ねた

▼2019/02/18:ハッピーバレンタイン!

遅刻してしまいましたがギル様とのVD話
(FGOイベの内容を含みます)


金箱に入った、金粉と金箔が目を引くマブい物でなければ食べない……そう語っていたのを立香から聞いたマスターの少女は食堂で頭を抱えて一人うんうん唸っていた。
ダヴィンチちゃんに無理を承知で頼み込み、何とか少量の金箔は取り寄せてもらったもののQPとの兼ね合いもあって金箱と金粉まで手は回りそうもない。

「これで納得してくれるかな?」
「何をしている雑種。……今年も貴様の手作りか?ほう……少しは学んだように見える」
「ギ、ギギギル!?」
「反省点を省みて雑種なりに努力した結果、ということで特別に食してやらんこともない。どれどれ」
まだ完璧に固まっていない四角いトリュフをひとつ摘んでそのまま口の中に放り込む。
指についたチョコを真っ赤な舌で舐め取りながら空いた手で乱暴に髪を撫でるギルガメッシュに、痛い痛いと悲鳴をあげる。

「雑種からの貢ぎ物確かに受け取った。今年は何を求める?」
「昨年お高いものを貰ってるから今年はその……」
「金の指環なら安いか」
「金の時点で安くないから!はあ……」
英雄王に食してもらえることに心底安堵しているマスターの少女にギルガメッシュは赤の瞳を細めた。

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極夜