まだ午前中だというのに外気温はすでに三十五度を超えているらしい。夏真っ盛りの真夏日だ。
寝室のエアコンは冷たい空気を休むことなく吐き出していて、ベランダにある室外機も小さな唸り声をあげ続けている。
室内は確かに冷えているはずなのに、わたしの体は暑くて、熱くてたまらなかった。その原因は間違いなく今のこの状況のせいである。
わたしは今、ベッドに四つん這いになってオナニーをさせられている。彼氏である慶二くんの目の前で。
今日の慶二くんはわたしのことをいじめたい気分だったのか、わたしに「なまえちゃんが一人でするとこ見せてくれる?」とへらへらと笑いながら言ってきた。恥ずかしいから絶対に嫌だと断ったのに「じゃあわかんないように後ろから見るねー」などと今のこの体勢にされてしまった。
確かに慶二くんの顔は見えないが、恥ずかしいことに変わりはない。全然納得していないというのに、わたしは慶二くんの言うことに逆らえず、結局自ら下着を下げて慶二くんに何もかもを晒け出したのだった。
「んっ♡うぅ♡ふ、ゔ♡」
上半身をベッドに沈め、お尻だけ高く上げた状態でクリトリスをぐちぐちと捏ね回す。
こんな恥ずかしい姿を慶二くんに見られてると思うと、それだけでも心臓がドキドキして愛液がだらだらと溢れてきてしまう。
せめて声を抑えようと枕に顔を押し付けてはみたものの、慶二くんの匂いで余計におまんこがきゅんきゅんする。煙草と洗剤の混ざった、慶二くんの匂い。男のひとの匂いだ。
「はは、かわいい。クリの触り方、いつも俺がしてるのと一緒だぁ」
「んぅ♡う〜っ♡」
「なまえちゃん、俺の事考えながら触ってる?」
甘ったるい声を出した慶二くんは、ゆっくりとわたしのお尻を撫で回す。顔は見えないけれど、きっとまたいつもみたいににやにや笑ってるんだろう。
びくびく腰を揺らしながら、わたしは更に枕へ顔を埋めた。きっとひどい顔をしてるから、絶対に見られたくない。
「あ゛、ぁう♡んんっ♡」
クリトリスをいじめる指が止められない。恥ずかしいくて気持ちよくて、頭の中がぼーっとする。ぐちぐちといやらしい音をたてるわたしのおまんこを、慶二くんがお尻を撫でながら見てる。
「そんなに顔押し付けたら息できなくなっちゃうよ。ほら、顔上げて」
そう言った慶二くんは、のしりとわたしの背中にのしかかって無理矢理顔を上げさせた。ばちりと、眼鏡姿の慶二くんと目が合う。
全くセットされていないボサボサ頭の慶二くんは、ニィっといやらしく笑っていた。下ろされた前髪から覗く瞳が、ギラギラと妖しく輝いている。
「あっ♡やあ♡見ないでぇっ♡♡」
「だめ。俺に全部見せて」
「らめ♡イく♡イっちゃう……っ♡♡」
指の動きが勝手に早くなって、絶頂へと体を導いていく。見ないで、見ちゃやだ、と必死に繰り返しても、その声は媚びた甘い声で自分でも全く説得力が無いと思った。
ぱんぱんに勃起したクリトリスをいつも慶二くんにされるみたいにしこしこ擦れば、すぐに頭が真っ白になる。だめ、見られてるのにイっちゃう。
「も、イく♡イきまひゅ♡♡あ゛〜っ♡♡♡」
背中がのけぞり、目の前がチカチカする。慶二くんの目の前で恥ずかしいオナニーをして、あっさりイってしまった。
びくびく痙攣するクリトリスから指を離してその場にへたり込もうとしたその瞬間、ぱちんっと音が鳴ってお尻に衝撃と痛みが走る。その衝撃は、子宮にも響いているような気がしてしまう。
「ひぐっ♡♡」
「コラ、まだ止めていいって言ってないよ?」
慶二くんにお尻を叩かれたらしく、お尻が鈍い痛みでじんじんとしている。わたしを優しく諭すような口調に相反して、慶二くんの手のひらは今叩いた箇所をまたぺちぺちと軽く叩いていた。
「ら、らって、いま、イったのにぃ……っ♡」
「なまえちゃん、お尻叩かれて興奮してるくせに」
低く掠れた声でそう囁かれ、ぞくぞくしたものが体に走る。思わず体を揺らせば、慶二くんはもう一度お尻を軽くぺちんと叩いてわたしの耳元に唇を寄せた。
「ほら、もう一回なまえちゃんのこのかわいい指でしこしこってしてごらん」
「ふ、うぅ♡わ、わかりましたぁっ♡」
「いい子だね〜。でもその前に、この体勢苦しそうだし、体の向き変えよっか」
上機嫌な慶二くんはわたしの体をころりと転がして、仰向けにさせてしまった。
全部見られちゃう、だめ、と思った瞬間にわたしを見下ろす慶二くんの興奮した顔が目に入り、お腹の奥がずくずくと疼く。
「今度は俺の顔見ながらしてね」
「はひ♡」
こくこくと頷いて、わたしはまたどろどろのおまんこに手を伸ばした。熱くて恥ずかしくて、全身汗びっしょりだ。
「あっ♡あっ♡あつい、よぉ♡」
「うん、あついね」
ぬるついたおまんこを自分で触りながら腰を浮かせ、甘えた声を上げるわたしを見ながら慶二くんがうっとおしそうに前髪をかきあげる。かっこいい、慶二くん、すき。
「暑いから今日は家でずっとこうしてようか」
ね、と笑いながらわたしの太ももに手を這わせる慶二くんは、ものすごくえっちな顔をしていた。わたししか知らないその表情に、また体温が上がった気がする。あぁ、本当に、あつい。