▼2016/10/22:子ギルSS
追記から「この後マスターの部屋にお邪魔しても構いませんか?」
不安げに瞳を揺らしながら口を開くものだから何だろうと身構えていた自分がバカみたいだ。
屈んでギルくんと目線を合わせながら向日葵色の髪に手を伸ばす。
「ギルくんが来たいと思ったら、迷惑とかそういうの一切考えずいつでもおいで」
途端にぱぁぁと表情を明るくして眩い笑顔を浮かべたギルくんとまた後でねと別れを告げた。
「な、何かの罰ゲームなんでしょ?お願いだから上から退いてよギルくん……」
「今こうしているのはボクの意思です。本気、なのになぁ」
ベッドの上で鎖によって自由を奪われ、身動きひとつ取れない私に馬乗りになったギルくんは唇を尖らせながらそう吐き捨てた。
「体の小さい子どものボクがこんな事する筈ないと思ってました?」
「これを解いて話を…っ!」
体を縛り付ける鎖の力が強まり堪らず顔を顰める。
「……マスター」
「え?何聞こえ、んっ!」
唇を性急に奪われ抵抗の余地すらなく、徐々に酸欠で不確かになっていく意識のなかで見たギルくんの顔は哀の色を帯びていた気がした。
(ごめんなさい、ボクの大切なマスター)