▼2016/12/17:甘やかに拉致予告
ヤンデレマーリン(そこまで病んでない)「君は一風変わった魔術師だね」
花の魔術師と謳われる男が突然そんな言葉を漏らした。
皆の寝息だけが響く闇夜の中で起きているのは彼と寝ずの番をしている私だけ。
"君"というのが私というのは揺るぎない事実であって、彼なりの賞賛だろうと捉えた私は適当に相槌を打ちながらお礼を述べる。
「まさか自分がここまで人間に興味を持つ日が来ようとは…人生何があるか分からないものだ」
「はあ…確かにそうですね」
煌々と光を放ち闇を照らしていた月が突如姿を消した。暗澹に包まれ身を固くしていると今まで言葉を交わしていたマーリンの整った顔が目の前にまで迫っていた。
「私の願い事をひとつ叶えてくれないか?他でもない君にしか頼めない事なんだ」
いつになく真面目に、固い声色で話すものだから私の表情も自然と固くなる。
「…そんな怖い顔をしないで。無理難題をふっかけるつもりは毛頭なくてね、全てを終えた後君が…………」
「私が、なんですか?」
「君に
「早い話、君が欲しくなったから
直球の拉致予告に思わず悲鳴を上げそうになる。
胡散臭そうな笑顔を浮かべて「いいかな?」なんて言葉を並べ答えを待っているこの男の真意なんて私みたいな十数年しか生きていない若輩者に読み取れるはずなど最初からなかったのだ。
(夢主を気に入って思わず拉致しちゃうヤンデレマーリン美味しいと某所で盛り上がったのでさらっと。この後彼は間違いなく彼女を