※リゼルグが気持ち悪い


最近、なまえの様子がおかしい。
変に疲れているみたいで、ボクはとっても心配なんだ。

ボクはなまえがとても大好きだ。他の男の匂いがしたりすればその匂いの主をどう懲らしめてやろうかとか、なまえに送られる物をぜーんぶ見たり、時たまあげるプレゼントに最大限の愛情の隠し味を入れたり。ふふ。なまえは本当に可愛い。ずーっと大切にしたい。
何度も何度も、僕のいるX-LAWSに来ればいいのに頑なに彼女は葉君達の方にいたがる。まぁ、なまえが良いなら何でもいいけど、ハオとの因縁にケリがついたらボクすっ飛んで彼女の元に行くだろう。

……そうそう、本題がそれちゃった。
何故だかなまえが疲れ気味らしく、心配だから色々と話を聞いたんだ。
大切ななまえだから、辛い思いをして欲しくない。

どうやら、最近僕達以外の子達がなまえから距離を取ってるみたいで、それで傷ついてるみたいだった。
……可哀想に。幸い、葉君達は相も変わらず接してくれてるみたいだけど、ほかのSF参加者との疎遠が続いてるみたいで、人懐こいなまえはそれで悲しんでるみたいなんだ。

なまえを悲しませる連中なんて、消えちゃえばいいのに。
あぁ、消えるどころか、ボクとなまえだけの二人っきりの世界を作ればいいんだ。
アダムとイブだ。ずーっと愛し合って、2人だけの世界を作るんだ。

「なまえ、元気を出して……と言っても、中々出ないよね。でも大丈夫。ボクがいるよ」
「……うん。ありがとう、リゼルグくん。あのね、私困った時まず先にリゼルグ君のことを思いだすの。あなたに相談しようって。頼りすぎ、かな」
「そんなこと全然ないさ!もっと、もっともっとボクを頼って?大丈夫。ずーっとそばに居て君の支えになるからね」
「……ありがとう。ふふっ、なんだかプロポーズみたい」

花のように笑う彼女は、本当に愛おしい。
プロポーズか。そうか、なまえはこういう口説き文句が好きなんだね。
ボク達がその時を迎えたら、こうして婚約を結べば彼女は喜ぶんだ。

もっともっと彼女の中でのボクの存在を大きくしなきゃ。
なまえの中で僕の想いを滾らせるために、ボクは頑張らなくちゃ。

ボクは笑いながら「いつか、ちゃんとした所でプロポーズをしてあげるね」と言うと少し彼女は青ざめた顔をした。

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