童貞の僕にとって新年の幕開けは特に特別なものでもない。当たり前のように家族と年明けを迎え、仲の良い友人やパートナーのポケモンたちとそれなりに楽しい時を過ごしていた。
ぼんやりとチャンピオンのポケモンバトル再放送を眺めていると、ピロン、とスマホから通知音がなる。その通知を見た僕は一人で悲鳴を上げた。

「キバナさんのライブ配信だ!」

すぐにその通知をタップしてSNSに画面を切り替える。数秒待つと、画面にキバナさんが現れてひらひらと大きな手を振った。こんな新年早々にライブ配信をしてくれるなんて……!今年は最高の年だ。ありがとう神様、ありがとうキバナさん。
実は僕はワイルドエリアでの一件以来キバナさんの事を意識しまくり、めちゃくちゃファンになってしまったのだ。更に言うと時々SNS上に現れる、彼女であるなまえさんの姿にしぬほど興奮する。あの日から僕は青姦もの、セックス覗き見もののAVを山ほどダウンロードした。童貞の性癖を歪めるくらい、あのキバナさんとなまえさんのセックスはすごかった。

『よぉ、キバナさまだぜ。もうこんな人数が見てくれてんのか?ありがとな』

画面上のキバナさんがそう言葉を発した瞬間にとてつもない数のコメントが流れていく。僕も何かコメントしたいな、と思いながらもいまいち勇気が出なくて、結局いつもコメントせずに「いいね」を押すだけに留まっている。

『今年の目標?そんなもん打倒ダンデに決まってんだろ!』

キバナさんはすさまじい早さのコメントをいくつか拾って返事をしていた。すごい。ファンサが厚い。一部のアンチコメにも笑顔のまま対応している。かっこよすぎないか?アンチコメしてるやつはみんなだいばくはつしろ。

『スパチャもありがとな』

穏やかな笑顔でそう言ったキバナさんは、そのスパチャのコメントを見て少しだけ眉を下げた。アンチコメにも笑顔で対応するキバナさんを困らせるコメントって何なんだ?とコメント欄を確認すると最高額の投げ銭の表示とともに『抱いて♡』と表示されていた。
キバナさんが抱くのはあのめちゃくちゃかわいくてエロいなまえさんだけだよ!ふざけんなよ!と僕が内心キレていると、キバナさんはまた笑顔に戻り優しい声で話し始める。その愛に満ち溢れた声がコメントの送り主ではなく、なまえさんに向かって話していることはすぐにわかった。

『悪りぃな。気持ちはうれしいが、そいつは無理だ』

かっこいい。キバナさん、最高。指が白くなるくらいきつくスマホを握りしめていると、キバナさんが画面外へと動き、白いもこもこのセーターを着た女性の腕を引っ張ってきた。
その瞬間、心臓がどうにかなるくらい早く鼓動し、血液が全身に駆け巡る。この、この腕は、まさか……!
興奮しすぎてすでに半勃起状態の僕の目に、きょとんとした表情のなまえさんが飛び込んでくる。うわ、今日もめちゃくちゃかわいい。ありがとうございます。

『オレさまが抱くのはこの愛しい恋人、なまえだけだからな』

キバナさんはニッと笑った後、なまえさんの肩を抱き寄せて柔らかそうなほっぺたにキスをした。その瞬間、もはや人間の目では追えないレベルの早さでコメントが流れていく。
僕はなまえさんの恥ずかしそうな表情と、髪の毛の隙間から見えた歯形に興奮しまくってちんこを痛いくらいに勃起させていた。
も、もしかしたらキバナさんとなまえさんはさっきまでセックスしてたのかもしれない!
今すぐオナニーしたい気持ちをぐっと堪えて、スマホを操作し課金画面へと進む。今コメントしないで、いつするんだ僕!
迷うことなく最高額を課金し、キバナさんへと投げ銭する。コメントには「お二人のことめちゃくちゃ応援しています」とだけ書いた。本当はもっと言いたいことがあるはずなのに、結局無難な事になってしまった。……まぁいいか、どうせすぐに流されるコメントだし。

『オレさまたちを応援……おぉ、サンキュー』
「えっ!?」

今、僕のコメントに返事をしてくれましたか!?
驚きのあまり無意味にその場に立ち上がってしまった。キバナさんが、僕のコメントを?やばい、泣きそうだ。うれしすぎるのにどうしても脳内にあの日のセックスがちらついて、同時に興奮してしまう僕がいるのが情けない。
結局僕はなまえさんの細い首筋についた歯形がもう一度見たくて、ちんこを勃起させたままライブ配信を最後まで観た。その後しぬほどオナニーしたのは言うまでもない。