突然奇声をあげたかわいい恋人をとっ捕まえて、キスすること十数分。何度キスを繰り返しても目を閉じてオレさまを見ないようにしたり「たすけてぇ」などと泣き声をあげたりする。なんだか悪いことをしているような気持ちになってくるが、オレさまは何も悪いことなどしていない。
すべてキバナさまの顔がかっこよすぎるせいらしいが、そんなことは知ったことではない。オレさまがめちゃくちゃかっこいいのは、今までもこれからも変わりようがないんだからな。
それにオレさまの顔がかっこいいのがやばいと言うなら、目の前のこのなまえのかわいすぎる顔も大概だ。
真っ赤な顔をして、オレさまから目を逸らそうと必死になっているなまえの大きな瞳は涙で潤んでいる。そのくせにキスをするたびにうれしいような照れたような複雑な顔をするものだから、もう止めてやれるはずなどなかった。

「んぅ……♡」
「……なまえ、そろそろオレさまのかっこよさに慣れた?」
「な、なれないよぉ……」
「そりゃ残念」

困ったように眉を下げるなまえのその表情のなんと被虐的なことか。ぷるぷる震える細い体をソファに押しつけて、オレさまはまたなまえの唇に噛み付いた。
今までとは違い、いきなり舌を押し込んで狭い口内を犯していく。くぐもった声ごと食べてやろうと夢中になって小さななまえの舌に自分の舌を絡ませた。あー、かわいい。

「んんっ♡ふぁ……♡もう、やだぁ……♡」

ぐいぐいと胸板を押されしぶしぶ唇を離すと、限界を迎えたらしいなまえはついにふにゃふにゃと泣き始めてしまった。
その泣き顔はオレさまにぐちゃぐちゃにされてるときの顔そのもので、一気に脳が沸き立つような感覚に襲われる。

「……ダメだ。チンコすっげぇイライラしてきた」
「えっ?あっ♡やだやだ♡ほ、ほんとに、しんじゃう……っ♡」

真っ赤な顔をしたなまえは、腕を目一杯伸ばしてオレさまを遠ざけようとしている。何の意味もないその抵抗がまたオレさまの加虐心を煽ることを、なまえはいい加減気付いた方がいい。
ろくに力の入っていないへろへろの腕を押さえつけ、オレさまは目一杯かっこいい表情をして再びなまえへ顔を寄せた。

「ひゃわ……か、か、かっこいい……」
「フフッ、そのかっこいいオレさまに大人しく愛されてな」
「ヒッ……………………」

パチリとウインクしてなまえを口説く。これはキマった。オレさまマジでかっこいい。撮影しておくべきだったかもしれねぇ。
そう思った瞬間、オレさまに組み敷かれていたなまえの体はがくりと脱力した。どうやら本当に限界だったらしく、なまえは完全に失神していた。

「あれ?なまえ……おーい、マジで?」

指先でぷにぷにのほっぺたをつついてみるが反応はない。まさか本当に失神させてしまうとは……自分のかっこよさが恐ろしい。
くったりとソファで意識を失うなまえの頬を撫で、オレさまはどうしたものかと一人腕を組んだ。
かっこいい顔……顔ねぇ……。いや顔もそうだけどチンコもこれどうするかな……。
……とりあえず、顔はサングラスでもかけておくか。
そう思いついたオレさまは、膨らんだ股間もそのままにサングラスを取りにソファを後にした。……戻ってきてもなまえがまだ寝てたら勝手に始めさせてもらおう。