自室でマーリンと話をしていると、ふわふわとした髪の毛が揺れているのが目に入った。マーリンが身動きするのに合わせて小さく動くそれにわたしの目は釘付けだった。キラキラと不思議な色をして輝いている。
そおっとマーリンの髪に手を伸ばして触れてみれば、予想よりも更にうんとなめらかな感触で思わず声が漏れる。
「わ、すごい」
「ふふ、急にどうしたんだい?」
のんびりとした声でマーリンがわたしに問いかける。髪が気になっただけ、と返事をしようと口を開くと、突然マーリンの唇が重ねられる。
びくっと揺れるわたしの肩に手が置かれ、そのまま後頭部に手が滑っていく。マーリンはちゅ、ちゅ、と何度もキスを繰り返したり、はむ、と唇を食んだり、試すように色々なキスをしている。どれも気持ちがよくてつい夢中になっていると、ぬろりと舌が入り込んでくる。
「……っ、ふ、はぁ……っ」
「ほらなまえ、ちゃんと舌を絡ませないとダメだろう?」
息が苦しくなって顔を離せば、マーリンは諭すように微笑んだ。何で急にキスをされてるの、と聞く前に、再びマーリンの唇が重ねられる。
今度は最初から舌が差し込まれて、ぐちゅぐちゅいやらしく音を立てながら口内を舐め回している。マーリンに逆らえないわたしは言われた通り、必死に舌を絡みつかせる。するとマーリンは「いい子だね」と言わんばかりに片手でわたしのお尻を撫で回した。どんどんえっちな気分になって、キスをしながら声が漏れてしまう。恥ずかしい。
マーリンの舌とわたしの舌の境目がわからなくなるくらい絡み合って、唾液が混ざり合う。気持ちいい。このまま溶けてしまいそう。
「はぁ……♡ぁ……♡」
「おや、もう終わりかい?」
これ以上はだめだ、もっとえっちなことをしたくなってしまう。そう思ったわたしは慌てて顔を離した。はぁはぁと息を切らすわたしと対照的にマーリンは飄々と笑っている。
「な、なんで、急にキスする、の」
「え?なまえが誘ったんだろう?私の髪を引いたじゃないか」
「キスしたいから屈めって事じゃないのかい?」とへらへらしながらマーリンは未だにわたしのお尻を撫で回している。本当にえっちな声が出ちゃいそうだから、やめてほしい。
「ちが、う……っ♡」
「うーん、それはすまないな……。それじゃあ勘違いしたお詫びに、なまえの事をたっぷり気持ちよくしてあげよう!それでどうだい?」
全くすまないなどと思っていない顔をしたマーリンは、きゅうっとお尻を鷲掴みにしてわたしに問いかける。どうだいじゃない、と怒ってやりたいのに、わたしの口からは甘えた声しか出てこない。あぁもう、全て見透かしたマーリンの顔が憎たらしい。