SKIT
「シオリ。君は無理をしていないかい?」
「は? 無理?」
「やはり、陛下もそう思われますか」
「やっぱりね〜。これでも色々試してみたけど、本人が無自覚だからなぁ」
「本当、シオリってば自分の事となると鈍感よね」
「え、ちょ、ごめんごめん待って、何の話?」
「シオリの輝術についてさ。思うように威力が上がらなかったり、使いにくかったりしないかい?」
「あー……しないこともない」
「それはお前と相性が良くないのだろう。比較的全ての属性を使うオレやパスカルだって、微妙に偏りがあるしな」
「私だって、雷の属性が中心でしょ? それが一番相性が良かったからなのよ」
「とりあえずと片っ端から教えてきたけど……やっぱり威力的な意味でもそろそろ絞らないとね。新技にも繋がるし、シオリもばばーんと秘奥義使えるようになるかもよ〜?」
「まじか!」
「僕的には風属性がオススメだな。なにせ一番に覚えたみたいだし」
「いえ、雷ですよ。前にシオリが私を助けようと使った時は凄い威力でしたし」
「いやいや、氷か水だと思うよ? 初めての発動の時、詠唱短縮で出来たもん」
「オレもパスカルに同意だな。オレが教えた技はどれもいまいちだし、前に星の核で会ったシオリは水を操っているように見えたからな」
「だが、やはり……」
「……会話に混ざれなくても泣かないし」
「よしよし。アスベル、これも“相性”ってやつなんだって」
「ソフィ……それではあまり慰めになってませんよ……」