▼2016/07/24:赤弓SS
追記からどうぞいつになく重怠く熱を帯びた体を引きずりやっと辿り着いたマイルームのベッドに勢いよくダイブする。
「…ちょっと疲れたから先に休むね」
「今日はやけに張り切っていたな君は。…些か顔が赤いが……どれ」
冷たい指が額に触れると同時に小さく肩が跳ねた。些細な事にも目敏い彼がそれを見過ごすはずもなく、眉を顰めたアーチャーが額に手を宛がったまま言葉を続けようとする。
「だいじょ…ぶ。明日には、治ってるか……ら、っ」
早く離れて。私は一刻も早く身体の熱をどうにかしたいの。そんな気持ちを込めてアーチャーを見つめ返せば困ったと言わん顔を向けられた。
「……予想より効くのが遅かったな」
「何か言った?」
「いや、何でもないさ。おやすみマスター」
優しく髪を撫でて寝かしつけている彼からあんな言葉が出るなんて、有り得ない私の聞き間違いに決まっている。
そう自分に納得させて意識を手放した。