ミラーボール


酔った勢いでバカみたいに浮かれた部屋を選んだ。

ひとしきりはしゃいで、眠って、目を覚ませばベッドの上でミラーボールがクルクル回っている。
なんだこれ。
時間を見れば、朝である。隣には彼女が寝息を立てている。全く覚えていないわけではないけれど、なんでよりにもよってこんなイカれた部屋にしたのか、そのときの自分たちの思考回路が全く理解ができない。

とはいえ。裸で眠る好きな人。時間はたっぷりあるし。遅れて目を覚ました名前にキスをして、体を重ねる。こんなにゆっくり過ごせるのも久しぶりだ。

まだ寝ぼけ眼の名前は眩しそうに目を開け、天井にぶら下がる間抜けな装飾を見上げて「なにこれ」と呟いた。

「何って、ミラーボール。」
「それは分かるけど。」

ムードを壊すようにそれは周り続け、俺たちは肩を震わせて笑い合った。




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