▼2018/01/06:赤イ糸
ギルは運命の赤い糸って存在すると思う?これまた突拍子な事を問いかけてくると王は少女を見つめながら口を開く
「運命の赤い糸は小指に絡まっている、というのが広く伝わっているが足首とも言う節もある。我らの場合はそうさな──」
王の指がするりと白い首を撫でる
「首に相違なかろうて」
説明のような補足のような物
互いの首に深く絡まりあった赤い糸は少しでも距離を置けば両者の首を締め付け、死に至らしめるだろう
だからこそ絶対に我々は離れる事が叶わないのだ、という遠回しながらの赤い糸はあるという王様の言い分