも、かっこよかったな……。セックス上手い上にチンポもデカくてかっこいい、そりゃなまえもあんな風になるはずだ。
とりあえず、今日なまえは早退させてあげよう。そしてこれから俺は三人がセックスしやすいよう、色々根回ししちゃうぞ〜!
……だから、二人に殺されませんように。あわよくば、いつかまたセックスが見られますように。ダンデさん、キバナさん、どうかよろしくお願いします。